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ステーブルコイン「USDC」の新クロスチェーン送金プロトコル、メインネットにローンチ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ユーザー体験を簡素化

米ドルステーブルコイン「USDC」を運営するサークル社(Circle)は26日、ブロックチェーンをまたいだ送金に使用できる「Cross-Chain Transfer Protocol(CCTP)」が、メインネットで利用可能になったと発表した。

まずはイーサリアム(ETH)とアバランチ(AVAX)のブロックチェーンに対応しており、CCTPを活用して、双方のブロックチェーン間でUSDCを送金することが可能になったと説明している。暗号資産(仮想通貨)メディアの「CoinDesk」によれば、2023年後半には他のブロックチェーンにも対応するという。

CCTPの開発が進められていることは、以前から公表されていた。今年1月には開発者向けの解説書が正式に公開されたことを発表。その際に、CCTPの仕組みをツイートで解説している。

今回の発表では、CCTPのローンチで「対応したブロックチェーン間でパーミッションレスに、ネイティブでUSDCを送金できるようになった」と説明。この機能を使って、開発者がどのようなユースケースを生み出すか期待しているとした。

また、開発者がCCTPを活用することで、シームレスな送金が可能になるとも説明。送信元のチェーンでUSDCをロックして、送金先でUSDCを発行するという仕組みではないため、様々なブロックチェーンからなるエコシステムで、より安全に送金ができると主張した。

サークル社は、Web3における流動性を統一し、ユーザー体験を簡素化することが、CCTPを開発する目的の1つだとしている。

ステーブルコインとは

価格が常に安定するように設計された仮想通貨のこと。法定通貨または仮想通貨に価値が裏付けられていたり、アルゴリズム等で価格を安定させたりする様々なステーブルコインが開発されている。

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CCTPの仕組み

「ネイティブ」で送金ができるというCCTPは、上述した通り、ロック&ミント(発行)というアプローチで送金は行わず、おおまかには以下のような仕組みで稼働する。

  1. ユーザーが特定のアプリ上で他のブロックチェーンにUSDCの送金を希望
  2. 送金先のブロックチェーンアドレスを指定
  3. 送金元のUSDCをバーン(焼却)
  4. 送信先のブロックチェーンでUSDCを発行し、送金を完了
  5. 準備金の米ドルは移動なし

サークル社はもともと、お金の移動をより包摂的にし、効率性を高めることを目的に事業を行っている。企業のミッションは、摩擦のない価値の交換を通して、世界経済の繁栄を促進すること。CCTPを導入したインフラが、インターネット上のお金の移動の基盤となることを期待している。

公式ウェブサイトによると、CCTPはウォレットではメタマスクが対応。また、開発者はCCTPをサポートする、「LayerZero」などの開発キットを利用することが可能だ。

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