CoinPostで今最も読まれています

米SEC、BAYC制作のYuga Labsを調査か エイプコイン下落

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

NFTの有価証券性

米証券取引委員会(SEC)は、「Bored Ape Yacht Club(BAYC)」などのNFT(非代替性トークン)コレクションを手掛けるYuga Labsを調査していることがわかった。情報筋の話としてブルームバーグが報じた。

Yuga Labsが手がけるNFTの販売が、株式の販売に似ており、証券法が適用されるかを調査している模様。一方で、まだ調査は始まったばかりで、現時点では告訴に発展するような段階ではないという。

NFTとは

「Non-Fungible Token」の略で、代替不可能で固有の価値を持つデジタルトークンのこと。アートやゲーム、各種証明書など幅広く技術が活用されている。NFTの中には「フラクショナルNFT」と呼ばれ、1つのNFTを分割して複数の人で少しずつ所有できるようにするものも開発されている。

▶️仮想通貨用語集

関連「NFTを国の成長戦略に」自民党デジタル社会推進本部・平将明議員インタビュー

BAYCは、暗号資産(仮想通貨)イーサリアム(ETH)のブロックチェーン上で発行されるNFTで、プロフィール画像向けにデザインされた1万点のサルの肖像。BAYCはメンバーカードの役割を果たし、所有者はメンバー限定の様々な特典を受けることができる。

また、SECはエイプコイン(APE)についても調査を行なっているという。エイプコインは、BAYCの所有者らにエアドロップ(無料配布)もされた仮想通貨。エコシステム内の支払いに利用されるほか、保有者にゲームなどへのアクセス権を付与したり、開発者にエコシステムへの参加を促すためのツールとして利用したり、ガバナンストークンとして活用したりされる。

関連初心者でもわかる「エイプコイン(APE)」とは|特徴や将来性を解説

SECは、NFTやエイプコインの配布が、株式の発行に似ていると判断し、証券法が適用されるべきかを調査している模様。有価証券であれば事前にSECに登録し、所定の情報開示も行う必要があった。

Yuga Labsはブルームバーグに対し、以下のようにコメントしている。

政策立案者や規制当局がWeb3という新しい領域を調査するのは、よく知られていること。我々は、急成長するエコシステムの定義や未来のために、規制当局らと協力していきたい。

業界のリーダーとして、どんな調査にも協力する。

なお、エイプコインの初期発行分はYuga Labsにも配分されていたが、仮想通貨の運営を行なっているのは「ApeCoin DAO」である。

今回のブルームバーグの記事が公開されたのは、日本時間12日の午前1時25分。エイプコインの価格は、この時間を境に下落しており、本記事執筆時点で前日比9.6%安となった。

出典:CoinGecko

SECの動向

米国ではデジタル資産に対する規制機関の所管は明確になっていないが、有価証券に該当すると判断したものについては、SECは取り締まりを継続している。

今年3月には、SECがNFTプロジェクトの有価証券性を調査していることがわかっていた。この時SECは、複数のプロジェクトに召喚状を発令した模様。アートやコレクティブルをNFT化して販売する行為が、証券法に該当する可能性があるとして調査を開始したという。

Yuga Labsが調査を受けている場合、この時の動きが現在も継続しているとみられる。

関連米SEC、NFTの有価証券性を調査か=報道

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
07/27 土曜日
08:10
マスク氏のX(旧ツイッター)、ビットコインなどの仮想通貨絵文字表示を削除か
イーロン・マスク氏がオーナーのX(旧ツイッター)は、ビットコインなどの仮想通貨絵文字表示を削除した。ドージコイン擁護のためか。
07:35
BitwiseのETH現物ETFの横断幕、NYSEに掲揚
仮想通貨運用企業Bitwiseのイーサリアム現物ETFの横断幕が、ニューヨーク証券取引所に掲げられた。同社は、取引終了のベルを鳴らすことも報告している。
07:05
野村傘下のレーザーデジタル、利回り提供のイーサリアムファンド販売予定か
野村ホールディングスの仮想通貨資産子会社であるLaser Digital(レーザーデジタル)は、イーサリアム現物ETFの代替商品の導入を計画しているようだ。
06:40
米SEC、グレースケールのミニ版ビットコインETFを承認
仮想通貨投資企業グレースケールが提供するGBTCは手数料(1.5%)が最も高く資金流出は続いていたが、新商品を導入し0.15%という業界最安の手数料設定で競争力を高める狙いだ。
06:20
ビットコイン価格が21年後に最大で75億円に到達か、マイケル・セイラー氏の強気予想
ビットコインを最も保有する米上場企業マイクロストラテジーのマイケル・セイラー氏はカンファレンス「ビットコイン2024」で、BTCの今後の強気予想のプレゼンテーションを行った。
07/26 金曜日
17:10
「米大統領選で価格変動 トランプやハリス由来のミームコインの買い方
トランプトークンの概要 ドナルド・トランプ前米大統領とその「Make America Great Again」(アメリカを再び偉大に)というスローガンからインスピレーションを得…
17:10
ヤマハ発動機が初のVTuberコラボNFTを発行、Yamaha E-Ride Baseを訪れて進化可能
ヤマハ発動機が初のNFTデジタルステッカーを発行。横浜のYamaha E-Ride Baseで進化するダイナミックNFTを体験し、限定グッズをゲットできる。
15:13
ビットフライヤーがFTX Japan買収完了、カストディ事業展開へ
株式会社bitFlyer HoldingsはFTX Japanの株式100%を取得し、完全子会社化を発表。8月26日までに社名を変更し、クリプトカストディ事業を展開予定。法制度整備後の暗号資産現物ETF関連サービス提供も視野に入れている。
14:43
Neo Xメインネットが正式稼働 EVM互換でネオのエコシステムを拡張
Neoは高性能EVMベースのサイドチェーン「Neo X」のメインネット正式稼働を発表。クロスチェーンブリッジで流動性と互換性が向上し、エコシステムの可能性が広がる。
14:15
カマラ・ハリス氏のミームコインが過去最高値を記録、大統領候補指名の期待受け
PolitiFiと呼ばれる政治パロディのミームコインが、仮想通貨領域で独自のジャンルを形成しており、カマラ・ハリス副大統領のパロディコイン「 Kamala Horris(KAMA)」が急騰し話題となっている。
12:55
アルトコインETFの未来、ブラックロックが語る現実と可能性
ブラックロックのデジタル資産責任者は、イーサリアム現物ETFが承認されていても他のアルトコインETF誕生には困難があると話した。
12:14
仮想通貨相場反発、ビットコイン・カンファレンスのトランプ登壇に関心集まる
昨日までの大幅下落とは打って変わり暗号資産(仮想通貨)相場は反発した。強気シグナルのハッシュリボンが点灯しているほか、今週末にはビットコインカンファレンスに米国のトランプ前大統領が登壇予定であり、投資家の関心が集まる。
11:00
トランプ前大統領の陣営、4〜6月期で仮想通貨で6億円の寄付金調達
トランプ前大統領は、ビットコインなど仮想通貨で6億円以上の選挙資金を調達。「ビットコイン2024」でもさらに資金を集める予定だ。
10:30
BTCが290万ドルに到達するシナリオ、VanEckが公開
仮想通貨ビットコインが2050年までに290万ドルに到達するシナリオをVanEckのアナリストが公開。このシナリオを実現するための条件を説明している。
10:00
ソラナ初事例、パラオ共和国がデジタルID発行
主権国家が仮想通貨・ブロックチェーンであるソラナ上で、法的アイデンティティを発行する初めての事例となった。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア