はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

カナダの騎馬警察、仮想通貨やNFTの押収・保管ツールで入札

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨の押収・保管ツールを募集

カナダの王立騎馬警察(RCMP)および共有サービス局(SSC)は10日、暗号資産(仮想通貨)と非代替トークン(NFT)の押収と保管を容易に行うことができるソリューションの提供について、入札を開始した。

RCMPは、カナダ連邦政府の国家警察だ。自動車が発明される前の時代から存在しており、かつては馬により巡回していたため「騎馬警察」の名前が残っている。また、SSCはカナダ政府が使用するITを所管する省庁だ。

背景には、RCMPが、違法行為に関係する支払い方法として、仮想通貨やNFTなどの使用が増加していることを認識していることがある。RCMPらは、次のように説明した。

仮想通貨は一般の人々の間で、取引方法および価値の保存手段として人気が高まり続けている。

その一方で、犯罪行為の支払い方法としても使用され続けている状況だ。ランサムウェアやマルウェア攻撃とオンライン詐欺がこうした不正取引の大部分を占めている。

こうしたケースの取締りを念頭に置いて、犯罪者から押収したデジタル資産を安全かつ確実に保管するためのツールを求めている格好だ。

法的手続きの終了を受けて最終的に資産が処分されるまで、盗難を防ぎ安全に保管しておけるようなセキュリティも必要とされている。

ランサムウェアとは

「身代金要求型マルウェア」とも呼ばれる。感染すると、他人の重要文書や写真ファイルを勝手に暗号化したり、PCをロックして使用を制限した上で、金銭を要求してくる。

▶️仮想通貨用語集

求められる機能

RCMPとSSCは、入札にあたって、主に以下の事項を必須の機能に挙げた。

  • 時価総額上位20の仮想通貨取引を処理できる
  • 将来的に新たな仮想通貨やNFTのブロックチェーンをサポートできるような拡張性
  • 関連するすべての送金手数料を各案件のファイルに記録する
  • 秘密鍵を確実に保護するセキュリティ機能
  • デジタル資産が正しく保管されていることを毎日、自動検証する
  • 不正送金の防止
  • 警察のモバイル・デバイスでシステムと対話できるような独自Android アプリの開発
  • イーサリアム(ETH)、ソラナ(SOL)、ポリゴン(MATIC) で生成されたNFTの転送と保管が可能

規制強化するカナダ

カナダは、今年に入ってから仮想通貨に対する規制を強化しているところだ。仮想通貨取引所は、カナダのユーザーに対してレバレッジ商品を提供することが禁止される。

また、カナダ証券管理局(CSA)による事前の書面による同意なしに、ユーザーにステーブルコインなどの購入・預金などのサービスを提供してはいけないとした。仮想通貨の保管や分別管理に関する規制基準なども強化されている。

これを受けて、仮想通貨取引所バイナンスやパクソスはカナダでのサービスを終了した。

関連バイナンス、カナダ市場から撤退 規制強化受け

NFTとは

「Non-Fungible Token」の略称で、代替不可能で固有の価値を持つデジタルトークンのこと。ブロックチェーンゲームの「デジタルアイテム」交換などに用いられるのみならず、高額アート作品の所有権証明や、中古販売では実現の難しかった「二次流通市場」における権利者(クリエイター)への画期的な還元手段としても注目を集める。

