仮想通貨の規約を更新
米決済大手PayPalは、独自の米ドルステーブルコイン「PayPal USD(PYUSD)」のローンチに際し、暗号資産(仮想通貨)に関する規約を更新した。
PayPalのサービス「Cryptocurrencies Hub」で、PYUSDを購入したり、他の銘柄と交換したりできるようになったと追記。なお、一部の海外メディアが14日に「規約を更新してCryptocurrencies Hubを導入した」と報じているが、規約の最終更新日は7日で、Cryptocurrencies Hubは以前からあるサービスである。
ステーブルコインとは
価格が常に安定するように設計された仮想通貨のこと。法定通貨または仮想通貨に価値が裏付けられていたり、アルゴリズム等で価格を安定させたりする様々なステーブルコインが開発されている。
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PayPalがPYUSDのローンチを発表したのが今月の7日。PYUSDはPaxosとの提携によって運営され、イーサリアム(ETH)のブロックチェーンを基盤にして発行される。
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Cryptocurrencies Hubは、PayPalのユーザーが仮想通貨を売買・送金したり、教育コンテンツにアクセスしたりする場合に利用する機能。この機能にPYUSDが追加されたことになるが、ユーザーであれば誰でもCryptocurrencies Hubを利用できるわけではないという。
PayPalは、Cryptocurrencies Hubを利用できる条件の1つとして、同社の個人アカウントと残高口座で「健全な状況」を維持していなくてはいけないと説明。他にも、住所などの個人情報をPayPalが認証する必要もあるとした。
Cryptocurrencies Hubは、残高口座の機能の1つとして提供。Cryptocurrencies Hubは、PayPalで仮想通貨を利用するために必要な機能で、PayPalアカウントと紐付けられるという。
PayPalは、米国では場所によって、Cryptocurrencies Hubの一部または全部の機能が利用できないと説明している。たとえばハワイ在住のユーザーは、Cryptocurrencies Hubにアクセスすることができないとした。
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Cryptocurrencies Hubのユースケース
米コロラド州は2022年9月から、PayPalのCryptocurrencies Hubを介して、税金の仮想通貨払いを受け付けている。
オンラインで手続きを完了させることができる納税者のみ、支払いの選択肢として仮想通貨の利用が可能。個人に加え、企業が仮想通貨で所得税を支払うこともできるという。
当時、州知事は「納税や他の州への支払いにおいて、消費者の利便性を高めるために、クレジットカードに対応しているように多種類の仮想通貨にも対応したい」と発言。その後に納税での仮想通貨利用を実現した。