「ビットコインとの共存は可能」と発言
米ドナルド・トランプ前大統領は20日、サウスカロライナ州で開催されたタウンホール(討論会の一種)で、ビットコイン(BTC)について以前よりも前向きな見解を披露した。
司会者のローラ・イングラハム氏が、暗号資産(仮想通貨)ビットコインは分散化されており、政府が管理するものではなく、特に若い世代が関心を示していると指摘。それを受けて、トランプ氏は次のように話した。
私はドルが好きだが、多くの人がビットコインをやっているし、率直に言ってビットコインは独自の文脈を持って成長している。
おそらく何らかの規制を行う必要はあるだろうが、多くの人がビットコインを受け入れている。ビットコインで支払いたいと考える人々が増えており、興味深いことが起こっている。ビットコインと折り合いをつけていくことはできるだろう。
2021年6月時点では、トランプ氏はビットコインについて「まるで詐欺のようだ」と批判的だった。現在までに、かなり態度が軟化していることが窺える。一方、大統領の立場でなくなったため、政策ではない個人的な感想を話せることになったとの見方もある。
2024年11月に行われる米大統領選挙では、仮想通貨や中央銀行デジタル通貨(CBDC)に関する政策も議論の争点の一つになっているところだ。
現在のところ、大統領選では現職のジョー・バイデン氏(民主党)とドナルド・トランプ氏(共和党)が、それぞれの党の候補者になることが有力視されている。
トランプ氏は、CBDCについては国民監視につながるリスクを挙げ、強く批判する姿勢を取っている。
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オリジナルNFTを定期的にリリース
ドナルド・トランプ氏は、これまで仮想通貨に懐疑的な意見を保ちつつもNFT(非代替性トークン)には参入していた。2022年12月に、初のNFTトレーディングカードコレクションをリリースした際には、わずか数時間で完売している。
それまでNFTについての知識は特になかったが、あるグループが提案したアートを気に入り、「売れそうだ」と直感したと背景を語った。
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その後も定期的にNFTをリリースし、直近では2023年12月に第三弾を発売した。自身が逮捕された際の顔写真を用いた「マグショット・エディション」である。
ポリゴン(MATIC)のブロックチェーンを発行基盤としており、決済手段として、クレジットカードと仮想通貨を採用した。
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トランプ氏は、2023年8月の財務文書によると3,600万円から7,200万円相当のイーサリアム(ETH)を保有していた。2023年12月には、240万ドル(当時約3.4億円)相当のイーサリアムをコインベースに送金しており、売却したとみられる。
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NFTとは
「Non-Fungible Token」の略称で、代替不可能で固有の価値を持つデジタルトークンのこと。ブロックチェーンゲームの「デジタルアイテム」交換などに用いられるのみならず、高額アート作品の所有権証明や、中古販売では実現の難しかった「二次流通市場」における権利者(クリエイター)への画期的な還元手段としても注目を集める。
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