はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

米SECウエダ委員、明確な仮想通貨規制の必要性訴える

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

SECのアプローチを批判

米証券取引委員会(SEC)のマーク・ウエダ委員は6日、SECの暗号資産(仮想通貨)規制アプローチを批判した。法的執行など強制的な措置を取る前に、明確な規則やガイダンスを設定することを検討する必要があるとしている。

ウエダ委員は、同僚のヘスター・パース委員と同様に、SECの仮想通貨に対する現在の取り締まり方には批判的な立場を取っていることで知られる人物だ。DeFi(分散型金融)に証券取引所規則を適用できるようにする決議でも反対票を投じている。

関連米SEC、DeFiに証券取引所の規則を適用する提案を議決

ウエダ氏は、英国ロンドンで開催されたSEC規制についてのカンファレンスに出席。ある商品が証券かどうかを決める判断は恣意的なものであってはいけないとして、次のように結論を述べた。

市場参加者は、現在、運任せのゲームに参加するような状況になってしまっている。つまりそこでは、彼らの行った事業内容について、数年後になってから規制ルールが再解釈され、その結果SECの調査を受けるようなことになってしまう。

SECは市場参加者に情報開示や透明性を求めている。しかし、SEC自体も自らがその規則をどのように解釈するかについて、同様に明確に市場に説明できなくてはいけないだろう。

SECが、どのような場合にある商品が証券とみなされるのか、明確に提示していないと指摘する形だ。

SECは大手仮想通貨取引所コインベースやバイナンスはじめ、数々の仮想通貨企業に対して「未登録で有価証券を提供している」として訴訟を起こしてきた。

こうした裁判では、被告側を擁護する側から、SECは有価証券の定義を拡大解釈しているという意見がしばしば提出されている。

関連米名門大法学者ら、対SEC裁判でコインベース支持の法廷助言書提出

また、9月に米国議会で開かれた公聴会では、リッチー・トーレス議員が、ゲンスラーSEC委員長に対して「ポケモンカードの購入は有価証券取引とみなされるか」と質問し、「投資契約」を拡大解釈することに懸念を表明する場面もあった。

関連米公聴会「トークン化されたポケモンカードは証券か?」ゲンスラーSEC委員長は答え示さず

SEC(証券取引委員会)とは

株や債券などの証券の取引を監督する米国の政府機関のこと。1934年設立。公正な取引の確保と投資家保護を目的としており、インサイダー取引や企業の不正会計、相場操縦などを防止する。仮想通貨が有価証券に該当するかという判断も行う。

▶️仮想通貨用語集

規制や管轄範囲の明確化

ウエダ委員は今回、規制当局は一般に、市場参加者が法律遵守できるように、許可される行為と禁止される行為について事前に明確なガイドラインを設定すべきであると発言した。

したがって、SECはデジタル資産全般や仮想通貨に関する規則やガイダンスの発行を検討しなければならないと続けている。

また、連邦証券法は、問題となっている商品が証券である場合にのみ適用されるものであるため、管轄範囲を明確にすることも不可欠だと述べた。

米国では、証券についてSECが、先物やコモディティについては米商品先物取引委員会(CFTC)が監督している。米議員や市場参加者からはこれまで、SECとCFTCの間の分担を明確にすることを求める声もあがってきた。

