WebX完全ガイド
TOP 新着一覧 取引所 WebX
CoinPostで今最も読まれています

イーサリアムL3「Pathfinder」、パブリックテストネットにローンチへ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

イーサリアムの拡張性を向上

暗号資産(仮想通貨)イーサリアム(ETH)のスケーリングソリューションを開発するMatter Labsは10日、2023年1Q(1月から3月)にL3ネットワーク「Pathfinder」をパブリックテストネットにデプロイ(展開)することを発表した。

Pathfinderはイーサリアムの仮想マシン(EVM)との互換性を備え、3層目のネットワークとして稼働。今月ローンチ予定のL2ネットワーク「zkSync 2.0」と合わせて拡張性(スケーラビリティ)を大幅に向上させ、広範囲な利用に耐えられる環境を構築することが導入の目的だ。

関連:イーサリアムL2「zkSync 2.0」、22年11月にローンチへ

Matter Labsが描くL3のビジョンは、カスタマイズが可能で、ブロックチェーンをトラストレスに接続できるエコシステムになること。EVMと互換性があり、ゼロ知識証明を活用したソリューション「zkEVM」を基盤にして、このエコシステムを構築する。

L3の導入について、今回の発表で紹介されているメリットは以下の通り。

  • セキュリティ:ハッキング対策に固有のブリッジを開発
  • パフォーマンス:L2は10〜100倍パフォーマンスが向上するが、L3は無限
  • コスト:データコストを大幅に削減
  • 利用のしやすさ:開発キットなどのツールを提供
  • コンポーザビリティ(構成可能性):RustやC++、Swiftなどのプログラミンも言語もサポート

出典:Matter Labs

ブリッジとは

異なるネットワーク間でトークンの移動等を実現することで、相互運用を可能にする仕組みや技術を指す。ユーザーが資金を引き出せなくなったり、サイバー攻撃の被害に遭ったりする可能性があるとリスクも指摘されている。

▶️仮想通貨用語集

関連:チェーン間ブリッジの基礎知識と注意点:米大手取引所コインベースが解説

トラストレスに接続されるブロックチェーンのネットワークは「HyperChains」という名称。Pathfinderはパブリックテストネットにローンチされるため、自由に実験やリサーチ、開発を行うことができる。

zkSyncのエンジニアのトップAnthony Rose氏は、CoinPostの提携メディアThe Blockに対し、以下のようにコメントした。

Pathfinderによって、我々エンジニアチームは将来的なシステムの形を理解したり、過去の問題に取り組んだりすることができる。

複雑なシステムを発展させる最適な方法は、積極的にテストを繰り返すことだ。

関連:スケーリング問題の打開策「ロールアップ」とは|仕組みや注目点を詳しく解説

L3の注目度

イーサリアムではこれまでL2ソリューションの開発が積極的に行われているが、最近ではL3に対する注目度も高まってきた。

今年9月には、イーサリアムの共同創設者ヴィタリック・ブテリン氏が、L3構造についてビジョンを提示。「三層構造の利点は、L2内にサブエコシステムを形成することで、L1を経由することなく領域間のトランザクションを効率的に実行できることにある。L3は、L2を補完するような機能を実装するために用いられる」と説明した。

そしてブテリン氏は、StarkWare社が提案した「ブロックチェーン三層構造」を3つのモデルに落とし込んでいる。L3の使い方は異なるが、いずれもセキュリティはL1ブロックチェーン(イーサリアム)に委ね、L2はスケーラビリティ向上が目的であるとした。

関連:ヴィタリック氏、イーサリアム・レイヤー3(L3)のビジョン示す

Google Newsでフォロー
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
10/31 土曜日
06:20
トランプ大統領、仮想通貨取引所バイナンスのハッキングめぐり北朝鮮の関与を調査と発言
トランプ大統領は30日、仮想通貨取引所バイナンスのハッキングに北朝鮮のハッカー集団が関与したか調べていると話した。チェイナリシスは1兆円近くのハッキングは北朝鮮によるものだと強く確信している。
06:05
バイナンス、ハッキング被害の補償に約1兆円を確保
バイナンスは31日、ハッキング被害の補償に自社資金63億4000万ドル超を確保したと明らかにした。被害額の約80%分は流出と同じトークンで保有しており、残りも買い付けを進めている。
10/30 金曜日
21:25
SBI VCトレードとビットバンク、バイナンスの暗号資産流出で顧客資産に影響なし
SBIホールディングスが30日、バイナンスの暗号資産不正流出事案について、子会社各社のバイナンスに対するエクスポージャーは現時点で限定的で、連結業績への影響はないと発表した。SBI VCトレードとビットバンクの顧客資産への影響もない。
19:10
バイナンス、ハッキング調査で複数の侵入箇所が判明
バイナンスは30日夕方、仮想通貨の流出事件で他の侵害箇所が見つかったと公表した。出金サービスは45時間後の再開に向けて予定通りに進んでいるという。
17:29
レジャーに続きトレザーでも不正部品の報告 東南アジア販売店経由
ハードウェアウォレット大手トレザーは30日、東南アジアの販売店クリプトビリスが売ったSafe 5に不正部品が組み込まれていたとの報告を公表。同店で3月以降に購入した利用者に新しいリカバリーフレーズでの資金移動を求めた。レジャーの改ざん事件に続く報告。
16:45
フランス上院、仮想通貨の税務報告枠組み「CARF」合意の法案可決
フランス上院は、仮想通貨の税務情報を各国当局と交換する枠組み「CARF」を承認する法案を可決した。次は国民議会で審議され、成立すれば2027年に交換が始まる見込みだ。
16:44
金融庁、海外8地域の金融制度調査を公表 ステーブルコイン規制も整理
金融庁は30日、米欧中など8カ国・地域の金融制度に関する委託調査を公表した。暗号資産交換業者を扱う節では、米ジーニアス法やMiCA規則、中国が2月に出したRWA禁止の新通知まで、各地の暗号資産・ステーブルコイン規制を整理している。
16:00
ビットコインが冷却局面に、10月(アップトーバー)は4.2%安=クリプトクアント
クリプトクアントが仮想通貨市場の週間レポートを発表。ビットコインの需要縮小と米国勢の買い控えを指摘し短期的な基本シナリオを示した。
15:29
メタプラネットCEO、バイナンス流出受け声明 保有ビットコインは全量コールド保管
仮想通貨取引所バイナンスが影響額約63億ドルのセキュリティ事案を公表したことを受け、メタプラネットのサイモン・ゲロヴィッチCEOがが30日にXで声明を出した。保有ビットコインは全量を規制下のカストディアンでコールドストレージ管理していると説明した。
14:10
約1兆円の不正流出を受けたバイナンス、TRMが北朝鮮の犯行と分析
TRM Labsは、バイナンスから約63.6億ドル相当の仮想通貨が流出した事件を北朝鮮のハッキング部隊TraderTraitorの犯行と分析した。署名基盤侵害の可能性と、凍結を逃れた約24億ドルの現状を整理する。
13:40
バイナンスジャパンが暗号資産入出金を一時停止、ビットフライヤーはバイナンス送金を制限
暗号資産取引所バイナンスジャパンが30日、本家バイナンスで確認された1兆円規模のハッキング事件による顧客資産への影響は現時点で確認されていないと発表した。取引は継続できるが、暗号資産の入出庫は一時停止。
13:25
バイナンス、ハッキング流出額が約1兆円に上る 全額補償を表明
最大手仮想通貨取引所バイナンスが30日、セキュリティインシデントの被害額を推計で約63億ドル(1兆円近く)と発表した。全損失を補償するとし、約30億ドルを凍結済みで、入出金は一時停止している。
12:35
ビットコイン急落、バイナンス1兆円規模の流出で市場に動揺|仮想NISHI
ビットコインは日本時間30日朝、世界最大級の暗号資産取引所Binance(バイナンス)において、1兆円近い規模の暗号資産が不正流出したとみられる事故を受け、大きく下落した。今回の事故は単一の取引所にとどまらず、中央集権型取引所とDeFiが密接に結びついた現在の暗号資産市場において、信用不安がどこまで波及し得るのかを問う事態である。
12:15
ポリゴンの決済ソリューション「オープン・マネー・スタック」、ソラナに対応
ポリゴンは、オープン・マネー・スタックが仮想通貨ソラナのブロックチェーンに対応したことを発表。ソラナ上の企業にとってどのようなメリットがあるのかなどを説明した。
11:10
26年ブロックチェーン収益28%減へ、予測市場とRWAは伸長=調査
仮想通貨投資会社1kxの年次レポートで、2026年のブロックチェーン収益は前年比28%減の約990億ドルと推計された。予測市場やRWA取引が伸び、機関投資家と実体経済に由来する収益が全体の3割に達した。
今から始める仮想通貨特集
通貨データ
重要指標
一覧
新着指標
一覧