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分散型取引所Uniswap、特定の流動性プールに手数料導入を検討する理由

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

取引手数料の導入を提案

分散型取引所(DEX)Uniswapで、流動性プールに手数料を課す提案が検討されている。年間134万円(1万ドル)以上の収益を上げる定期的な取引量のある流動性プールを対象とする。

現在、Uniswapで行われるトークン取引では、その費用の全額が流動性プロバイダー(LP)に支払われている状況だ。しかし、Uniswapプロトコルには「手数料スイッチ」と呼ばれるコードがあり、このスイッチと「オン」にすることで、手数料をLP、プロトコルの公庫並びにトークン保有者に分配することが可能となっている。

LPに手数料を導入することで、プロトコルの公庫の財源を補填し、ネイティブトークン「UNI」の保有者に報酬を提供することが可能になるというのが、その最たる理由だ。また、市場シェア70%を占めるUniswapが先鞭をつけることで、DeFiエコシステムで手数料導入により大きな収益を上げることが可能だ示すことの意義も大きいとしている。

Uniswapの主要プロトコルは、Uniswap V2とV3で、それぞれに預け入れられた総資産額(Total Value Locked=TVL)は、約1,475億円(11億ドル)と3,218億円(24億ドル)。1日の取引量はV2で平均100億円(7,500万ドル)、V3で536億円から1,475億円(4億ドルから11億ドル)相当だという。

提案では、Uniswapで最も利益をあげているLPは個人投資家(トレーダー)ではなく、プロのマーケットメイカーだと指摘。大手取引所バイナンスやコインベースの取引手数料の例との比較を示し、Uniswapはメイカーに報酬を支払う唯一の主要取引所だと説明した。

DEX(分散型取引所)

ブロックチェーン上に構築される非中央集権型取引所。「分散型取引所」の英訳である「Decentralized EXchange」から「DEX」とも呼ばれる。中央管理者を介さずに当事者間で直接取引を行うため、管理者に支払う手数料が不要で、その他に流動性が低い、秘密鍵をユーザーが管理するなどの特徴がある。

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反対意見

UniswapがLPへの手数料導入を検討したのは今回が初めてではない。昨年夏にも同様の提案がコミュニティで活発に議論されたが、最終的にコミュニティの十分な支持を得ることができず、導入が見送られた経緯がある。

その際に最も懸念されたのが、手数料を徴収するにあたっての税務上の問題だった。今回の提案に対する意見でも、同様に法的・税務的リスクが指摘されている。

提案を議論する場であるUniswapのガバナンスフォーラムでは、次のような意見が出されている。

現政権は暗号資産(仮想通貨)に対して非常に敵対的だが、Uniswapラボは米国に拠点を置いている。噂によるとラボはすでにSEC(証券取引員会)から調査を受けている/受けていたようだ。トークンを証券のように見えるようにすることで、政府がUniswapを追及する理由をさらに増やすのはいかがなものだろうか。

別の投稿者も「SECと税金の問題については、全く同感だ」と述べており、まずは法や税務の問題を解決してから、手数料導入についての議論を始めるべきだと主張している。

また、V3は4月1日にビジネスライセンス(コードの商用利用の使用許可)が失効したばかりであり、「手数料スイッチ」をオンにすることで、競合プロジェクトによるフォークの作成を助長することになると指摘された。

関連:Uniswap v3の商用利用制限が切れる4月にDEX市場が注目される理由

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