はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

OpenAIのChatGPT、iOSアプリをリリース

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ChatGPTのiOSアプリ

米OpenAIは18日、AI言語モデル「ChatGPT」のiOS対応アプリの提供を開始したと発表した。同社によれば、Android向けのリリースも間もなく行われる見込みだ。

新たにリリースされたChatGPTアプリは、ユーザーが広告を気にすることなく利用できる無料アプリ。デバイス間での使用履歴の同期、音声認識システム「Whisper」による音声入力などの機能も盛り込まれている。

また、月額約2760円(20ドル)の有料プラン「ChatGPT Plus」の加入者は、GPT-4の強力な機能を活用することが可能だ。このプランを通じて提供される機能や特典は、iOS上でも利用可能となっている。

ChatGPTアプリは、iPhoneとiPadの両方で利用でき、App Storeからダウンロード可能。ただし、発売当初は米国のユーザーのみが利用可能で、日本を含む他国のユーザーは当面の間利用できない。OpenAIは、今後数週間以内に提供地域を広げるとしている。

OpenAIはユーザーからのフィードバックを重視し、それを基にChatGPTの機能と安全性を継続的に改善していくと述べている。また、「ChatGPT iOSアプリのリリースにより、最先端の研究を有用なツールへと転換するという私たちのミッションが一歩前進した。その一方で、これらのツールがよりアクセシブルとなるよう、常に努力を続けていく」というコメントを発表した。

ChatGPTとは

対話型のAI言語モデルとして2022年11月にリリースされたChatGPTは、ユーザーの質問に対し人間との会話感覚で回答を得られるよう設計されている。その人気は爆発的で、リリース後1週間足らずで利用者数が100万ユーザーを突破し、2023年1月までには一部報道によれば最速で1億人ユーザーを獲得したとされている。

OpenAIによると、ChatGPTおよびそのiOSアプリは、料理や旅行の計画に関するアドバイスを求めたり、クリエイティブなインスピレーションを刺激するアイデアの提供や、専門的な意見やフィードバックの求められる業務の補助、個々の学習ニーズに合わせたパーソナライズされた教育など、様々な用途に活用することができる。

OpenAIのAI技術を用いたアプリとしては、米マイクロソフトの検索エンジン「Bing」が先行していた。マイクロソフトは、OpenAIの大規模言語モデルGPT-4を活用し、対話形式でのインターネット検索を可能にした「Bing」を今年2月にリリースした。

マイクロソフトによれば、その「Bing」はわずか90日間で5億回以上のチャットが行われるという急速な利用拡大を見せた。また「Bing」のデイリーアクティブユーザー数は1億人を超え、「Bing」モバイルアプリのインストール数は4倍に増加したという。その結果、マイクロソフトのブラウザ「Microsoft Edge」のシェアも8四半期連続で成長したと報告されている。

関連:マイクロソフト、Bingチャットボットを一般公開

AI言語モデルの懸念

AI言語モデルの開発と普及が急速に拡大している一方で、その使用に伴う懸念が増大している。中でも、AIが不適切な回答を出力する「ハルシネーション」現象や、チャットで入力されたデータ使用におけるプライバシー侵害のリスクなどが議論の的となっている。

こうした懸念について、ChatGPTの開発元であるOpenAIの共同創業者でCEOのサム・アルトマン氏が16日に開かれた米上院司法委員会の公聴会に出席、証言を行った。

アルトマン氏は、AI技術の潜在的な危険性に対する懸念を表明し「ますます強力になるモデル」のリスクを軽減するために、新たな監督機関の設立や専門家による独立した監査の実施を提案した。一方で、OpenAIモデルに及ばないAIの開発や研究に対しては負担の重い規制要件は必要ないとの考えを示し、特定の機能を実行するAIモデルに対してライセンス制度を導入する提案を行った。

