はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

ビットコインカストディのXapo Bank、USDC送金システム提供へ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

USDCによる国際送金が可能に

ジブラルタルに拠点を置くビットコイン(BTC)カストディアンであるXapo Bankは20日、ステーブルコインUSDCを発行する米サークル社と提携して送金システムを提供すると発表した。

Xapo Bankはプライベートバンクとして銀行免許を取得しており、普通預金口座などのサービスも提供している企業だ。

Xapo Bankのユーザーは、従来から国際決済に使われているSWIFTを回避して、代わりに、ステーブルコインUSDCで入出金できるようになる。この際にXapo Bankが手数料を徴収することはないため、ユーザーはコストを節約し、迅速に送金することが可能だ。

SWIFTとは

SWIFT(Society for Worldwide Interbank Financial Telecommunication)は、銀行間の国際送金を可能にする通信ネットワークを提供する非営利法人。世界200ヵ国以上の11,000以上の金融機関を接続しており、40億以上の金融口座に送金サービスを提供している。

▶️仮想通貨用語集

Xapo BankのSeamus Rocca CEOは、次のように説明した。

当社のUSDC決済システムは、スピードと低コスト、さらに当局の認可を受けたプライベートバンクによるセキュリティを得られる画期的なものだ。

Xapo Bankで自動的に米ドルと変換されるUSDCの入出金を可能にすることで、仮想通貨を持つユーザーに、貯蓄のための安全な場所を提供する。

Xapo Bankは、USDCから米ドルへの交換レートを1:1で提供。Xapo BankにおけるすべてのUSDC預金は自動的に米ドルに変換される。これは預金利息の対象となる。

Xapo Bankは、以前から口座にUSDCを預け入れて、即座に米ドルとして貯蓄できる機能を備えており、今回USDCによる送金機能も追加した格好だ。

Xapo Bankとは

Xapo Bankは、2013年に設立され、大手ビットコインカストディアンに成長。その後、銀行免許も取得した。将来的には、資産管理や、担保付き融資、資産保護などのプライベートバンキング・サービスも提供する計画だ。

また、ジブラルタル預金保証制度(GDGS)に加盟しており、約1,300万円(10万ドル)までの米ドル預金を保証している。すべての預金は、入金時に米ドルに自動変換されるため、ユーザーは、仮想通貨市場に対するエクスポージャー(ポートフォリオが価格変動に影響を受けること)を持たずに保護を受けられる仕組みだ。

従来型銀行のような融資は行っておらず、顧客資金をすべて保有。高い信用格付けを持つ、短期債券などに投資しており、その利益を4.1%の金利という形でユーザーに還元。諸経費を補うため、ユーザーには約19,000円(150ドル)の会費を課している。

カストディとは

投資家の代わりに資産を保有・管理することを指す。仮想通貨以外の資産にも広く使われる用語。資産の保管や売買に係る決済、また元利金・配当金の受領や議決権行使など、幅広い業務を代行するサービスを指す。カストディを行う企業を「カストディアン」と呼ぶ。

▶️仮想通貨用語集

USDC準備金の状況

USDCは、サークル社のパートナーだったシグネチャー銀行やシリコンバレー銀行(SVB)が事業閉鎖した関係で、一時的に0.88ドル前後に下落し、米ドルとのディペッグを起こしていた。

現在は1ドルに価格が回復している。サークル社のジェレミー・アレールCEOは13日、USDC準備金の安全性を強調。現在SVBに預けている現金については、BNYメロン銀行へ移管をする予定だと説明した。

