3/28(火)朝の相場動向(前日比)
- NYダウ:32,432ドル +0.6%
- ナスダック:11,768ドル -0.4%
- 日経平均:27,476円 +0.3%
- 米ドル/円:131.5 +0.02%
- 米ドル指数:102.8 -0.2%
- 米国債10年:年利回り3.53 +4.7%
- 金先物:1,974ドル -1.3%
- ビットコイン:27,166ドル -2.3%
- イーサリアム:1,714ドル -2.8%
伝統金融
暗号資産
本日のNYダウは銀行株の買い戻しに支えられて続伸し+194ドルで取引を終えた。一方、ナスダックは利上げ継続への懸念を受けて反落し、−55ドルで取引を終えた。
昨日、米金融持ち株会社ファースト・シチズンズ・バンクシェアーズは、先日経営破綻したシリコンバレー銀行(SVB)の大部分を買収することで合意したことが明らかになった。この動向を受けて米地銀株が買い戻されて、ファースト・シチズンズの株価は+53.7%高騰した。
SVBの管財人であるFDICが発表した資料によると、ファースト・シチズンは、傘下のファースト・シチズンズ・バンク&トラストがSVBの全預金(560億ドル)とローン(720億ドル)を引き継ぐことになる。FDICは最大5億ドル相当のファースト・シチズンズの株式増価受益権を取得するという。
また、今回の合意には720億ドル(約9兆4400億円)相当のSVBの資産を165億ドルのディスカウントで取得することが含まれるが、900億ドル相当の証券とその他資産の処分は、FDICの管理にとどまるという。SVBの17の元支店は、ファースト・シチズンズ・バンク傘下のシリコンバレー銀行として27日から営業再開する。
なお、SVBに伴うFDICの預金保険基金のコストは約200億ドルと推定されている。
SVBの買収動向のほか、同じような破綻の危機にさらされていると懸念されたファースト・リパブリック銀については、FRBを含む米当局が同行のバランスシート修復の時間を与えることを念頭に、銀行向け緊急融資ファシリティー拡張などさらなる銀行支援策を検討していることが報じられた。ファースト・リパブリックの株価は前日比+11.8%高となっている。
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経済指標(日本時間)、要人発言
- 3月30日21時30分(木):米10-12月期四半期実質国内総生産(GDP、確定値)(前期比年率)
- 3月31日21時30分(金):米2月個人消費支出(PCEコア・デフレーター)(前月比・前年同月比)
- 3月31日23時00分(金):3月ミシガン大学消費者態度指数・確報値
- 4月3日23時00分(月):3月ISM製造業景況指数
今週は複数のFRB高官の講演予定や、米インフレ指標の発表予定もある。
タカ派である米セントルイス連銀のブラード総裁は24日に、FRBは金利を想定以上に引き上げる必要がある公算が大きいとの見解を示した。また、ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁は先週末、最近の銀行混乱がリセッション(景気後退)のリスクを高めているとしながも、5月2-3日に開かれる次回のFOMC会合について予想を立てるのは時期尚早だと語った。
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米国株
IT・テック株は米国債利回りの急上昇などを受けて一部反落。個別銘柄の前日比では、NVIDIA-0.9%、c3.ai+0.6%、ビッグベア.ai-4.2%、テスラ+0.7%、マイクロソフト-1.4%、アルファベット-2.8%、アマゾン-0.09%、アップル-1.2%、メタ-1.5%。
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仮想通貨・ブロックチェーン関連株(前日比/前週比)
- コインベース|62.5ドル(-7.8%/-7.8%)
- マイクロストラテジー|238.9ドル(-6.9%/-6.9%)
- ブロック|64.4ドル(+6.1%/+6.1%)
コインベース株については、CFTCが27日にバイナンスと同社のチャンポン・ジャオ(CZ)CEOらを提訴したことなどを受けて大幅に下落した。
CFTCは、米国部門バイナンスUSではなくバイナンス本体が、意図的にCFTCに登録を行わずに、米国でデリバティブ取引サービスを提供していたことなどを問題視し、不正利得の返還や罰金の支払い、永久的な事業登録の禁止などを要求している。
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マイクロストラテジーは昨夜、ビットコインの買い増しを実施したことを発表した。3月23日付けで、1.5億ドルで6,455のBTCを取得済み。平均取得価格は23,238だった。現在のビットコイン保有数は138,955 BTCに増えたという。
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ドル円反発
ドル円は1ドル=131.5円、前日比+0.02%。ドル円は金融不安が一服したことや米国債利回りが急上昇したことを受けて先週金曜日の安値129.64円から買い戻された格好だ。
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