CoinPostで今最も読まれています

ビットコインの取引所クジラ比率が警戒水準に、チェーンリンクは前日比20%高

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

マクロ経済と金融市場

20日の米NY株式市場では、ダウ平均株価は前日比163ドル(0.47%)高となった一方、ハイテク株主体のナスダック指数は294ポイント(2.0%)安で取引を終えた。

ウクライナ情勢悪化に伴う穀物価格の高騰リスクや次回米連邦公開市場委員会(FOMC)における利上げ観測のほか、利益率の低下を嫌気されたテスラや売上高見通しが市場予想を下振れたネットフリックスなどの株価下落が指数を押し下げた。

関連:仮想通貨投資家にもオススメの株式投資、日米の代表的な仮想通貨銘柄「10選」

仮想通貨市況

暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコインは前日比0.24%安の29,898ドルと続落した。

BTC/USD日足

CryptoQuantのアナリストであるKripto Mevsimi氏は、暗号資産(仮想通貨)取引所のクジラ比率(Bitcoin: Exchange Whale Ratio)が“警戒水準”にあたる85%以上まで上昇しており、売り圧力の兆候を示していることを指摘した。

CryptoQuant

Exchange Whale Ratioは、取引所に送金された上位10位の大口取引の合計額と総流入額の比率を測定することで、大口の売り圧力を読み取る指標となる。

昨今ではマイナーの売り圧力も指摘されていた。

関連:仮想通貨取引所のビットコイン週間流入額は史上3番目の規模に、マイナー売り継続を示唆

また、別のCryptoQuantアナリストは20日、7月12日にシルクロード事件のハッカーから22年11月に押収した8,200BTCについて、米司法省がすでに売却したとの見立てを示した。

今月12日に米国政府関連のウォレットから9,825BTC(3億ドル相当)の資金移動が確認され、市場の警戒要因となっていた。米国政府は、押収した41,500BTCを分割売却する方針を示しており、23年3月にも9,861BTCを売却している。

アルトコイン相場

CryptoQuantのデータ分析によると、時価総額に基づいた価格パフォーマンスは、地裁判決のポジティブサプライズを受けて急騰したXRPを含む“ミドルキャップ”アルト群が大きく値上がりした。

ビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)の時価総額に対してプロットしたものは下記の通り。

カルダノ(ADA)、ソラナ(SOL)、ポリゴン(MATIC)など、これらの銘柄の多くは米SEC(証券取引委員会)から未登録有価証券指定されており、米国市場における上場廃止リスクなどが懸念されていたことから、XRPの判例を受け悲観論が後退。買い戻し機運が高まったものと見られる。

そのほかの個別銘柄では、チェーンリンク(LINK)が前日比20%高の8.3ドル台まで急騰した。

クロスチェーン相互運用性プロトコル「CCIP」のメインネットローンチを公式発表した。

CCIPは、Avalanche、Ethereum、Optimism、および Polygonブロックチェーンと互換性があり、チェーンリンクの分散型オラクル・ネットワークを利用する。SWIFTの有する国際金融ネットワークとあらゆるブロックチェーン環境で相互運用可能となることが期待される。

Chainlinkは昨年、銀行間メッセージングシステム「SWIFT」とパートナーシップを締結した。BNPパリバやBNYメロンなど複数の大手金融機関と協力してブロックチェーンネットワークに繋ぐ概念実証に取り組み、国際決済プロセスの最適化やトークン転送システム確立のため、金融市場インフラプロバイダーとしての立ち位置を模索している。

関連:1年を切った次回ビットコイン半減期へのカウントダウン、市場動向と専門家の予測は?

