公式NFTをリリース
米ドナルド・トランプ前大統領は15日、自身初となる公式NFT(非代替性トークン)コレクションをリリースしたことを発表した。
*17日追記 4万4,000個のNFTは数時間以内に完売された。OpenSeaで取引されており、24時間出来高は1,594ETHとして1位にランクインした。
「トレーディングカードのようなデジタル収集品」と評したNFTの発行に利用されているのは、暗号資産(仮想通貨)ポリゴン(MATIC)のブロックチェーン。発行数4万5,000個のうち4万4,000個が「Collect Trump Cards」という電子市場で販売されている。すでにOpenSeaなどの2次市場で取引されている。
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— CollectTrumpCards (@CollectTrump) December 15, 2022
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NFTの価格は99ドル(約1万3,000円)。支払いはラップされたイーサリアム(ETH)のラップド・イーサリアム(WETH)の他、クレジットカードも利用可能。一次販売している電子市場にはポリゴンについて「環境に配慮したブロックチェーンである」と説明した。
ラップ(Wrap)とは
仮想通貨を別のブロックチェーン上で使用するために代替トークンを発行すること。WETH以外にも、ビットコイン(BTC)をイーサリアム上で使えるようにした「WBTC」などがある。
▶️仮想通貨用語集
なお、トランプ氏のNFT販売は政治目的ではないとし、売上が選挙活動に使われないことも明記された。
NFTの購入者には、トランプ氏とゴルフをしたり、夕食をしたりできる特典に応募することが可能。1人の購入者や1家庭につき、100個までNFTが購入できる。各NFTの種類の発行数は最大20個までと制限されており、1つしかないものなど希少価値に差がつけられている。
仮想通貨で支払いをする場合は本人確認が必要。また、特典応募に参加できるのは、18歳以上の米国市民のみとなる。
トランプ氏と仮想通貨
トランプ氏は以前、仮想通貨に対して否定的な姿勢を示していた。
例えば2019年には、ビットコインや旧フェイスブック(現メタ)が開発を主導していた「ディエム(旧リブラ)をツイッター上で批判。規制面の問題や、違法行為を助長する恐れがあるとして懸念を表明し、米ドルだけが本物の通貨だと主張している。
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一方で以前、トランプ政権はブロックチェーンには強い関心を持っていた。政府間の運営の迅速化やコスト削減につながるなどと期待し、2017年には、複数の連邦局ですでにブロックチェーンの試用が始まっていることが明らかになっている。