TOP 新着一覧 チャート 資産運用
CoinPostで今最も読まれています

ビットコイン採掘難度は前回比-5%(3連続下落)、ETH/BTCでは潮目の変化も

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨市況

21日の米株式市場ではダウが前日比162ドル(0.5%)高となり3日続伸。懸念されていた米企業の決算シーズンにおいて、発表された業績が市場予想を上回ることが多く、景気後退への警戒感が和らいだ。

また、今月下旬に控える米連邦公開市場委員会(FOMC)で、1.00%の大幅利上げ観測が後退したことも投資家心理の改善につながっている。

21日時点で、米上場企業におけるマイニング関連銘柄の株価が上昇。Riot Blockchainが前日比8.55%高となったほか、Marathonが8.18%高、Hut 8 Mining Corpが5.61%が高と続いた。

暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコインは前日比+0.58%の316万円(22,997ドル)となった。

BTC/USD日足

下落トレンドの最中にして一時的に上げ足を強めたことから戻り売り圧力にさらされやすく、昨日の決算発表で明かされたテスラ社の保有するBTC大量売り報告もネガティブに捉えられた。一方、現時点では6月中旬以降のレンジ上限22,000ドルのサポートを割り込んでおらず、昨日は米国時間に押し目買いが入った。

The Merge(ザ・マージ)を控えるイーサリアム(ETH)は、BTC建てのETH/BTCで急反発するなどより強い。

ETH/BTC 日足

DeFi(分散型金融)市場の大混乱が一旦終息に向かったことで、”潮目の変化”が浮き彫りとなったと言える。

関連:FTXサムCEO、「最悪の事態は過ぎ去った」

デリバティブ(金融派生商品)市場では、オフショアプレミアムが2%超の水準に達した。

Arcane Research

主要取引所におけるビットコイン先物の年間ベーシスは2.06%に。先週はバイナンスが2.44%、FTXが2.06%となっている。

オンチェーン分析

オンチェーン分析企業Santimentは19日早朝、BTCクジラ(大口投資家)の活動が活性化したことを伝えた。100万ドル(1.37兆円)規模のアドレスの取引量が過去1ヶ月で最大レベルまで急増した。

このような動きは、トレンド転換の前触れとして発生することがあるという。

BTC価格が19,000ドル台にあった13日には、2万ドルを割り込み相場の不確実性が極端に高まった6月中旬に減少していたクジラの数が、過去30日間で1.12%増に転じたことを報告している。

マイナー情勢

昨日行われたビットコインのディフィカルティー(採掘難易度)調整は、過去1年で最大の下落となる前回比-5.01%となった。

btc.com

BitInfoCharts.comのデータによると、過去1週間の移動平均ハッシュレート(採掘速度)は7%以上低下し、200EH/sを割り込んだ。

マイナーの収益率を算出・指標化した「Puell Multiple(プエル倍数)」は、6月中旬の暴落時点で過去最低水準の0.35まで低下した。比較対象として、1BTC=3,300ドル台まで下落した18年12月の大底ではプエル倍数0.30、20年3月のコロナ・ショック時には0.37を付けている。

lookintobitcoin.com

ビットコインマイナーは過去2か月間、手許資金確保と事業コスト捻出のため、採掘量よりも多くのBTCを売却せざるを得なかったとされる。今年6月には採掘量3,900BTCに対し、売却量は14,600BTCに及んだ。

一方、大手マイナーが抱えた在庫分を放出すれば売り圧力は減少する。Hash Ribbons(ハッシュリボン)インジケーター点灯前との観測もあり、事業存続が難しくなったマイナーの降伏シグナル及び淘汰の兆候は、相場の底が近いことを示唆する。

Glassnode

前週までのBTC大幅反発に伴いビットコインマイニングの収益性は前週比13%上昇した。マイナーの推定収益は平均1,770万ドルほどと見られる。この値は、昨年11月のBTC相場のピークから60%以上減少している。

bitinfocharts.com

過去に掲載したマーケットレポート一覧はこちら

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
11/21 木曜日
17:00
BitwiseがソラナETF準備開始 デラウェアで信託登録完了
暗号資産運用大手Bitwiseが、ソラナ(SOL)ETF組成に向けデラウェア州で信託登録を完了した。VanEck、21Sharesに続く参入となる。
16:59
バイナンス、5種類の仮想通貨取引ペアを11月22日に取扱い中止
大手取引所バイナンスが、THETA/ETHやRARE/BRLなど5種類の仮想通貨取引ペアの取扱い中止を発表。11月22日12時より取引停止へ。各トークンは他の取引ペアで継続取引可能で、価格への影響も限定的。スポット取引ボットサービスも同時終了。
15:27
ビットコイン1500万円突破 ETFオプション解禁で資金流入加速
ビットコインが史上初めて1500万円を突破した。米国でETFオプション取引が解禁され、機関投資家の参入が加速。IBITへの1日1000億円規模の資金流入が継続する中、トランプ政権への期待も相場を押し上げる。バーンスタインは3100万円到達の強気予想を見立てている。
13:10
ソラナPhantomウォレット、米AppStoreの無料ユーティリティアプリ部門でトップに
ソラナ基盤のPhantomウォレットが米AppStoreで無料ユーティリティアプリ部門1位を獲得。無料アプリの総合部門でも5位に躍進した。
11:25
半導体大手エヌビディア決算報告 過去最高の売上高
エヌビディアが8~10月期決算を発表。売上高は再び過去最高を記録した。AI需要拡大で業績好調も、成長率の鈍化予想で株価は下落している。
11:05
米SEC、仮想通貨指数ETFの上場判断を延期
ゲンスラー率いる米国証券取引委員会は、米大手資産運用企業フランクリン・テンプルトンの仮想通貨指数ETF「EZPZ」の承認判断を延期した。
09:40
「仮想通貨は申告分離課税で20%に」国民民主党の玉木代表が与党に要望
国民民主党の玉木代表が仮想通貨税制改正を与党に要望した。雑所得から申告分離課税にすることを提案している。
07:50
テザーUSDTが3000億円分新規発行、市場に流動性注入
今週仮想通貨ビットコインの上昇に際し、ステーブルコインのテザー(USDT)が大量に発行されたことが明らかになった。
06:50
米上場のバイオ企業、ビットコイン財務戦略を採用
米上場のバイオ医薬品企業のHoth Therapeuticsは、最大100万ドル相当の仮想通貨ビットコイン購入を取締役会で承認した。
06:40
トランプ次期政権、史上初の仮想通貨特命官ポストを検討
トランプ次期大統領の移行チームは仮想通貨政策に特化した史上初の常勤のホワイトハウスポジションの設置を積極的に検討しているようだ。
06:20
マイクロストラテジー時価総額が米国トップ100に、ビットコイン史上最高値更新受け
仮想通貨ビットコイン続伸を受け、BTCを大量に保有する米マイクロストラテジー社の株価も続伸し、史上最高値となる504.7ドルに到達し米国で時価総額トップ100にランクインした。
11/20 水曜日
17:03
韓国の仮想通貨課税、2025年1月から導入見込み
韓国政府が2025年初頭から実施予定の仮想通貨課税について解説。免税限度額を250万ウォンから5000万ウォンへ大幅引き上げで、年間利益560万円未満は非課税に。取得価格不明時の代替計算方法導入など、投資家に配慮した新制度の詳細を紹介。11月下旬の法案可決を目指す。
14:00
BONK急騰、アップビットでウォンペア提供開始
韓国最大の仮想通貨取引所Upbitは20日にソラナ基盤の犬系ミームコイン「BONK」の新規上場を実施し、韓国ウォンの通貨ペアを新たに提供し始めた。
13:57
Ledger Stax・Flex完全ガイド|仮想通貨の高性能ハードウェアウォレットを徹底比較
10周年を迎えたLedgerの次世代ハードウェアウォレット「Stax」と「Flex」を詳しく解説。大画面タッチパネル搭載の最新モデルの特徴から、定番のNanoシリーズとの違いまで完全網羅。セキュリティと使いやすさを兼ね備えたウォレットの全貌を紹介しています。
13:20
マイクロストラテジー会長、マイクロソフト株主総会でビットコイン投資を提案へ
米マイクロストラテジー社のマイケル・セイラー会長が、マイクロソフト株主総会で3分間のビットコイン投資プレゼンを実施すると発表。ビットコイン投資は株主にとっても、株価を左右する重要な議題であり、総会で議論されるべきだと述べた。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/12/01 09:30 ~ 20:00
東京 墨田区文花1丁目18−13
重要指標
一覧
新着指標
一覧