▶️仮想通貨用語集

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
07/16 水曜日
18:00
Sei(セイ)とは|行政・企業で注目集まる理由と将来性をやさしく解説
Seiは高速処理に特化したL1ブロックチェーン。特徴や将来性に加え、行政機関や機関投資家からの関心、エアドロップなど注目の話題をわかりやすく紹介します。
13:50
米司法省とCFTC、ポリマーケットへの調査打ち切り=報道
米司法省とCFTCが仮想通貨USDCで賭けに参加できるポリマーケットに対する調査を打ち切ったと伝えられる。米国ユーザーへのサービス提供疑惑を調査していた。
13:40
民主党幹部、審議中の仮想通貨法案めぐり「金融危機招くリスク」と警告
米民主党のマキシン・ウォーターズ議員が、仮想通貨法案CLARITY法・GENIUS法について「大規模詐欺と経済破綻につながる」と警鐘を鳴らした。またトランプ大統領とその家族の利益相反を強調し、「危険で意図的な欠点」があると批判した。
12:00
評判・口コミでおすすめ仮想通貨取引所15社 個人投資家の評価は?
コインチェック、bitFlyer、bitbank、GMOコインなど、国内大手のおすすめ暗号資産(仮想通貨)取引所のメリット・デメリットについて個人投資家の口コミ評価を集め、比較ランキングにしたページです。優先して口座開設すべき取引所探しに役立てて下さい。
11:35
ビットコインATH更新後に利益確定売り急増か、クジラ活動でボラティリティ警戒
仮想通貨ビットコインが12万3000ドルの史上最高値を記録後、取引所への流入が急増し利益確定売りが活発化。14年間休眠していたウォレットが2万BTC売却開始、クジラ活動も活発化で市場調整の可能性。
10:10
トランプ大統領、GENIUS法案の採決動議で反対派議員と協議 再投票の見通し
トランプ大統領が16日、GENIUS法など仮想通貨関連法案の採決に必要な議員11名との合意を発表。同日の動議否決を受け、マイク・ジョンソン下院議長と連携して巻き返しを図る。
09:30
米マラソン、ビットコイン利回り戦略を拡大
米マイニング大手マラソンがTwo Primeの30億円調達を主導し、仮想通貨ビットコイン利回りサービスへの委託を2,000BTCまで拡大する。ビットコイン運用で収益多様化を図っている。
09:15
ProShares、XRPとソラナのレバレッジ型ETFを米国でローンチ
ProSharesは、仮想通貨XRPとソラナのレバレッジ型ETFをそれぞれ米国でローンチしたことを発表。これは先物で運用され、現物に投資する商品ではない。
08:45
ダイモンCEO、ステーブルコインに懐疑的も参入表明
JPモルガン・チェースのジェイミー・ダイモンCEOがステーブルコイン事業への参入を表明。仮想通貨に懐疑的ながらも競争上の必要性を認める。シティグループやバンク・オブ・アメリカも検討中。
07:50
米フィデリティの子会社、メタプラネットの筆頭株主に
東京上場のメタプラネットにフィデリティ・インベストメンツ子会社が筆頭株主として12.9%出資。ビットコイン財務戦略を評価し海外投資家の関心高まる。
07:25
「米国の法整備で仮想通貨は主流化する」Bitwise幹部
Bitwiseの最高投資責任者は、米政府による法整備実現で仮想通貨は新たな時代に突入するとの見方を示した。仮想通貨は主流化し、それが戻ることはないと主張している。
06:55
カンター・フィッツジェラルド、6000億円規模のビットコイン取引で合意間近=報道
ブランドン・ルットニック氏率いるカンター・フィッツジェラルドが、ビットコインOGであるアダム・バック氏との間で40億ドル規模のビットコイン取引で合意間近。BTC投資戦略を加速。
06:05
米下院、仮想通貨法案の採決手続き動議を否決 問題点は?
米下院で仮想通貨関連3法案の手続き投票が196対223で否決。共和党保守派が中央銀行デジタル通貨の禁止条項不備を理由に反対票を投じた。
05:30
米シャープリンク、世界最大のETH保有企業に
シャープリンクが世界最大の企業イーサリアム保有者となり、7月15日時点で約29万4000ETH保有。平均取得価格2695ドルで含み益約9200万ドルを記録。
07/15 火曜日
17:27
スタンダードチャータード、ビットコイン・イーサリアム現物取引を開始
英国系大手銀行スタンダードチャータードが7月15日、機関投資家向けビットコイン・イーサリアム現物取引サービスを開始。世界初のG-SIBsによる暗号資産現物取引として注目。FCA登録済みで安全な取引環境を提供する。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