関連米サークル社CEO、ステーブルコインUSDC準備金の安全性を強調

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
07/01 火曜日
16:00
UXLINKが実現目指すWeb3の大衆化、CEOが語る成長戦略|WebXスポンサーインタビュー
5500万人のユーザーを擁するWeb3成長支援プラットフォーム「UXLINK」。WebX 2025への参加を控え、同社CEOが日本市場への期待を述べた。
14:49
日本初の仮想通貨建てクレジットカード「Slash Card」が登場 β版の事前登録開始へ
日本初の暗号資産建てクレジットカード「Slash Card」がβ版の事前登録を開始する。米ドル連動型ステーブルコインUSDC担保サービスで物理・バーチャル両対応。ソラナやイーサリアムなどマルチチェーン互換性とトークン還元リワードを特徴とし、Web3技術を現実世界の決済に橋渡しする。
13:30
ビットコイン需要減少で市場脆弱性指摘、イーサリアム大口投資家は巨額含み損で売却継続=アナリスト
Cryptoquant分析によると、ビットコインのオンチェーン需要指標がマイナス転換し短期調整リスクが高まる。一方でETH大口投資家は3週間で9万5313ETHを償還、4260万ドルの含み損を抱える状況。
13:05
トランプ家支援のAmerican Bitcoin、約320億円調達でビットコイン購入とマイニング機器導入へ
エリックとトランプ・ジュニア氏が支援するビットコインマイニング企業American Bitcoinが2億2000万ドルを調達。ビットコイン購入とマイニング機器導入に充当予定。
12:00
金融庁、ステーブルコイン健全発展のための報告書を公表 不正リスクや今後の課題を分析
金融庁が仮想通貨ステーブルコインの健全な発展に向けた報告書を公表した。不正利用の実態と今後の規制課題を分析調査する内容だ。
11:05
取引所BybitとKraken、ソラナ基盤トークン化株式「xStocks」を190カ国で提供開始
世界第2位の仮想通貨取引所BybitがBacked社のトークン化株式サービス「xStocks」を取り扱う。Apple、Amazon、Microsoft等60銘柄超をソラナブロックチェーン上で24時間365日取引可能に。
10:40
トランプ氏関連のミームコイン「TRUMP」、口座開設キャンペーンで配布へ
ドナルド・トランプ氏が公認とされるミームコイン「TRUMP」がもらえるキャンペーンがBITPOINTで7月末まで開催中。特典内容や条件を詳しく解説します。
10:20
国内Web3関連企業BACKSEAT、組み込み型Web3体験でブロックチェーン社会実装目指す
BACKSEAT株式会社が第三者割当増資により累計14億円の資金調達を完了。Spiral CapitalとHeadline Asiaが共同リード投資家として参画し、組み込み型Web3体験の実現に向けサービスローンチを本格化。
10:02
ロビンフッド、トークン化した米国株やETFの取引サービスを欧州で提供
仮想通貨などの投資アプリを提供するロビンフッドは、トークン化した米国の株やETFの取引サービスをEUユーザー向けにローンチしたと発表。独自ブロックチェーンを開発していることも明かした。
09:55
テキサス州、戦略的ビットコイン準備金設立に続き「金・銀」を法定通貨として認可
テキサス州のアボット知事が金・銀を日常取引の法定通貨として認可する法案に署名。戦略的ビットコイン準備金設立法案も成立し、米国初の大規模な貴金属・仮想通貨政策を実現。
09:40
ビットコインマイニング難易度が7.5%低下 米テキサス州猛暑が影響か
仮想通貨ビットコインのマイニング難易度が約7.5%低下した。米テキサス州の猛暑による電力制限が主要因と指摘されている。6月中旬にハッシュレートも下落していたところだ。
09:15
ナスダック上場企業SRM、140億円のトロン財務戦略完了でTRXをステーキング
フロリダのテーマパーク向け記念品製造企業SRM Entertainmentが、1億ドルのTRON財務戦略の一環として3.65億TRXをJustLendにステーキングした。年率最大10%のリターンを目指す。
08:55
ドイツ最大手銀行グループ『シュパーカッセ』、2026年夏に個人向け仮想通貨取引開始へ=報道
ドイツ最大の銀行グループSparkassenが方針転換し、個人顧客向けビットコインなど仮想通貨取引サービスを2026年夏に開始予定。EU規制整備を背景に3年ぶりの決定となる。
08:10
SEC、ビットワイズ・イーサリアムETFのステーキング承認判断を延期
米証券取引委員会がビットワイズ社申請のイーサリアムETFのステーキング機能追加提案の承認判断を延期。投資家保護と公正な市場慣行への適合性について追加審査を実施中。
07:45
サークル、米国でナショナル・デジタル通貨銀行設立を申請
米ステーブルコイン発行企業サークルが米通貨監督庁にナショナル・トラスト銀行設立を申請。承認されればUSDC準備金の自己管理と機関投資家向け仮想通貨カストディサービス提供が可能に。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