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元従業員がセルシウスを提訴、「ポンジスキーム」と主張

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

KeyFiがセルシウスを提訴

暗号資産(仮想通貨)貸付サービスを提供するCelsius Network(セルシウスネットワーク)の元従業員は7日、ニューヨーク州で同社を相手取って訴訟を起こした。元従業員の企業KeyFiが原告となっている。

セルシウスを提訴したのは、セルシウスによって部分的に買収されていた仮想通貨関連企業KeyFiの創設者兼CEOであるジェイソン・ストーン氏である。ストーン氏によると、KeyFiは2020年以降、セルシウスの下でDeFi戦略の設定とステーキングを担当し、約2,700億円(約20億ドル)の顧客資産を運用していた。

ストーン氏は、一連のツイートでも訴訟に至った背景事情を説明している。

この主張によると、セルシウスはストーン氏に、トークンの価格変動による損失(変動損失)を適切にリスク管理し、ヘッジしていると伝えていたが、21年2月にこれは嘘であることが判明したという。

このことを問題視して、KeyFiはセルシウスとの関係を解消したいと伝え、ポジションの解消に協力していた。しかしこの際に、セルシウスは変動損失を被った。

ストーン氏によると、セルシウスは、ヘッジを適切に行っていなかったことなど会計上の失敗を認めず、この損失の原因をKeyFiに責任転嫁したという。そこでストーン氏は、最終的に訴訟を起こすことを決めたと述べている。

訴状の内容

訴状によると、セルシウスは、2021年1月にKeyFiとの間で締結された利益分配契約に基いて、支払うべき数百万ドルを、まだKeyFiに支払っていないという。

また、セルシウスの運営は「ポンジスキーム」であったとも主張している。

ポンジスキームとは

自転車操業のこと。「出資金を運用し、利益を配当金などで還元する」と説明しながら実際には運用せず、後から参加した出資者の資金を運用利益として偽装する手口。

▶️仮想通貨用語集

セルシウスのビジネスは、ユーザーから預かった資産のプールを使用し、「その資金を貸し出すこと」、および「その資金を仮想通貨市場に投資することで収入を得ること」に依存していると指摘。つまり、ユーザーに償還すべき預金額以上の収入を得ることに依存しているという。

その上で、訴状は次のように述べた。なお、訴状の内容はまだ担当書記官による審査と承認は行われていない。

セルシウスは、受け取ったユーザーの預金を貸し出す以外に、統一的、組織的、包括的な投資戦略を持っていなかった。その代わりに、彼らは預金者に支払うべき金額以上の利益を得ることができる潜在的な投資先を必死に探していた。

そうでなければ、新たにユーザーから追加される預金で、以前の預金の利息を支払わなければならず、この点は典型的な「ポンジスキーム」であった。

最近、セルシウスが、出金義務を果たすための資産を保有していないことが明らかになったが、これは同社が実際にポンジスキームで運営していたことを示すものである。

セルシウスは顧客資金の出金を停止しており、破産の危機に瀕しているとされる。

セルシウスのリードインべスターであるBnkToTheFutureは30日、セルシウスについて3つの再建案を提示した。その中には「ビットコインで最も影響力のあるクジラのプールとコミュニティでの共同投資」という案も挙げられている。

関連:セルシウスに3つの再建案、2016年ビットフィネクス救済案を応用

なお、セルシウスは昨日、Makerのローンを完全に返済し、回収した担保金の21,962.63 WBTCをその後取引所FTXに入金したことが確認された。

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