関連米CFTC委員長、仮想通貨含む新技術への規制見直しをアピール

厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
05/12 月曜日
14:57
インフレ・送金コスト上昇・資本規制強化でビットコイン需要拡大=BISレポート
国際決済銀行(BIS)の最新調査で仮想通貨の国際取引が2021年に380兆円に達し、従来の地理的障壁や資本規制の影響を受けにくいことが判明した。
12:46
メタプラネット、エルサルバドル政府のビットコイン保有量を上回る
メタプラネットが1,241ビットコイン(約184億円)を追加購入し、総保有量6,796BTCでエルサルバドル政府を上回った。暗号資産(仮想通貨)投資戦略を加速させている。
12:30
米中関税協議の進展に期待感、ビットコイン過去最高値に迫るも不確実性残る
米中貿易協議で「大きな進展」も不確実性残る中、ビットコインは過去最高値に迫る水準まで上昇した。イーサリアムは2,700ドル近くまで急伸、ブラント氏が「月足もみ合いパターンが急騰を示唆」と分析した。クジラ(大口投資家)の買い集めやRWAトークン化の拡大も追い風に。
12:07
米民主党議員ら20名、トランプ政権関係者に対する「仮想通貨腐敗(汚職)防止法案」を提出
米民主党の上院議員20名が、大統領や政府高官による仮想通貨発行・後援を禁止する仮想通貨腐敗(汚職)防止法案を提出した。トランプ氏のミームコインであるトランプコイン(TRUMP)発行を批判し、規制強化を目指す。
11:41
日本ブロックチェーン協会開催の「web3基礎研修」7月開講へ 現役プロがテーマごとに解説
日本ブロックチェーン協会(JBA)によるWeb3基礎研修2025の概要が発表された。NECの深田彰氏やNext Finance Techの徳力創一朗・土田真也両氏が登壇し、Web3の基礎からDeFi、NFT、DAOまで実践的に学べる全6回のプログラムについて紹介。
09:43
ブラジルのベロオリゾンテ市がビットコイン法案を可決
ブラジルのベロオリゾンテ市議会がビットコイン法案を可決。多角的アプローチで、仮想通貨ビットコインの「首都」を目指す取り組みを推進していく内容だ。
05/11 日曜日
14:38
ミームコインとは?買い方・探し方 PEPEやWIF、FARTCOINをDEXで購入する方法
2024年の暗号資産(仮想通貨)市場で注目を集めるミームコイン。代表的なPEPE、FLOKI、WIF、BONKの購入方法を解説。DEXの見つけ方からリスク管理まで。
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、ビットコイン10万ドル復帰やリップルとSEC裁判の和解合意など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナといった主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|10年後早期リタイアに必要なビットコイン数に高い関心
今週は、ビットコインを所有してリタイアするための最新ガイドライン、金からビットコインへの資金シフトの可能性、米ニューハンプシャー州の仮想通貨備蓄法案成立の影響に関する記事が最も関心を集めた。
10:30
ビットコイン1500万円回復、米英貿易協定でリスクオン加速|bitbankアナリスト寄稿
ビットコインは米英貿易協定合意を受けて大幅上昇し1500万円を回復した。米ニューハンプシャー州やアリゾナ州での仮想通貨準備金法案可決も追い風に。bitbank長谷川アナリストが相場を解説。
05/10 土曜日
14:30
改訂版GENIUS法案、テザーも米規制対象に DeFiへの影響も
米上院の改訂版GENIUS法案で海外ステーブルコイン発行体も米国の規制対象に。テザーなど1500億ドル市場への影響と、DeFi開発者・バリデーターまで拡大された規制範囲の懸念点
13:00
コインベースCEO明かす「企業資産の80%をビットコインに投資検討も断念」
米取引所コインベースグCEOが財務戦略としてのビットコイン保有を検討していた過去を語った。同社は投資目的で約1,900億円相当の仮想通貨を保有している。
11:45
ブラックロック、イーサリアムETFの現物償還機能を申請
ブラックロックがイーサリアムETF「ETHA」の改訂届出書を提出し、SECの承認を前提に現物による設定・償還機能を追加。最終判断は2025年10月頃の見通し。同時にビットコインETF「IBIT」には量子コンピューティングリスクに関する記載も追加。
10:30
アダム・バックが試算、メタプラネット株価1340円到達の可能性も
ビットコイン専門家アダム・バック氏が新指標「mNAV回収月数」を提案し、メタプラネットの適正株価1340円を算出。ストラテジーと比較して3.8倍速いmNAV回収速度を実現していると分析。
09:40
台湾議員、ビットコイン準備金創設を提唱
台湾立法院の葛議員が国家資産の多様化を図るため仮想通貨ビットコインを準備金に採用することを提案した。米国における準備金政策の実現例も挙げている。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