過去に掲載したマーケットレポート一覧はこちら

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
09:45
3兆円運用の米ミシガン州の退職年金基金、10億円以上のビットコイン現物ETF保有
仮想通貨ビットコインの現物ETFに対する米国の年金基金からの需要は増加傾向にある。運用資産総額3兆円に相当するミシガン州の退職年金はウィスコンシン州とニュージャージー州のジャージー市の年金基金に続き、ビットコインETFの株を保有していることを報告した。
08:10
マスク氏のX(旧ツイッター)、ビットコインなどの仮想通貨絵文字表示を削除か
イーロン・マスク氏がオーナーのX(旧ツイッター)は、ビットコインなどの仮想通貨絵文字表示を削除した。ドージコイン擁護のためか。
07:35
BitwiseのETH現物ETFの横断幕、NYSEに掲揚
仮想通貨運用企業Bitwiseのイーサリアム現物ETFの横断幕が、ニューヨーク証券取引所に掲げられた。同社は、取引終了のベルを鳴らすことも報告している。
07:05
野村傘下のレーザーデジタル、利回り提供のイーサリアムファンド販売予定か
野村ホールディングスの仮想通貨資産子会社であるLaser Digital(レーザーデジタル)は、イーサリアム現物ETFの代替商品の導入を計画しているようだ。
06:40
米SEC、グレースケールのミニ版ビットコインETFを承認
仮想通貨投資企業グレースケールが提供するGBTCは手数料(1.5%)が最も高く資金流出は続いていたが、新商品を導入し0.15%という業界最安の手数料設定で競争力を高める狙いだ。
06:20
ビットコイン価格が21年後に最大で75億円に到達か、マイケル・セイラー氏の強気予想
ビットコインを最も保有する米上場企業マイクロストラテジーのマイケル・セイラー氏はカンファレンス「ビットコイン2024」で、BTCの今後の強気予想のプレゼンテーションを行った。
07/26 金曜日
17:10
「米大統領選で価格変動 トランプやハリス由来のミームコインの買い方
トランプトークンの概要 ドナルド・トランプ前米大統領とその「Make America Great Again」(アメリカを再び偉大に)というスローガンからインスピレーションを得…
17:10
ヤマハ発動機が初のVTuberコラボNFTを発行、Yamaha E-Ride Baseを訪れて進化可能
ヤマハ発動機が初のNFTデジタルステッカーを発行。横浜のYamaha E-Ride Baseで進化するダイナミックNFTを体験し、限定グッズをゲットできる。
15:13
ビットフライヤーがFTX Japan買収完了、カストディ事業展開へ
株式会社bitFlyer HoldingsはFTX Japanの株式100%を取得し、完全子会社化を発表。8月26日までに社名を変更し、クリプトカストディ事業を展開予定。法制度整備後の暗号資産現物ETF関連サービス提供も視野に入れている。
14:43
Neo Xメインネットが正式稼働 EVM互換でネオのエコシステムを拡張
Neoは高性能EVMベースのサイドチェーン「Neo X」のメインネット正式稼働を発表。クロスチェーンブリッジで流動性と互換性が向上し、エコシステムの可能性が広がる。
14:15
カマラ・ハリス氏のミームコインが過去最高値を記録、大統領候補指名の期待受け
PolitiFiと呼ばれる政治パロディのミームコインが、仮想通貨領域で独自のジャンルを形成しており、カマラ・ハリス副大統領のパロディコイン「 Kamala Horris(KAMA)」が急騰し話題となっている。
12:55
アルトコインETFの未来、ブラックロックが語る現実と可能性
ブラックロックのデジタル資産責任者は、イーサリアム現物ETFが承認されていても他のアルトコインETF誕生には困難があると話した。
12:14
仮想通貨相場反発、ビットコイン・カンファレンスのトランプ登壇に関心集まる
昨日までの大幅下落とは打って変わり暗号資産(仮想通貨)相場は反発した。強気シグナルのハッシュリボンが点灯しているほか、今週末にはビットコインカンファレンスに米国のトランプ前大統領が登壇予定であり、投資家の関心が集まる。
11:00
トランプ前大統領の陣営、4〜6月期で仮想通貨で6億円の寄付金調達
トランプ前大統領は、ビットコインなど仮想通貨で6億円以上の選挙資金を調達。「ビットコイン2024」でもさらに資金を集める予定だ。
10:30
BTCが290万ドルに到達するシナリオ、VanEckが公開
仮想通貨ビットコインが2050年までに290万ドルに到達するシナリオをVanEckのアナリストが公開。このシナリオを実現するための条件を説明している。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア