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「ビットコインは世界を公正にする可能性がある」BTC関連書籍の著者Jason Maier氏が語る

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

第8回 Beyond The Price

CoinPost Globalが10月31日に公開した8回目の「GM Radio:Beyond The Price」には、『A Progressive’s Case for Bitcoin』という書籍の著者Jason Maier氏が参加している。

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Maier氏の職業は高校の数学教師。一方で、暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)に関する書籍を執筆するなど「革新的なビットコイナー」とも呼ばれている。

同氏は最初、数学やコンピュータサイエンスの視点からビットコインに関心を持ったが、現在はビットコインは世界を公正・平和にする可能性があると評価しているという。

上述した書籍は革新的な視点から書かれたビットコインの概論。ビットコインの特徴や環境へのメリット、銀行との比較、貧しい人々や疎外された人々にどのようにビットコインが役立つのかなどが書かれている。

一方この著書は、革新的な「左派」の人だけでなく、保守的な「右派」の人も読めるように執筆したとMaier氏は説明している。

ポッドキャストの内容

今回の配信のタイトルは「人類にとってビットコインは無派のツール」。Maier氏のポッドキャスト(英語)は以下から聴くことができるが、ここから配信内容のポイントを紹介していく。

なぜ革新的(=progressive)な視点で書籍を書いたかについては、「ビットコインは健全なお金であり、金融システムとして透明性が高い。ビットコインが提供できうるものは必ずしも主義に依存するものではない」と語った。

Maier氏は、ポッドキャストや書籍などビットコインに関するコンテンツは多くあるが、保守的な内容のものが多いとも指摘。そして「複雑で難しい内容を学んでもらうには、学習者に快適だと感じてもらったり、歓迎されていると感じてもらったりする必要がある」と、教育者として考えていると語った。

また、一つの視点だけではなく様々な声が必要であると述べ、ビットコインを学びたい人の言葉で、コミュニケーションを取ることも必要であると話している。

そして、ビットコインは重要な理想のために存在しているとし、ビットコインを活用することで、世界をより良くすることができると考えているとMaier氏は述べた。

ビットコインの役割

米国におけるビットコイン現物ETF(上場投資信託)の審査に高い関心が集まるなど、ビットコインを投資・投機対象の資産とみる人は多い。今回Maier氏には、ビットコインの特徴や将来的な役割についても語ってもらった。

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同氏は、ビットコインは金融システムを変革する可能性があると考えていると主張。その理由は、所有者自身がビットコインを管理できるからだと話している。

また、ビットコインを基軸通貨として活用すれば、政府の動向を確認できるようにもなると指摘。これはあくまで仮定の話であるが、政府が金融システムを悪用していないかを確認することができたり、政府の通貨の発行量を抑制したりするメリットもあると語った。ビットコインは新規発行量が事前にプログラムされている。

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さらに、発行数量がプログラムされているという特徴によって、ビットコインはより多くの分配を促し、公正・平等を実現できると主張。例えば米ドルのような法定通貨が増刷された場合、その恩恵を誰でも受けられるわけではないと語った。現在の法定通貨のシステムはビットコインとは正反対で、不公正さを自己強化していると指摘している。

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ビットコインの中立性

Maier氏は他にも、ビットコインは中立な技術であるとの見解を示した。これは左派と右派の違いではなく、良いことにも悪いことにもビットコインを利用することができるという意味である。悪事にビットコインが利用されるのを防ぐことは非常に困難であると述べ、世界はこの現実を受け入れなくてはならないだろうと同氏は語った。

ただ一方、匿名性が高かったり、無国籍だったりというビットコインの中立的な特徴はデメリットだけではないと指摘。「我々は効率的と思える良いことだけにエネルギーを注ごう」と呼びかけた。

Maier氏は、ビットコインは政府に検閲されることがなく、管理者に止められることもない金融技術だとし、独裁政治や戦争に苦しむ人々を支援することもできると主張。これは中立性がメリットであることを示す事例であり、「全く新しい変化だ」と語っている。

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