WebX完全ガイド
TOP 新着一覧 取引所 WebX
CoinPostで今最も読まれています

「メジャーになる」を合言葉に渡辺創太が講演、ソニーのSoneiumが目指すもの|WebX2024

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

コミュニティとともに

CoinPost株式会社が企画・運営し、日本国内外の主要プレイヤーが一堂に会するグローバルカンファレンス「WebX 2024」に、ソニーグループのSony Block Solutions Labs会長の渡辺潤氏とディレクターの渡辺創太氏が登壇。同社が開発するWeb3の基盤となるインフラネットワーク「Soneium」(ソニューム)が目指す方向性とビジョンについて語った。

Sony Block Solutions Labsは、渡辺創太氏創設のStartaleとソニーグループの知見・経験を共有し、Web3グローバルインフラの確立に向けて、ブロックチェーンを共同開発するため、2023年9月に設立された新会社。

Soneiumは同社が開発する次世代イーサリアムL2ブロックチェーンで、従来のインターネットサービス(Web2)とブロックチェーン技術(Web3)を接続することで、ユーザーにとってより使いやすいプラットフォームを提供し、ブロックチェーン技術の普及、および大衆化(マス・アダプション)を目指している。

関連:ソニーが描くWeb3の未来、Soneium(ソニューム)チェーンを発表

WebXのスピーチで渡辺創太氏は、Soneiumで実現したいことの中核に「Go Mainstream」(GM)、つまりWeb3技術が主流となり、一般に普及することを掲げていると述べた。その中でも重要なことは、コミュニティとともに、広く世界で「GM」を実現するというコミットメントだと強調した。

Web3ではコミュニティが「王様」であり、エコシステムの開発者、クリエーター、アーティストなどのコミュニティをサポートすることによって、Soneiumのビジョンである「境界を超えたオープンインターネットの実現」を目指したいと同氏は言う。

渡辺潤氏は「文化の違いをこえ、多様な価値観を持つ人々を結びつけるオープンインターネット」に言及。イノベーションによって、社会的、経済的、地域の制約を克服することを目指し、Soneiumを通じて人々の生活を豊かにすることを目標としていると述べた。

関連:ソニーグループ「Soneium Minato」テストネットとインキュベーションプログラム「Soneium Spark」を発表|WebX2024

3%からの出発

渡辺創太氏は、2024年のWeb3ユーザーは人口の約3%で、これは1999年から2000年にかけてのインターネットユーザーの割合に匹敵すると指摘。普及率ではまだ初期段階にあり、ブラウザの歴史から学ぶことが多いと述べた。

1999年には、ネットスケープとインターネットエクスプローラ(IE)が、ブラウザのシェアを競い合っていたが、最終的にPCにデフォルトでインストールされていたIEが「マイクロソフトの流通チャンネルを通じて勝利した」と説明した。

渡辺創太氏は、Web3の普及にも同じ原理を活用したいと主張。この業界に必要なのは、流通チャンネルであり、一般の人々がWeb3を使いやすくすることだと述べた。

渡辺潤氏は、Web3技術がなかなか普及しない理由に、一般の人がWeb3サービスへ触れる機会が少ないことや配信経路の不足を挙げ、これまでWeb3に興味がなかった人々の好奇心を喚起することの重要性を強調した。

その点で、ソニーはゲームや音楽、映画などのエンターテイメントテクノロジー、ネットワークおよび金融サービスといった大きな顧客ベースがあると言う強みがあると述べた。

ユーザー体験の向上

また渡辺創太氏は、「現在のブロックチェーン関連サービスは、一般の人々が使用するには複雑(難解)すぎるという問題がある」と指摘。ユーザー体験を改善し、「Web3を趣味のレベルから“習慣”へ進化させる必要がある」と述べた。

インターネットユーザーがTCP/IPの仕組みを理解せずに使用しているのと同様、Web3ユーザーも、どのブロックチェーンを使用するかなどについて、技術を理解する必要はないと説明。これまでのキャリアで犯した大きな間違いの一つが、技術を開発した後にユーザーを探したことだと述べた。

まずはユーザーを特定して解決すべき課題を理解し、流通チャンネルを確保してから、どのテクノロジーを導入し、どのようにして実現するのかを検討するというアプローチへの転換を提案した。

Web3の垂直統合

渡辺創太氏は、Web3には現在多くのレイヤーがあり、ブロックチェーンや取引所の比較など「横並びの競争」については話題になるが、垂直統合のサービスについて検討する企業はほとんどないと指摘した。

そこで、Startaleでは垂直統合のクラウドサービスの提供を開始し、開発者体験の向上を図るという。

さらに、Astar zkEVMのSoneiumへの移行についても言及。AstarとSoneiumは緊密に連携し、80以上のプロジェクトがAstarからSoneiumに移管される予定だと述べた。これらの取り組みは全て「主流の人々をオンチェーンに迎え入れる」ためだという。

同氏は、Web3業界だけでなく、その他の業界の専門家と話すことに非常に興味を持っていると強調。「Web3技術を通じて既存の問題を解決するために最善を尽くしたい」と抱負を述べた。

