ビットコイン現物ETFが牽引
暗号資産(仮想通貨)投資企業CoinSharesのデータによると、既存の仮想通貨投資商品への16日までの1週間の資金流入額は急増し、差し引きで24億5,000万ドル(約3,680億円)となった。
対象ファンドの合計運用資産(AUM)は670億ドル(約10兆円)とされる。運用資産額は2021年12月以来の高水準に戻った格好だ。
地域的には米国が流入額の99%を占めている。また、流入額の99%以上はビットコイン(BTC)で、総額24億ドル(約3,600億円)相当となった。
プロバイダー別の流入額上位では、ビットコインETFが並んでおり、ブラックロックの「iシェアーズ」ETFが約16億ドル(約2,400億円)、フィデリティのETFが約6.5億ドル(約977億円)、ARK 21シェアーズが約4億ドル(約601億円)である。
なお、ブラックロックのビットコイン現物ETF「IBIT」は13日時点で運用資産(AUM)が10万 BTC(時価7,800億円相当)を超えたところだ。
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大手仮想通貨取引所コインベースは16日、ビットコイン現物ETFには、リリースから一か月間で、事前の期待を大きく上回る総額33億ドル(約4,960億円)が流入したと指摘している。
現物ETF承認という出来事や通貨リフレが、数か月間相場を支えるだろうと予測した。
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ビットコインETFとは
ビットコインを投資対象に含んだ上場投資信託(Exchange Traded Fund)のこと。投資信託とは、投資家から集めたお金を1つの資金としてまとめ、株式や債券などに投資して運用される金融商品。運用成果が投資家それぞれの投資額に応じて分配される仕組みになっている。投資信託の中でもETFは証券取引所に上場しているため、株式と同様に売買ができる。
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イーサリアムなどへの流入状況
ビットコインに牽引される形で、様々な仮想通貨投資商品への、年初から現在までの流入額は52億ドル(約7,810億円)に達した。
16日までの一週間では、一部の投資家によるビットコインのショートポジション積み増しによる、580万ドル(約8.7億円)の流入も見られた。
イーサリアム(ETH)にも2,100万ドル(約32億円)の流入があった。ソラナ(SOL)については、6日に起きた約5時間の一時的なチェーン稼働停止がセンチメントに影響を与えたためか、160万ドル(約2.4億円)が流出している。
アバランチ(AVAX)には100万ドル(約1.5億円)、チェーンリンク(LINK)とポリゴン(MATIC)にはそれぞれ90万ドル(約1.4億円)が流入し、今年に入ってから堅実に流入が続いている状態だ。
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