4/20(木)朝の相場動向(前日比)
- NYダウ:33,897ドル -0.2%
- ナスダック:12,157ドル +0.03%
- 日経平均:28,606円 -0.1%
- 米ドル/円:134.6 +0.01%
- 米ドル指数:101.9 +0.1%
- 米国債10年:年利回り3.59 +0.5%
- 金先物:2,007.4ドル -0.6%
- ビットコイン:29,162ドル -4%
- イーサリアム:1,965ドル -5.9%
伝統金融
暗号資産
本日のNYダウは−79.6ドルと小幅に続落。ナスダックは+3.8ドルと横ばい。前日のFOMC委員のタカ派な発言や米企業の決算期に本格的に入ったことを受けて一部でリスクオフの動きが見られた。
英インフレ根強い
19日発表のイギリスの先月の消費者物価指数では、伸び率は2か月ぶりに縮小したが、前年同月比で+10%を超える上昇となった。伸び率が2桁にとどまるのは7か月連続で、米国(+5.0%)やユーロ圏(+6.9%)と比べ依然高い水準のインフレ率が続いていることが嫌気された。
ECBチーフエコノミスト発言
また、欧州中央銀行(ECB)のチーフエコノミスト レーン専務理事は19日、5月の追加利上げは適切との見解を示し、利上げ幅については今後数週間で開示されるデータに基づいて判断すると述べた。
ECB政策委員会メンバーは、5月3-4日の次回会合で再び利上げすべきだという認識で基本的には一致しているようだが、前回の0.5ポイントを継続するのか、0.25ポイントに減速するのかはまだコンセンサスが見られていないという。
米FRBのメンバーも5月4日のFOMCで利上げを発表する予定。現時点では、次回FOMCでの0.25ポイント利上げへの観測は昨日の81.6%から再び85.5%にやや上昇したが、6月のFOMCでは5-5.25%の誘導金利にとどまる観測(62.4%)は依然として高い。多くの市場参加者は5月のFOMCでの利上げがこのサイクルの最後の利上げと見ている格好だ。
今週以降の経済指標
- 4月20日21時30分(木):米前週分新規失業保険申請件数
- 4月21日22時45分(金):米4月総合購買担当者景気指数(PMI、速報値)
- 4月27日21時30分(木):米1-3月期四半期実質国内総生産(GDP、速報値)・コアPCE
- 4月28日21時30分(金):米3月個人消費支出/PCEデフレーター
- 5月1日23時00分(月):米4月ISM製造業景況指数
- 5月4日3時00分(木):米連邦公開市場委員会(FOMC)政策金利発表
米国株
今週は米大手銀の決算発表が一通り終わり、IT・ハイテクや産業の発表はテスラなどをはじめ本格化となった。
米IT・テック株の個別銘柄の前日比:NVIDIA+0.9%、c3.ai-0.2%、テスラ-2%、マイクロソフト-0.02%、アルファベット-0.3%、アマゾン+1.9%、アップル+0.7%、メタ-1%、コインベース-4.1%、マイクロストラテジー-4.5%。
テスラ決算
テスラは19日に2023年1-3月期(第1四半期)決算を発表し、24%の減益を明かした。減益は相次ぐ値下げが要因で、決算の直前にも人気車種の最低価格を大幅に引き下げた。
ブルームバーグによると、今回「モデルY」は最低価格で4万6990ドル(約630万円)と、前回の値下げであった1月半ばからさらに29%値下がり、セダン「モデル3」の価格は数年ぶりに4万ドルを切ったという。3月には上級車種「モデルS」「モデルX」の追加値下げを実施したばかりだった。株価は時間外で-3.9%。
一方、テスラのビットコイン保有状況に関しては同四半期では変動がなく、依然として9,720 BTCを保有している。
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仮想通貨・ブロックチェーン関連株(前日比/前週比)
- コインベース|64.4ドル(-4.1%/-7.8%)
- マイクロストラテジー|314.7ドル(-4.5%/-5.7%)
- マラソン・デジタル・ホールディングス|10.6ドル(-8.7%/-11%)
仮想通貨関連株は米金利上昇やビットコインの反落を受けて大幅に下落した。
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ドル円
ドル円は1ドル=134.6円、前日比+0.01%。ドル円は19日、「来週4月27−28日の日銀金融政策決定会合でのYCC(イールドカーブコントロール)修正について、日銀内で慎重な意見が広がっている」との観測報道が伝わり、一時135.13円の高値を付けた。
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