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DCG傘下のCoinDesk、事業売却の可能性を検討

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

CoinDeskが事業売却を検討

暗号資産(仮想通貨)コングロマリット企業デジタルカレンシーグループ(DCG)傘下のメディアCoinDesk(コインデスク)は、事業売却の可能性を探っている。ウォールストリートジャーナルなどが報じた。

コインデスクは、事業売却を検討するために、合併・リストラ・資本戦略を専門とする投資銀行Lazardに助言を求めているところだ。

コインデスクのKevin Worth CEOは、次のように話している。

過去数か月にわたって、CoinDesk買収に関心を示す動きが出てきた。このため、私はLazardを財務アドバイザーとして雇うことにした。

目標は、部分的または完全な事業売却を含め、コインデスク事業に成長資本を引き付けるための、様々な選択肢を検討することだ。

DCGとは

大手仮想通貨コングロマリット企業。6つの子会社を持ち、200以上のブロックチェーン関連スタートアップと50以上の仮想通貨ファンド、プロジェクトに投資している。主な子会社には、投資会社グレースケール、ビットコインマイニング企業Foundry、ジェネシス・グローバル・キャピタル、仮想通貨メディアCoinDeskなどがある。

▶️仮想通貨用語集

DCGは2016年に、コインデスクを約6,400万円(約50万ドル)で買収していた。現在の評価額は明かされていないが、2億ドル以上の複数のオファーがあったと報じられた。関係者によると、2022年にはオンライン広告と、仮想通貨指数の提供、イベント事業などから約64億円(5,000万ドル)の収益を上げていたという。

コインデスクの親会社DCGは現在、流動性問題を抱えている。17日には、株式の配当を一時停止する旨を通達したことが明らかになったところだ。

DCGの評価額は22年初頭の資金調達で約1.3兆円に達し、当時の年間収益は1,300億円に達していたが、その後、2022年に起きた旧テラエコシステムの崩壊やFTX破綻などで、財政が悪化した。

関連流動性問題抱える仮想通貨大手DCG、市場への影響についてポイントを解説

子会社ジェネシスは破産申請か

DCGは、スリーアローズキャピタル(3AC)破綻により子会社ジェネシスに生じた債務約1,410億円(11億ドル)を肩代わりしている。加えて、ジェネシスは22年11月に破綻したFTXに預けていた約225億円(1億7,500万ドル)を拘束されている状況だ。

ジェネシスについては、3,850億円(30億ドル)超の債務を負っており、早ければ今週にもチャプターイレブンで破産申請を行うと報じられているところだ。

ジェネシスはユーザー資金の出金などを停止しており、ジェネシスを介して利回りサービスを提供していた仮想通貨取引所ジェミナイも、当利回りプログラムに関するユーザー資金償還を停止している。

関連仮想通貨融資企業ジェネシス、今週にも破産申請か=報道

米連邦破産法11条(チャプターイレブン)とは

日本の民事再生法に似た再建型の倒産法制度。経営を継続しながら負債の削減などを実施し、企業再建を行う。申請後に債権取り立てが停止され、債務者は負債の整理に取り組み、原則120日以内に再建プランを策定する。

▶️仮想通貨用語集

グレースケールが抱える問題

DCG傘下のグレースケールも、ビットコイン(BTC)投資信託GBTCで問題を抱えているところだ。米証券取引委員会(SEC)がGBTCのETFへの転換を却下したことで、ユーザーがビットコイン現物価格に対するプレミアムとディスカウントに対する裁定取引を行えない状況である。

現在、GBTCは現物ビットコイン価格からのディスカウント(マイナス乖離)状態が続いているところで、ETFへの転換は、この状態を改善するものとしても期待されていた。

グレースケールは、ETFへの転換却下は恣意的であるとして、SECを相手取り訴訟を起こしている。DCGはGBTCの最大の保有者であり、リサーチ企業Arcaneは、もしDCGが、資金繰りのために、保有しているGBTCの一部を売却すれば市場に影響が出る可能性もあると指摘した。

関連グレースケール、ビットコインETF転換をめぐる訴訟でSECに反論

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