CoinPostで今最も読まれています

オントロジーが4年間の進捗を総括|メインネットローンチ4周年を迎え

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

メインネットのローンチから4年

Web3に向けた分散型IDソリューションおよびデータ特化型のオープンソースプラットフォームを開発するOntology(オントロジー)は6月30日、メインネットのローンチからちょうど4周年を迎えた。

メインネットローンチ以降、オントロジーは南北アメリカ、ヨーロッパ、アジアを含む世界各国でユースケースの開発、提携先との連携、コミュニティの拡充などをしてきた。4年目の節目を迎え、オントロジーがこれまでの進捗や達成されたマイルストーンを報告しているので、以下にその概要をまとめた。

メインネットとは

メインネットとは、テストネットを経て稼働する本環境のこと。独立したブロックチェーンの公開を意味する。

仮想通貨用語集

関連:仮想通貨オントロジーがこれまでの進捗を総括|メインネットローンチ2周年を記念

この4年間の総括

オントロジー・メインネットのバージョン1.0が公式ローンチしたのは、2018年6月30日だ。

出典:Ontology

以来、この4年間で10万人以上のグローバルコミュニティメンバーを獲得し、現在までにメルセデス・ベンツのメーカーであるダイムラー社傘下「ダイムラーモビリティ」「Microworkers」「bloXmove」「ROCKI」など400以上の提携・パートナーシップが締結されたことで多くの有力製品に実装されている。

また、600を超えるdApps(分散型アプリ)がリリースされており、現在合計で160万の「ONT ID」アカウントが作成されている。

関連:仮想通貨オントロジー、業界内外の企業とパートナーシップ提携を進める

関連:オントロジー・ブリッジが正式ローンチ 相互運用性がさらに強化

オントロジー独自の分散型ID(DID)である「ONT ID」製品群については、ローンチ以降は数々のアップグレードやアップデートを経てオープンソース化し、KYC(本人確認)、ウェブサイトへのログイン、そしてP2P(ピアツーピア)通信機能などのオプションも追加された。

関連:Web3時代のIDソリューション、ONT IDとは

分散型ID(DID)とは

分散型IDとは、中央集権的な身分証明証の発行機関や組織などに依存することなく、自分が誰であるか、また自分に関する情報や保有する資格などを証明・管理することのできる、新たなタイプのIDを指す。

仮想通貨用語集

今年達成されたマイルストーン

2022年に入り、すでにオントロジーはいくつかのマイルストーンを達成しており、それらは以下の通りだ。

ドイツにおける新拠点の開設

ドイツのベルリンでは2016年以降、ブロックチェーン関連サービスおよびWeb3イノベーションの世界的ハブの1つであり、これまでに130億ドル(約1兆7千億円)以上が投資されている。

22年1月、オントロジーはベルリンに新オフィスを開設し、一般データ保護規則をはじめとするデータプライバシーと保護の法制改善に向けた欧州の規制当局と連携。

ベルリンは、豊富な人材とリソースを活用することができる重要なオントロジーの戦略的拠点としてリーチ拡大をするために選ばれている。

関連:オントロジー、ドイツのベルリンに新オフィス開設へ

EVMの統合

またオントロジーは22年3月、独自のイーサリアム仮想マシン(EVM)のローンチを発表。これはNative、NeoVM、WasmVM、EVMといった4種類のスマートコントラクトと、マルチチェーンおよびクロスチェーン統合型のEVMだ。

これにより、オントロジーは最も多くの開発言語と仮想マシンに対応したパブリックチェーンプラットフォームとなり、オントロジーチェーン以外のブロックチェーンやプロジェクトとの互換性と相互運用性が向上している。

これに関連し、グローバル開発者向けに1,000万ドル(約13億円)規模のEVMファンドを3月に立ち上げ、4月には主要な開発者コミュニティであるDora Hacksと共同でオンラインハッカソンを開催。このハッカソンには合計26のプロジェクトが参加し、NFT、DAO、ドメインネームといった、人気の高いWeb3分野におけるイニシアチブを取った。

関連:オントロジー、イーサリアム仮想マシンを正式ローンチ

OWNインフラの立ち上げ

オントロジーは6月に入り、OWN(Ontology Web3 Network)の立ち上げを発表。これは多言語サポート、マルチチェーン・マルチアセット対応、またWeb3 APIやスマートコントラクト、ブロックチェーンブラウザなど複数の開発ツールを一ヶ所で提供できるWeb3の包括的な「信用インフラストラクチャ」としての役割を目指すものだ。

インフラとしてのOWNは、相互運用可能な分散型IDおよびデータ管理ソリューションを提供するため、開発者はさまざまなシナリオに必要なコンポーネントをブロックチェーンエコシステムのなかで自由に選択できる。

Web3開発者はOWNを通じ、基本機能をゼロから設計することなくアプリケーションを迅速に構築できる。また、個人ユーザーはOWN製品を使うことで、Web3アプリケーションに簡単にアクセスすることができるという利点がある。

