はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

米商業銀行の銀行預金、金融不安の影響で前週比13兆円減

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

米国の機関投資家が価格上昇を牽引か

米国の銀行預金は、3月8日から3月15日にかけて大きく減少している。背景には、相次ぐ大手銀行破綻および金融危機への懸念がある。

連邦準備制度理事会のデータによると、米国の全商業銀行の預金は8日から15日の間に約13兆円(980億ドル)減少した反面、上位25行では約8.8兆円(670億ドル)預金が増加していた。これは、顧客が預金をより規模が大きく破綻リスクが少ないとみられる銀行に移したことを示唆している。

Investment Company Instituteのデータによれば、マネー・マーケット・ファンド(MMF)への流入も加速した。

一方、暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)の価格はここ2週間で35%上昇しており、米国の投資家が購入しているとの見方もある。

仮想通貨情報サイトMatrixportは、次のように分析している。

出典:Matrixport

3月10日以降ビットコインは44%高騰した。この上昇のうち31%は米国時間中に行われたものであり、米国人を中心に買われていることを示すシグナルとなっている。

また、FRBによる量的引き締めが終了し、インフレ率が低下した場合には、ビットコインにはさらに上昇する余地があると続けた。Matrixportのリサーチ・戦略責任者であるMarkus Thielin氏は、BTCの価格上昇を牽引した購入取引の47%が、米国の機関投資家によるものだったと分析している。

ロバート・キヨサキ氏の見解

『金落ち父さん貧乏父さん』の著者として知られるロバート・キヨサキ氏も、ビットコイン、金、銀への投資を推奨している。

キヨサキ氏は、インフレーションはFRBのパウエル議長が言うように「一時的」なものではなく、今後数年間、継続的に物価が上昇していくことが考えられると注意を呼び掛けた。

FRBが恒常的な金利引き上げと貨幣の増刷によって状況を悪化させたとして批判しており、このことで、株、債券、不動産、米ドルの価値が下がるリスクがあるとも続けている。

また、FRBの金融政策に対しては、ビットコインなどの基礎をなしているブロックチェーン技術が、オルタナティブ(代替策)になるとも指摘。ブロックチェーンは透明性や説明責任を高めることができるため、金融システムの監査において役割を果たすことができるとする格好だ。

弱気見解も

現在、ビットコインに強気な論者が増えている。例えば、米大手仮想通貨取引所コインベースの元最高技術責任者であるBalaji Srinivasan氏は18日、ビットコインが今後3か月で100万ドル(1億3,000万円相当)に達すると、俄かに信じがたい見解を披露した。

背景として、Srinivasan氏は、米国でハイパーインフレが起こる可能性を警告し、米銀行の相次ぐ破綻で、世界経済が急速な変化の淵に立たされているとの見解を持っている。ただ、Srinivasan氏のこの発言については、ビットコインに注目させる手段なのではないかと見る向きもあるところだ。

関連元コインベースCTOが米ドルのハイパーインフレに警鐘、ビットコイン100万ドル到達に賭ける

一方で、ビットコインの価格は今後下落するとの見方を示すアナリストも少なくない。仮想通貨についてのYouTube番組DataDashのホストであるNicholas Merten氏は、次のように述べた。

ビットコインは他の資産と同様、過去のようにFRBが金融緩和で救済できなくなる時期を迎えており、そのことを念頭に置いておく必要がある。

新型コロナのパンデミックが始まってから、FRBは米ドルを増刷し、それが2021年にビットコイン価格上昇の一因ともなったが、今回は、その時とは状況が違うと指摘する形だ。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
18:08
米SEC委員長が警告、「仮想通貨が史上最強の金融監視システムになる恐れ」
SEC委員長が仮想通貨タスクフォース円卓会議で、過度な規制により仮想通貨が史上最強の金融監視システムになる恐れがあると警告。国家安全保障とプライバシー保護のバランスを強調し、トランプ政権の方針と一致する姿勢を示した。
17:22
ナスダック、23時間取引体制を提案 仮想通貨取引モデルが影響か
ナスダックが1日23時間の株式取引体制を米SECに提案。仮想通貨の24時間取引が投資家の期待を変化させたことを背景に、2026年後半の導入を目指す。NYSEも22時間取引の承認を取得済み。
16:15
ペイパル、SparkでPYUSD貯蓄商品をローンチ 年利4.25%
ペイパルがSparkと提携し、年利4.25%のPYUSD貯蓄商品を開始。10億ドルの預金目標を掲げ、Paxosの連邦免許取得により規制面での優位性も確保。
15:27
中国で仮想通貨マイニング施設が大規模停止か 当局が2週間前に警告
中国新疆で仮想通貨マイニング施設の大規模停止が報じられた。ビットコインのハッシュレートが急落し、40万台のマシンが停止したとの推定も。2021年の全国取り締まり後、地下で復活していたマイニング活動に再び規制の動きか。
13:30
2025年ブロックチェーン人気ランキング、XRP初のトップ10入り=CoinGecko
CoinGeckoが2025年ブロックチェーン人気ランキングを発表した。ソラナが2年連続トップとなるも関心度は12ポイント減少した。XRPレジャーが初のトップ10入りを果たし、SuiとBNB Chainのシェアが大幅に拡大した。
13:00
Visa、銀行向けステーブルコイン事業支援を開始
決済大手Visaが「ステーブルコイン・アドバイザリー・プラクティス」を立ち上げた。銀行や企業のステーブルコイン戦略構築を支援する。
11:07
トランプ関連のアメリカン・ビットコイン、1000BTCを追加購入
トランプ関連のアメリカン・ビットコインが12月に1000BTC以上を追加購入。上場企業上位100社の保有総額は108万BTC超に達し、企業のビットコイン財務戦略が加速。
11:05
SBIとスターテイル、信託型円建てステーブルコイン共同開発へ
SBIホールディングスとStartale Groupが日本の金融規制に準拠した円建てステーブルコインの共同開発でMOUを締結。信託型3号電子決済手段として2026年度1Qのローンチを目指す。
10:20
仮想通貨「市場構造法案」採決は2026年に先送り
米上院銀行委員会がビットコインなど仮想通貨の市場構造を定める「市場構造法案」の採決を来年に先送りした。超党派による協議が継続中だ。
10:05
仮想通貨投資商品、先週は約1340億円の資金が純流入
仮想通貨投資企業CoinSharesは、デジタル資産投資商品全体の先週における資金フローは約1,340億円の純流入だったと報告。ビットコインなどの原資産別のデータも公開している。
09:59
ビットコインのアクティブアドレスが1年ぶりの低水準に、マイナー収益圧迫
ビットコインのアクティブアドレスが66万件と1年ぶりの低水準に落ち込み、マイナー収益も減少。Glassnodeによると、ETF承認後に取引がオンチェーンからETF経由にシフトしており、手数料の低迷が続けば長期的なネットワークセキュリティに懸念が生じる可能性がある。
09:35
メタマスクがビットコイン対応を追加、法定通貨での購入や送金が可能に
イーサリアム最大級のウォレット、メタマスクがビットコインのネイティブサポートを発表した。法定通貨での購入、ネットワーク送金、他の仮想通貨との交換機能が利用できるようになった。
08:30
ビットワイズ、ハイパーリキッドETFの修正届出書を提出 
ビットワイズが16日、ハイパーリキッドETFの修正登録届出書を提出し、ティッカーシンボルと運用手数料を設定した。ブルームバーグのアナリストは、通常こうした動きは上場が近いことを示すと指摘。
08:05
ビットコイン一時80万円下落、米規制先送りと雇用統計前で市場に警戒感広がる|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは直近24時間で一時約80万円下落した。米上院で市場構造法案の審議が2026年へ先送りされることが決定されたことに加え、米雇用統計が16日に発表されることを受け、投資家の警戒感が高まったことが主な下落要因である。
07:50
トランプ大統領のFRB議長候補、仮想通貨支持派ハセット氏に反対の声=CNBC
CNBCによると、FRB議長候補として有力視されていたケビン・ハセット氏に対し、トランプ大統領に近い高官らから反対の声が出ている。トランプ氏は13日、ケビン・ウォーシュ元FRB理事が候補リストのトップに浮上したと述べた。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