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ヴィタリック氏、PoSやイーサリアムの今後を語る

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

PoS移行について見解示す

暗号資産(仮想通貨)イーサリアム(ETH)の共同創設者ヴィタリック・ブテリン氏は24日、仮想通貨ジーキャッシュ(ZEC)の創設者ズーコ・ウィルコックス氏らと対談し、ブロックチェーンやイーサリアムの今後について語った。

仮想通貨リサーチ企業Messariが主催したカンファレンスに登壇した際の発言である。

「全てのネットワークはPoS(プルーフオブステーク)に移行すべきか?」と問われ、ヴィタリック氏は次のように答えた。

PoSは成熟するにつれて、時間とともにそれが適切なものだと認められていくと思う。

ジーキャッシュがPoSに移行してくれることを願うし、ドージコイン(DOGE)にも早く移行してほしい。

ドージコインは、現在PoW(プルーフオブワーク)銘柄ではビットコイン(BTC)に続き、時価総額第2位の仮想通貨である。CoinMarketCapによるとビットコインの時価総額が約51兆円であるのに対して、ドージコインは約1兆円ほどに到達している。

ヴィタリック氏は2日、イーサリアムがPoSに移行する理由を語り、「不必要に大量の電力を消費するPoWシステムは環境に悪い」ことや、PoSではセキュリティ確保を低コストで行えるとの見解を示していたところだ。

PoSでは、特定のブロック生成者がネットワークの過半数を占め、取引を改ざんする「51%攻撃」を起こすためのコストが格段に上がるため、それを防ぐコストは下がるとしている。また、そのような攻撃が起きた時にPoSでは、不正なバリデーターを排除してすぐに回復できることも利点として挙げた。

関連ヴィタリックが語る イーサリアムがPoSに移行する理由

イーサリアムは15日、大型アップグレード「The Merge(マージ)」の実装を完了。PoSへの移行を果たしている。

関連イーサリアム大型アップグレード「マージ」実装完了

PoSとは

保有(ステーク)する仮想通貨の割合に応じて、ブロックを新たに承認・生成する権利が得られるコンセンサスアルゴリズムのこと。「Proof of Stake(保有による証明)」の略。仮想通貨の保有期間も考慮する場合がある。取引の承認に高性能なコンピューターが必要で、大量の電力消費を伴うコンセンサスアルゴリズム「Proof of Work(PoW)」の代替手段として生まれた。承認を行うと、報酬として新規発行される仮想通貨を受け取ることができる。

▶️仮想通貨用語集

スケーラビリティが優先課題

イーサリアムの次のステップとしては、スケーラビリティを拡張する「The Surge(サージ)」アップグレードが予定されている。今回ヴィタリック氏は「マージとは異なり、サージは1度で起こるイベントではなく、段階的に行われるものになるだろう」と述べた。

ヴィタリック氏は今後1年半で重要なこととしてもスケーラビリティを挙げており、次のように説明している。

送金するのに3ドル(約400円)かかるか、3セント(約4円)かかるかにより、ブロックチェーンが主流の技術として成立できるかできないかが決まってくる。

我々が望むコミュニティにとって、特に裕福な国以外では、3ドルと3セントの差は本当に大きな問題となる。これは、私たちが対処しなければならないことだ。

スケーラビリティ問題とは

ブロックチェーンの性質上、1つのブロックの中に書き込める取引データ量が限られていることが原因で、処理が遅延する問題のこと。送金に時間がかかってしまい、それによって取引手数料の高騰につながることがある。最初に誕生した仮想通貨ビットコインでは特に問題視されてきたが、ライトニングネットワーク等の別の技術を活用したり、新たなブロックチェーンを開発したりするなど、問題を解決するための取り組みは実施されている。

▶️仮想通貨用語集

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