関連:オントロジーが構築する、ユーザー所有権を通じた分散型社会|Ontology寄稿

大型イベントへの積極参加

オントロジーはこれまで「Consensus」「Wanxiang Blockchain Conference」「SME Finance Forum」「Binance Live」やTwitterスペースなど、業界の大型イベントやカンファレンスに定期的に参加してプレゼンスをアピールしてきた。

関連:「仮想通貨市場は今後どうなる?」Consensus2022で複数の有識者に聞いた

オントロジーのブロックチェーン上でメインネットが立ち上げられて4年、グローバル規模での開発者、コントリビューター、そしてコミュニティメンバーによるサポートのもと、分散型ID(DID)およびデータソリューションの提供を通じて、オントロジーはWeb3における信用、プライバシー、セキュリティの確立を目指している。

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
07/27 土曜日
08:10
マスク氏のX(旧ツイッター)、ビットコインなどの仮想通貨絵文字表示を削除か
イーロン・マスク氏がオーナーのX(旧ツイッター)は、ビットコインなどの仮想通貨絵文字表示を削除した。ドージコイン擁護のためか。
07:35
BitwiseのETH現物ETFの横断幕、NYSEに掲揚
仮想通貨運用企業Bitwiseのイーサリアム現物ETFの横断幕が、ニューヨーク証券取引所に掲げられた。同社は、取引終了のベルを鳴らすことも報告している。
07:05
野村傘下のレーザーデジタル、利回り提供のイーサリアムファンド販売予定か
野村ホールディングスの仮想通貨資産子会社であるLaser Digital(レーザーデジタル)は、イーサリアム現物ETFの代替商品の導入を計画しているようだ。
06:40
米SEC、グレースケールのミニ版ビットコインETFを承認
仮想通貨投資企業グレースケールが提供するGBTCは手数料(1.5%)が最も高く資金流出は続いていたが、新商品を導入し0.15%という業界最安の手数料設定で競争力を高める狙いだ。
06:20
ビットコイン価格が21年後に最大で75億円に到達か、マイケル・セイラー氏の強気予想
ビットコインを最も保有する米上場企業マイクロストラテジーのマイケル・セイラー氏はカンファレンス「ビットコイン2024」で、BTCの今後の強気予想のプレゼンテーションを行った。
07/26 金曜日
17:10
「米大統領選で価格変動 トランプやハリス由来のミームコインの買い方
トランプトークンの概要 ドナルド・トランプ前米大統領とその「Make America Great Again」(アメリカを再び偉大に)というスローガンからインスピレーションを得…
17:10
ヤマハ発動機が初のVTuberコラボNFTを発行、Yamaha E-Ride Baseを訪れて進化可能
ヤマハ発動機が初のNFTデジタルステッカーを発行。横浜のYamaha E-Ride Baseで進化するダイナミックNFTを体験し、限定グッズをゲットできる。
15:13
ビットフライヤーがFTX Japan買収完了、カストディ事業展開へ
株式会社bitFlyer HoldingsはFTX Japanの株式100%を取得し、完全子会社化を発表。8月26日までに社名を変更し、クリプトカストディ事業を展開予定。法制度整備後の暗号資産現物ETF関連サービス提供も視野に入れている。
14:43
Neo Xメインネットが正式稼働 EVM互換でネオのエコシステムを拡張
Neoは高性能EVMベースのサイドチェーン「Neo X」のメインネット正式稼働を発表。クロスチェーンブリッジで流動性と互換性が向上し、エコシステムの可能性が広がる。
14:15
カマラ・ハリス氏のミームコインが過去最高値を記録、大統領候補指名の期待受け
PolitiFiと呼ばれる政治パロディのミームコインが、仮想通貨領域で独自のジャンルを形成しており、カマラ・ハリス副大統領のパロディコイン「 Kamala Horris(KAMA)」が急騰し話題となっている。
12:55
アルトコインETFの未来、ブラックロックが語る現実と可能性
ブラックロックのデジタル資産責任者は、イーサリアム現物ETFが承認されていても他のアルトコインETF誕生には困難があると話した。
12:14
仮想通貨相場反発、ビットコイン・カンファレンスのトランプ登壇に関心集まる
昨日までの大幅下落とは打って変わり暗号資産(仮想通貨)相場は反発した。強気シグナルのハッシュリボンが点灯しているほか、今週末にはビットコインカンファレンスに米国のトランプ前大統領が登壇予定であり、投資家の関心が集まる。
11:00
トランプ前大統領の陣営、4〜6月期で仮想通貨で6億円の寄付金調達
トランプ前大統領は、ビットコインなど仮想通貨で6億円以上の選挙資金を調達。「ビットコイン2024」でもさらに資金を集める予定だ。
10:30
BTCが290万ドルに到達するシナリオ、VanEckが公開
仮想通貨ビットコインが2050年までに290万ドルに到達するシナリオをVanEckのアナリストが公開。このシナリオを実現するための条件を説明している。
10:00
ソラナ初事例、パラオ共和国がデジタルID発行
主権国家が仮想通貨・ブロックチェーンであるソラナ上で、法的アイデンティティを発行する初めての事例となった。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア