はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

米NY連銀、CBDCの実証実験の結果を発表 分散型台帳技術のメリットを説明

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

分散型台帳技術のメリット

米ニューヨーク連邦準備銀行のニューヨーク・イノベーション・センター(NYIC)は6日、中央銀行デジタル通貨(CBDC)のPoC(概念実証)の結果を発表した。

この実験は、分散型台帳技術(DLT)を活用し、ホールセール型のCBDCの実現可能性を探ることが目的。今回の実験で、国内外の決済においてDLTは、決済のイノベーションに役立つ可能性があることが確認できたと説明した。

DLTとは

「Decentralized Ledger Technology」の略。ブロックチェーンもDLTの一種とされている。

▶️仮想通貨用語集

ニューヨーク連銀は昨年11月、マスターカードやBNYメロン、シティ(Citi)らの民間企業とCBDCの実験を行うことを発表。今回結果が公表されたのは、この実験の結果である。

関連ニューヨーク州連銀、マスターカードなどとCBDC実証実験へ

発表では、既存の決済システムは効率的だが、特にスピード、コスト、利用、プロセスにおいて摩擦が残されていると指摘。今回の実験では安全で効率的な決済にDLTが役立つかをテストした。実験はテスト環境で行われ、シミュレーションされたデータのみを利用。今回は国内外の決済をテストしている。

関連中央銀行デジタル通貨(CBDC)とは|ビットコインとの違いと主なメリット

実験の成果

実験の成果については、「技術」「事業」「法律」の観点に分けて公表。技術に関する成果を説明する項目では、スマートコントラクトを利用してプログラム可能であることが、流動性管理の効率化に役立つ可能性があるとも記した。

また、事業の項目では、リアルタイムに近いスピードで決済ができることや、1日24時間かつ土日祝日も決済を処理できる能力があることがわかったと記載。法律の項目では、さらなる分析や研究が必要だが、現時点では現行法での運用に、解決できないような大きな課題は見つからなかったとした。

NYICのディレクターは実験について、以下のようにコメントしている。

中銀の視点から、今回のPoCは、トークン化された規制下のお金の可能性を探ることに有益だった。

また、中銀と商業銀行のデジタルマネーの運用に、DLTがどのようなメリットを持っているかを理解することもできた。

なお、ニューヨーク連銀は今回の発表について、米中銀の意見を反映したものではないと説明。米中銀がCBDCを発行するかは現時点でも未確定である。

関連デジタル円、日銀がパイロット実験 概念実証では分散型台帳技術との連携も想定

CoinPost App DL
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
03/07 金曜日
10:35
ブラジル企業メリウズ、ビットコイン財務戦略開始 6億円相当のBTC購入
ブラジルのフィンテック企業メリウズが財務資産としてビットコインを購入した。保有現金の最大10%をビットコインに投資可能としており、今後の拡大も検討している。
09:45
ワールドコイン、新機能「ワールドチャット」をローンチ
OpenAI共同創設者サム・アルトマン氏のワールドコインが新機能のワールドチャットをベータ版としてリリース。テキストメッセージのやりとりに加え、仮想通貨の送受金もできる。
08:30
ビットコイン小幅な値動き、ホワイトハウス仮想通貨サミットを控えた市場の動向|仮想NISHI
仮想通貨サミットを控える中、仮想通貨ビットコインは小幅な値動きにとどまった。米株式市場は関税政策を巡る不透明感や米景気減速への懸念から下落したものの、ビットコインは24時間前と比較してほぼ変動が見られなかった。
07:30
SUI、トランプ一族のワールド・リバティの準備金採用で価格急騰
仮想通貨スイのチームは、トランプ大統領が関与するDeFiプロジェクト「ワールド・リバティ・フィナンシャル」と協業する。マクロ・ストラテジーにSuiブロックチェーン上の資産が加わる計画だという。
07:15
トランプ大統領、ビットコイン準備金設立の大統領令に署名 サックス特命官が報告
ブルームバーグやSolid Intelなどの情報源によると、トランプ大統領は明日、ビットコイン準備金を設立する大統領令を検討し、発表する可能性が浮上した。
06:35
ソラナ共同創業者、米国仮想通貨準備金構想に懐疑的見解
ソラナ・ラボ共同創業者ヤコベンコ氏がトランプの仮想通貨準備金構想に懐疑的見解を表明。「準備金なし」か「州単位の管理」を提案。アルトコインXRP、SOL、ADAの価値保存機能への疑問と政府介入の懸念が広がる。
06:05
米仮想通貨特命官サックス氏、過去10年間「米政府のビットコイン売却で2.5兆円損失」と批判
ホワイトハウスの仮想通貨サミット直前、デビッド・サックス特命官が米政府のこれまでの19.5万BTCの売却を批判した。
05:45
テキサス州上院、ビットコイン戦略準備金法案を可決 下院審査へ進む
テキサス州上院がビットコイン戦略準備金法案を25対5で可決。下院審査と知事の署名を経て法制化へ。ニューハンプシャー州やユタ州など他州も仮想通貨の公的資金導入に向けた法整備を進める。
03/06 木曜日
17:40
自民党が制度改正案公開、暗号資産・分離課税への道筋
自民党web3WGが暗号資産を金商法内の独自アセットクラスとして位置付ける制度改正案を公表。現行の雑所得課税(最大55%)から金融所得課税(20%)への移行を目指し、投資家保護と市場発展を両立。6月に方向性公表へ。
13:55
DeFi経済でソラナ優位の時代に突入か、フランクリン・テンプルトンがイーサリアムと比較分析
米大手資産運用企業フランクリン・テンプルトンは最新レポートで、ソラナのDeFiプロトコルがイーサリアムを上回る取引量を記録と指摘。DeFi経済でソラナ仮想マシン優位の時代が到来する可能性があると述べた。
13:10
Canary Capital、仮想通貨Axelarの現物ETFをSECに申請 価格14%上昇
Canary Capitalが仮想通貨Axelar(AXL)の現物ETFを米証券取引委員会に申請した。AXLは69のブロックチェーンを接続する相互運用性プラットフォームで。その成長と将来性に期待している。
10:45
「トランプの仮想通貨準備金構想はゲームチェンジャー」Bitwise分析
Bitwiseのマット・ホーガン氏がトランプ大統領の仮想通貨準備金構想を分析。市場の反応や今後の展望、他国への影響などの重要ポイントを解説している。
09:30
コインベース、米国でのデジタル証券(ST)事業に高い関心
仮想通貨取引所コインベースは、デジタル証券(ST)事業に高い関心を示している。背景には米トランプ政権による規制緩和への期待感がある。
09:20
カルダノ共同創設者ホスキンソン氏、ホワイトハウス仮想通貨サミットへの招待を否定
トランプ大統領がADAを米国仮想通貨準備金に含むと発表したにも関わらず、カルダノ共同創設者チャールズ・ホスキンソン氏はホワイトハウス仮想通貨サミットに招待されていないことが報道された。情報源によると氏のVIPディナー参加の主張も事実と異なる可能性。
08:05
ビットコイン9万ドル回復、仮想通貨準備金法案への期待高まる|仮想NISHI
仮想通貨市場は続伸しビットコインは9万ドルを回復した。ラトニック米商務長官が、トランプ大統領が今週、ビットコイン準備金法案の計画を含む仮想通貨政策の大幅な転換を発表する予定であると発言したことが主な要因と考えられる。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