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Blockstream社がマイニング施設拡充へ、約160億円を資金調達

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

マイニングの需要

暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)やブロックチェーンのインフラを提供するBlockstreamは24日、約160億円(1億2,500万ドル)の資金を調達したことを発表した。

2022年に仮想通貨市場は低迷したが同社の収益は前年比で増加しており、今回調達した資金を使ってマイニング施設をさらに拡充すると説明。企業の間で、マイニングのホスティングサービスに対する需要が増えているという。

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Blockstreamはマイニング事業だけでなく、ビットコインのレイヤー2ソリューション「Liquid Network」やウォレットなど複数のプロダクトも提供。こういった複数の事業を展開する中で、他のマイナーの運営をサポートするホスティングサービスも行なっている。

ホスティングサービスの領域は、ビットコインの価格変動などに直接影響を受けるマイナーらと比較すると、回復力が強いと説明。利用できる電力が不足している中、Blockstreamのホスティングサービスは実績や拡張性が評価されており、需要が多いとした。

今回の資金は、転換社債(convertible notes)の発行と担保融資で調達。転換社債の調達はKingsway Capitalがリードインベスターを務め、Fulgur Venturesらも出資した。また、金融アドバイザーはCohen & Company Capital Marketsだと説明している。

Blockstreamは2021年8月にも、シリーズBのラウンドで約270億円(2.1億ドル)を調達。この時の資金も、一部をマイニング施設の拡充に使用していた。

同社のトップErik Svenson氏は、今回の資金調達について以下のようにコメントしている。

新しい資金を調達できたことで、シリーズBのラウンドから始まった収益の増加を加速させることができる。

我々はこれからも企業マイナーのリスクを軽減し、ビットコインという、世界で最も拡張性が高く安定したブロックチェーンのユースケースを創る企業をサポートすることに特化していく。

仮想通貨の冬の時代

Blockstreamは2022年4月、Jack Dorsey氏がトップを務めるブロック(旧スクエア)社と組み、太陽光発電でビットコインのマイニングを行う施設の建設を開始したことを発表。太陽光発電の使用には米電気自動車大手テスラが協力するとも説明していた。

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積極的に事業を進めるBlockstreamの一方で、テラ騒動やFTXの破綻などに象徴される仮想通貨の冬の時代は、マイニング企業に甚大な影響を与えている。市場の低迷に加え、電気代の高騰も負担となった。

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Blockstreamは今回の発表で、仮想通貨業界の現状にも言及。大手企業の破綻などの出来事は、Blockstreamの重要性を際立たせていると主張した。

同社のAdam Back CEOは以下のようにコメントを寄せている。

中央集権型の企業やプロトコルの破綻が起きた2022年は、市場にとって学習の機会となった。ブロックチェーンの根本的な価値は、サードパーティを信頼する必要性を軽減することにある。

現在はセキュリティや分散性に再度注目が集まっており、市場参加者が、ビットコインを基盤にしたノンカストディアルな構造に移行する機会となるだろう。

ノンカストディアルとは

仮想通貨取引所やサービス提供企業といった中央管理組織ではなく、ユーザー自身がウォレットの秘密鍵を管理すること。

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