関連:OpenAIアルトマンCEO、米上院公聴会でAIに対する規制整備を要請

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
15:08
ハイパーリキッド、約1557億円相当のトークンをバーン認定へ 供給量13%削減目指す
分散型デリバティブ取引所ハイパーリキッドが約1,557億円相当のHYPEトークンをバーン認定する提案を発表。承認されれば流通供給量の13%が永久除外される。取引手数料の99%を自動買い戻しに充てるアシスタンスファンドのトークンが対象で、秘密鍵のないアドレスに保管され引き出し不可能。バリデーター投票は12月24日締切。
13:45
ソラナ、テストネットで耐量子署名を導入 量子コンピュータ対策で業界をリードか
ソラナ財団は量子コンピュータの脅威に備え、テストネットに耐量子署名を導入した。Project Elevenとの提携により実証実験に成功し、実用的な量子耐性が確認された。
13:15
仮想通貨詐欺対策強化 米上院議員、セーフクリプト法案を提出
米上院議員がビットコインなど仮想通貨関連の詐欺に対策する法案を提出した。米財務省や規制当局が連携するタスクフォース設置を目指している。
12:35
バイナンス、7つの個人・団体をブラックリスト入り
バイナンスが7つの個人・団体をブラックリスト指定。詐欺行為の通報者に最大500万ドルの報奨金。内部情報漏洩事件を受け、上場プロセスの透明性を強化。
11:55
ビットコイン一時9万ドル回復も急反落、市場の脆弱性露呈と日銀会合への警戒感が台頭
ビットコインがFRBハト派発言で9万ドルまで急騰後、88,500ドル付近に反落した。過去2日間でBTC・ETHのETFから10億ドル超の純流出を記録し、市場構造の脆弱性が露呈。日銀利上げ観測と米CPI発表を控え、短期的な下押し圧力が継続する見通し。
11:25
米SECが「仮想通貨証券」の保管規則を明確化、ブローカーディーラー向けに指針を提示
米SECが仮想通貨証券の保管に関する見解を発表しブローカーディーラーが物理的保管とみなされる条件を明確化した。分散型台帳技術の評価や秘密鍵の保護、緊急時の対応計画などが求められている。
10:53
イーロン資産が93兆円突破、トム・リー「CEO個人価値のトークン化」構想とは?
イーロン・マスク氏の資産が史上初の6000億ドル(約93兆円)を突破。スペースX急騰が背景に。一方、トム・リー氏が提唱する「CEO個人価値のトークン化」構想が注目を集めている。企業価値から経営者の影響力を分離して投資できる革新的手法とは。
10:45
ブータン、ビットコインを特別行政区「GMC」に拠出へ
ブータンの特別行政区GMCは、ブータンが国としてGMCの長期的な発展を支援するために最大1340億円相当の仮想通貨ビットコインの拠出を誓約したと発表。今後の計画について説明した。
10:30
「ビットコインは脆弱な構造の中で推移」グラスノードの最新レポート
グラスノードの最新レポートによると、仮想通貨ビットコインは需要衰退で脆弱な構造の中取引されている。今後は10万ドル回復が上昇の鍵だと分析している。
10:10
ビットコイン乱高下、日銀政策決定会合を控え警戒感高まる|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは直近24時間で約80万円の乱高下となった。米株式市場の取引開始前、FRBのウォーラー理事が今後も利下げを継続すべきとの見解を示したことを受け、リスク資産全般が買われ、一時は9万ドルを突破した。
09:45
カリフォルニア州知事がトランプ大統領の仮想通貨関連恩赦を批判、CZ氏ら含む
米カリフォルニア州のニューサム知事がトランプ大統領による仮想通貨関連の恩赦決定を批判している。バイナンス創設者CZ氏やシルクロード創設者ロス・ウルブリヒト氏、ビットメックス共同創設者らへの恩赦が対象となっている。
08:35
米コインベースが株式・予測市場など新サービス展開、総合取引所へ移行
米コインベースが単なる仮想通貨取引を超えた大規模拡張を発表した。株式取引、予測市場、ソラナDEX統合、カスタムステーブルコインなど複数の新機能を導入し多様な資産を扱う総合プラットフォームを目指す。
07:50
米連邦準備制度理事会、仮想通貨関連銀行への制限的規制指針を撤回
米連邦準備制度理事会が2023年の仮想通貨関連銀行規制指針を撤回し、新たな政策声明を発表した。監督対象銀行が革新的活動に従事する道を開くが、リスク評価に基づく裁量権は維持。
07:30
XRPの実用性を拡充へ SBI Ripple AsiaとDopplerが提携
SBI Ripple AsiaとDoppler Financeがパートナーシップを締結。XRPL上で、仮想通貨XRPベースの利回りインフラやRWAのトークン化に関する協業を模索すると説明している。
07:30
メタマスクにログインできない時の対処法|パスワード忘れ・機種変更も解説
メタマスクにログインできない時の対処法を解説。パスワードを忘れた場合のリカバリーフレーズでの復元方法、機種変更時のウォレット移行手順まで、状況別にわかりやすく説明します。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