はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ビットコインハッシュレート史上最高値を更新、米株指数反発を受け仮想通貨反騰

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

マクロ経済と金融市場

3日の米NY株式市場では、ダウ平均株価は前週末比765ドル(2.6%)高と大幅反発。日経平均株価も前日比624円(2.3%)高となった。

渦中にあったイギリスで、巨額の財政出動案(大幅減税)、及び国債増発計画の撤回を発表。財政悪化懸念が和らいだ。米ドル建ての英ポンドが史上最安値を更新するなど市場の混乱を招いていた。

関連:7営業日ぶりダウ反発でビットコイン耐える、英国ではポンド急落の影響も

また、製造業の景況感を示す経済指標が市場想定を下回ったことで、金融引き締めが加速するとの懸念が後退し欧米の長期金利が低下。株やビットコインなどリスク資産の買い戻しにつながったものとみられる。

一方、厳しい冬を迎える前にして、欧州の資源高問題は依然として深刻だ。

ロシア国営企業のガスプロムは1日、イタリアに向けたガス供給を停止した。これに先駆けロシア依存の強いドイツでは、経済制裁に対する事実上の報復措置と見られる天然ガス供給無期限停止の影響を受け、エネルギー価格の上昇を招いている。

さらに欧州では、投資銀行大手クレディ・スイスの業績悪化観測に伴い、債務不安も広がっている。クレディ・スイスの5年物クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)のスプレッドが先月末に急拡大し、過去最高値を付けた。これに伴い、デフォルト(債務不履行)リスクの回避売りが膨らんだことで、同社の株価が急落した。

CDSは、発行体の信用リスクを対象とするデリバティブ(金融派生商品)であり、社債の保険コストを反映する性質のもの。この点についてクレディ・スイスのウルリッヒ・ケルナー最高経営責任者(CEO)は、「資本や流動性に問題はない」と弁明に追われた。

関連:クレディ・スイスCEOが釈明、憶測飛び交う「破綻危機」噂の背景は

仮想通貨市況

暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコインは前日比2.2%高の19,590ドルで推移する。

BTC/USD日足

米株指数の大幅反発に連れ高した。

ハッシュレート(採掘速度)は、21年6月の中国全面規制(大手マイナー海外移転)の影響で急落して以降、ほぼ右肩上がりに伸長。 3日時点で週平均ハッシュレートは242EH/sに達した。

Glassnode

22年5〜6月に発生したテラ・ショックから大手ベンチャーキャピタルThree Arrows Capital(3AC)破綻の影響による地合いの急悪化時に一時減少するも、その後価格下落と反比例するかのように上昇し続けており、違和感を覚える投資家も少なくないようだ。

採掘マシンの性能向上や設備増強に伴い、ビットコインが過去最高値の69,000ドルを付けた時のハッシュレートは161 EH/sであったが、現在1BTC=19,000ドルの現在のハッシュレートは297 EH/sまで上昇している。

この点について、Isaiah(@BitcoinIsaiah)氏は、BTC価格が1年間で72%下落したにもかかわらず、ハッシュレートは同期間で84%上昇したと指摘した。

大手マイナーの長期視点では強気の見通し維持していることを示している。

一方、シェア争いが激化しディフィカルティー(採掘難易度)が上昇する中、電力コストなど世界的なエネルギー価格に高騰はマイニング業界にも影を落とす。

先月下旬には、ビットコインマイニング・データセンターオペレーターのCompute Northが負債総額700億円に陥り、破産申請を出したことが判明した。今年6月には、ナスダック株式上場するBitfarmsが、バランスシート改善のため保有分のビットコイン3,000BTC(85億円相当)規模の売却を余儀なくされたことがわかっている。

