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三井住友海上、新卒採用プロセスにDAO導入 獲得トークン数で貢献度を測る 新卒採用を現場社員と就活生のDAO組織で運用

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

採用の公平性と透明性を追求

三井住友海上火災保険株式会社(以下、三井住友海上)は、採用の公平性と透明性を追求し、その新しい手法として、DAO(分散型自律組織)を取り入れた採用プロセスを展開している。

同社は10月5日より、特設ページで開設した採用DAOへの就職活動生の参加を呼び掛けている。

DAO(Decentralized Autonomous Organization)は、スマートコントラクトやトークンなどのWeb3テクノロジーを取り入れた、中央管理者を必要としない新しい組織形態を指す。

メンバー間の投票などによって意思決定がなされ、その全ての活動や履歴がブロックチェーン上に保存され、可視化されることも特徴の一つ。

本プロジェクトでは、求める人材の評価軸の決定から、それに基づく評価まで、就活生も社員も同じ一票で評価を行い、透明性の高い採用活動を行う。また、学生から社員への評価も行われ、採用活動に対する社員貢献度を可視化する。

高評価を獲得した学生に対しては、2024年6月以降、改めて面接が実施され、入社の意志確認が行われる予定だ。

関連:デジタル庁のWeb3研究会、独自のDAO設立へ

参加者の総合的な貢献度を測る

具体的な運用方法としては、三井住友海上の採用DAOでは、DiscordやUnyteなどのオンラインツールを活用。メンバー間で意見やアイディアが自由に交換され、全メンバーの投票によって、項目ごとの意思決定が行われていく。

さらに、参加メンバーの活動(意見提供、タスク実行、アイディア提出など)に対しては、「いいね!」機能による評価がなされ、これがトークン化される。このトークン量が最終的な評価となり、プロジェクト終了時に参加者の総合的な貢献度を測る材料となる。

背景には、特に共感を重要視するZ世代(1980年~1995年生まれ)を中心に、採用面接における問題として、選考基準の透明性確保の必要性が高まってきた経緯がある。

三井住友海上火災保険株式会社 人事部・採用チーム 課長 島村太朗 氏は、業界を超えた競争領域である新卒採用において、評価・採用基準が可視化することで、「就活生の共感を生むとともに、内定受諾率を高め、当社の採用力を強化に繋がる」と期待を寄せた。「自分はこの会社にあっている。きっと活躍できる、と就活生がより自信をもって当社を就職先として選択できるようになるはず」とした。

本プロジェクト構築で協力している株式会社ガイアックスは、これからも様々な企業における採用DAOの導入・運用をサポートしていく方針を明らかにしている。

将来的には、このようなプロジェクト活動における貢献履歴も個人がポータブルな形で保持でき、学生が就職活動やキャリア開発に活用できる構想も浮かび上がる。

関連:DAO(分散型自律組織)の仕組みや将来性とは|Nansen寄稿

採用DAOへの参加方法

三井住友海上の採用DAOでは、エントリーシート提出による応募ではなく、本人の趣味や創造力を判断材料とするシンプルなアンケート提出での応募が可能であり、個人情報の提供は最小限に留められている。

同社のビジネスデザイン部で組成されたDAO組織には、社員5名と、想定される就職活動生5名が参加し、11月1日から約1ヶ月間のプロジェクトが実施される。

関連:マネックス証券、NTTドコモとマネックスグループの3社による資本業務提携を発表

Web3とは

Web3は、ブロックチェーン、仮想通貨、NFTを活用し、ユーザーに所有権を移行する新しいインターネットビジョンを指す。Web1が読み取り専用、Web2が読み書き可能なのに対し、Web3は読み書き+所有が可能となる。所有権の拡張、検閲耐性、分散型自律組織(DAO)、デジタルアイデンティティ、ネイティブペイメント(金融の自主性)など、ユーザーに革新的な機能を提供する。

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