フォトセッションの様子

関連:ソニーグループ「Soneium Minato」テストネットとインキュベーションプログラム「Soneium Spark」を発表|WebX2024

関連:ソニーが描くWeb3の未来、Soneium(ソニューム)チェーンを発表

Google Newsでフォロー
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
10/17 土曜日
05:00
2022年以来初、米国がビットコイン純輸入国に
チェイナリシスは、米国が2022年以来初めて仮想通貨ビットコインの純輸入国になったと明らかにした。1万ドル未満の小口送金は流出超、大口の送金は流入超だった。
10/16 金曜日
17:54
3メガ銀、共同発行ステーブルコインで国際決済の実証を完了
みずほ銀行・三菱UFJ銀行・三井住友銀行の3メガバンクなど5社が、共同発行する円建てステーブルコインで三菱商事の国際決済を想定した実証を実施した。信託型の発行スキームとAML対策、2026年度中の実取引に向けた設計を整理する。
17:24
ANAP、ビットコイン評価損43.7億円を計上 前期の評価益12億円から反転
ANAPホールディングスは15日、2026年8月期に保有ビットコインの評価損43億7,466万円を計上したと発表。最終損失は73億2,300万円に拡大した。前期の評価益からの反転と、期中に開示した評価損の推移をまとめる。
16:51
英上場スマーター・ウェブ、83BTCのビットコインを追加取得 保有2830BTCに
英上場のスマーター・ウェブ・カンパニーが83BTCを約520万ポンドで追加取得し、ビットコイン保有量は2,830BTCに。優先株の調達資金でコインベースからの借入を圧縮したほか、累計のBTC売却額も開示した。
15:45
リップル社、株式や金属などに連動する無期限スワップを機関向けに開始
リップル社の機関投資家向けプライムブローカー「リップルプライム」が、株式やETF、金属、為替など100超の市場を参照するRWA無期限スワップの提供を始めた。ハイパーリキッド上の先物を参照し、24時間取引できる。担保にはRLUSDも使える(法域により異なる)。
14:53
SBIら、ドル建てOUSD連合に参画 円建てJPYSCと相互運用を検討
SBIホールディングスとスターテイルが、米ドル建てステーブルコインOUSDを推進するオープンスタンダードに参画した。ビザやコインベースなど140社超が加わる枠組みで、円建てステーブルコインJPYSCとの相互運用に向けた実証実験を検討する。
14:20
グーグル、量子コンピュータ「20年の壁」に前進 必須工程でエラー40分の1に
Google Quantum AIは、量子プロセッサ「Willow」で「マジック状態の培養」を実証したと発表した。エラーを約40分の1に低減し、T状態の論理忠実度99.99%を達成。成果は科学誌Scienceに掲載された。
14:01
オープンAIの研究モデル、イーサリアムのテストネットで他者の資金を無断使用
オープンAIは15日付の報告で、社内研究モデルがイーサリアムのテストネットSepoliaで、公開シードフレーズから第三者のウォレット鍵を導出し、無断で手数料を支払っていたことを明らかにした。モデルは許可を自問しつつ実行し、最終報告でも開示しなかった。
12:30
レジャー、不正部品攻撃は流通経路狙った組織的犯行と説明 対策も公開
レジャーは、同社仮想通貨ウォレットへの不正部品混入は組織的犯罪グループによる流通段階の改ざんだったと説明。東南アジアでの販売停止や陳列禁止など対策も公表した。
11:29
バイナンスUS、最大1億ドル調達へ 評価額約10億ドル=報道
米仮想通貨取引所バイナンスUSが最大1億ドルの資金調達を模索していると、ブルームバーグが報じた。評価額は約10億ドルで、2022年調達時の45億ドルを大きく下回る。予測市場への参入や州ライセンスの回復も視野に入れる。
10:50
上場ビットコインマイナー3社の9月採掘量、2社が前月比4〜11%減
仮想通貨ビットコイン採掘企業3社が9月の実績を報告。クリーンスパークとビットフフが前月比で減少し、カナーンは横ばいだった。データセンターや排熱利用などの進捗も述べた。
09:54
MSCI新ルール決定、メタプラネットなどビットコイン保有企業の指数除外可能性高まる
米指数算出大手MSCIが非事業会社をグローバル指数の採用対象外とする新基準の導入を発表した。5つの財務比率で判定し、11月30日に発効する。ビットコイン保有企業ストラテジーやメタプラネットへの影響と判定方法を整理する。
09:00
レジャー、新端末「Ledger Atom」発表 不正装置対策も計画
仮想通貨ウォレット大手レジャーは、新デバイスLedger Atomを発表。2027年夏にローンチしたり、不正装置対策を講じたりする計画を説明した。
10/15 木曜日
16:28
ドル建てステーブルコインUSDC払い可能な「Slash Card」一般公開へ
Slash Visionは15日、アプリ「Slash App」を正式リリースし、USDCで決済できるVisaカード「Slash Card」を一般公開した。事前登録制を終え、誰でもアプリから申し込める。運転免許証による本人確認にも対応した。
14:30
ビットコイン相場が膠着状態、8万ドルが重要な分岐点に=Glassnode分析
オンチェーン分析企業Glassnodeは、ビットコインが上値の売り圧力と下値の厚いサポートに挟まれた膠着状態にあると分析した。ETFの売り再開も影響し、8万ドルが重要な分岐点となるとみる。
今から始める仮想通貨特集
通貨データ
重要指標
一覧
新着指標
一覧