関連:加マイニング企業Bitfarms、1週間でビットコインを3,000BTC売却

関連:クリプト指標導入「CoinPostアプリ」の使い方をトレーダー目線で解説

過去に掲載したマーケットレポート一覧はこちら

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/14 金曜日
21:20
CourtYard(コートヤード)でトレカをNFT化|使い方を初心者向けに徹底解説
トレーディングカードをNFT化して取引できるCourtYard(コートヤード)の使い方を解説。アカウント開設からPolygon上での取引方法、ガス代準備、リスクまで初心者向けに図解で詳しく紹介します。
21:00
ビットコインウォレットのおすすめは?種類・選び方・アドレス作成手順まで解説
ビットコインウォレットの種類や違い、安全な選び方を徹底解説。ハードウェア・ソフトウェアの比較からアドレス作成、セキュリティ対策まで初心者にもわかりやすく紹介します。
17:19
米ビットコイン現物ETF、過去2番目の規模の純流出 リスクオフが加速
11月13日、ビットコイン現物ETFは8.7億ドル(約1,340億円)の純流出を記録し、過去2番目の規模に。イーサリアムETFも3日連続で流出。FRB当局者の慎重発言を受け、仮想通貨と米国株が同時に下落。専門家は健全な調整との見方も。
16:46
Aptos Labs CBOが語る日本戦略|独占インタビュー
Aptos Labs CBO Solomon Tesfaye氏独占インタビュー。日本の大手金融機関との協議、ステーブルコインUSD1の展開、グローバル戦略を語る。
16:32
ビットコインのみ投資へ 欧州初のルクセンブルク国家ファンドがETF経由で1%配分
ルクセンブルク財務相が、国家ファンドFSILが他の仮想通貨ではなくビットコインのみに1%配分したことを明言。欧州初の国家レベルでのビットコイン投資となる。
15:06
ヴィタリック、分散化の原則を強化する「トラストレス宣言」を発表 中央集権化に警鐘
イーサリアム共同創設者ヴィタリック・ブテリン氏らが「トラストレス宣言」を発表。検証可能性や検閲耐性など6つの核心要件を定義し、利便性優先による中央集権化リスクに警鐘を鳴らした。トラストレスこそがイーサリアムの本質であり、信頼できる中立性を達成する唯一の方法だと強調している。
15:06
JPYC、米サークル社オンチェーンFX網のパートナー通貨に採択
JPYCが米CircleのオンチェーンFX網「StableFX」で日本円パートナーに採択。USDCとの即時交換に対応し、国際送金・決済インフラで円建てステーブルコインの役割が拡大する見通し。
13:35
日本円ステーブルコインJPYC、発行額2億円突破
JPYC株式会社は、日本円建ステーブルコイン「JPYC」の累計発行額が2億円を突破したと発表。正式発行から約18日間での達成。保有者数は約3.1万人に達し、JPYC EXの口座開設数も6,000件に到達した。
11:57
「ビットコイン、株高に反応鈍く下落時は増幅」Wintermuteが非対称性を指摘
Wintermuteの最新レポートによると、ビットコインはナスダック指数と0.8の高相関を維持するも、株高局面で反応が鈍く下落時のみ敏感に連動。この負のスキューは2022年以来最高水準で、通常は市場底値圏で見られるパターン。資金の株式市場シフトと流動性低下が背景に。
11:49
大手銀BNYメロン、ステーブルコイン準備金のためのMMFを立ち上げ
大手銀BNYメロンがステーブルコイン発行者向けのマネー・マーケット・ファンド「BSRXX」立ち上げを発表。ジーニアス法対応の準備金ファンドとなる。
11:04
21シェアーズ、仮想通貨指数ETF2本を米国上場 投資会社法適用は米国初
21シェアーズが投資会社法(1940年法)準拠の仮想通貨インデックスETF2本を米国で上場。TTOPとTXBCは、ビットコイン、イーサリアム、ソラナなど主要デジタル資産への分散投資を提供。機関投資家向け「ゴールドスタンダード」のETF構造を採用。
10:33
ビットコインが今月3度目の10万ドル割れ、フラッシュクラッシュ後の資金戻り鈍化
ビットコインは今月3度目となる10万ドル割れを記録し、低調な値動きが続いた。背景には、FRBが利下げに慎重な姿勢を示していることに加え、東証などを運営する日本取引所グループ(JPX)が仮想通貨トレジャリー企業に対して規制を示唆する報道が流れ、市場心理を冷え込ませたことが挙げられる。
09:54
グレースケールのIPO登録書類が公開 トランプ政権下で上場申請続く
仮想通貨資産運用企業グレースケールは、IPO登録届出書を米SECに提出。市場が構築されれば株式のトークン化も検討していく意向を示した。
09:32
米国でXRP現物ETF上場、初日取引高は90億円を記録
カナリー・キャピタルの仮想通貨XRP現物ETFが米国で上場。初日取引高90億円を記録した。2025年に上場したETF中でトップの数字となった。政府機関再開でさらなる承認も期待される。
09:18
チェコの中銀、試験的にビットコインを購入
チェコの中央銀行は、歴史上初めてデジタル資産を購入したと発表。購入したのは仮想通貨ビットコインで、他にも米ドルステーブルコインとトークン化預金も保有すると説明している。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