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ジェネシスがビットコインETF約2,000億円相当売却へ 段階的清算予定

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段階的な売却を予定

米国の破産裁判所は14日、破綻した暗号資産(仮想通貨)融資企業ジェネシスがグレースケールのGBTC約3500万株(1,950億円以上に相当)を売却することを承認した。ブルームバーグが報じた。

売り圧も懸念されるところだが、ジェネシスによると、この売却プロセスは、ブローカーの助けを借りて時間をかけて実施される予定だ。

裁判所への2月2日付けの提出文書によると、ジェネシスは、グレースケール・イーサリアム・トラスト(ETHE)1,100万株以上(300億円以上に相当)を売却することも計画している。

ジェネシスの親会社であるデジタル・カレンシー・グループ(DCG)側は、グレイスケール株の売却が早すぎて価格が下落した場合、ジェネシス債権者が回収できる資産額も減少してしまう可能性があると懸念を表明していた。

これに対して、破産裁判所のショーン・レーン判事は、株式の売却はブローカーの力を借りて戦略的に行われるだろうと指摘。ジェネシスとその債権者は仮想通貨に深い専門知識を持っていることから、株を可能な限り高値で売却できるはずだとも述べた格好だ。

レーン判事は、売却は体系化された計画に従って、段階的に実施される必要があるとしている。今回の売却提案はジェネシス債権者からも広く支持されている。

ジェネシスは、所有するGBTC株を、法定通貨また暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)に交換することが可能だ。

GBTCとは

もともとは、米グレースケールが提供していた「ビットコイン投資信託」のこと。先月SECが複数の現物ETF上場を承認した際に、GBTCの現物ETF転換も認められた。

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GBTCからの流出

グレースケールのグレースケール・ビットコイン・トラスト(GBTC)からは1月12日以来、153,604.56BTC(1.2兆円相当)が流出しているところだ。

背景として、GBTCは過去数年間ネガティブプレミアムで取引されてきた。GBTCがETFに転換され、ディスカウントが実質ゼロになるタイミングで、GBTCから事業者が撤退した影響があるとされる。

また、競合他社の提供するビットコイン現物ETFは手数料を0.2%から0.9%と比較的低く設定している一方で、GBTCが1.5%と手数料が高額であることも要因として考えられる。

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一方、「HODL15Capital」の分析によると、GBTC除くビットコイン現物ETFは、9日までに合計21万6,309BTC(1.5兆円相当)を購入している。

データ分析企業CryptoQuantのKi Young Ju CEOは、現物ETFへの流入ペースによっては、今年中にビットコインが最大112,000ドル(約1,680万円)に達すると意見した。

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