仮想通貨サービス提供へ
スイスとシンガポールに拠点を置くデジタル資産銀行Sygnum(シグナム)は5日、スイス国有の金融機関PostFinanceと提携したことを発表した。
今回の提携でPostFinanceは、シグナムの企業向け銀行プラットフォームを介して、デジタル資産に関する銀行サービスを顧客に提供する。顧客は、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)のような主要な暗号資産(仮想通貨)を売買・保有できるようにもなるという。
📰📣 NEWS: @PostFinance partners with Sygnum, the world’s first digital asset bank, to offer its customers regulated digital asset banking services via Sygnum's B2B banking platform. Read the announcement here 👇 https://t.co/zuWRP3lXIS
— Sygnum Bank (@sygnumofficial) April 5, 2023
PostFinanceは、顧客の投資に対するニーズを分析。その結果、デジタル投資サービスに強い需要があることが明らかになったという。この結果に基づいて、これから既存のインフラとシグナムのプラットフォームを接続する。
今回の発表では、シグナムのプラットホームは規制に準拠しているため、PostFinanceは一定範囲の仮想通貨に関するサービスを柔軟かつ効率的に提供できるようになると説明。ステーキングのような、収益を得られる新しいサービスの導入も可能になるとした。
ステーキングとは
仮想通貨を所定の期間、預け入れることで報酬が得られる仕組みやサービスのこと。仮想通貨を預け入れることでブロックチェーンネットワークの運営に貢献し、対価として報酬を得られる。
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「PostFinance Ltd」の最高投資責任者は、今回の提携について以下のようにコメントしている。
デジタル資産は、金融領域に不可欠な資産になった。我々の顧客は、信頼できる主要銀行のPostFinanceで、デジタル資産の市場にアクセスしたいと考えている。
シグナムのように信頼性が高く、定評のあるパートナーは、以前に増して重要になった。
公式ウェブサイトによると、PostFinanceの顧客数は250万超。スイスで5番目に大きな金融サービス企業と言われている。
取扱銘柄について
シグナムは、スイスとシンガポールでライセンスを取得し、デジタル資産サービスを提供。公式ウェブサイトのFAQのページには、ビットコイン、イーサリアム、ビットコインキャッシュ(BCH)、テゾス(XTZ)、ライトコイン(LTC)、XRPなどを取引できると記載している。
PostFinanceの仮想通貨サービスについて、シグナムの幹部は、仮想通貨メディア「Decrypt」に対し以下のように説明した。
我々は現在、25種類の主要な仮想通貨、60超の通貨ペア、4つの法定通貨を取り扱い、継続的にサービスを拡充している。
PostFinanceも同様の銘柄を扱えるようにはなるが、取扱銘柄やステーキングサービスについては、これから話し合って決めていく。
なお、PostFinanceがデジタル資産サービスを開始する時期も、今回の発表には記載していない。