はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

トランプ新政権下のニューヨーク検事局、仮想通貨訴訟を縮小へ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

不法移民対策などが優先事項に

ニューヨーク南部地区連邦検事局は、トランプ政権下で暗号資産(仮想通貨)関連の訴訟を削減する予定だ。ロイター通信が報じた。

同局の証券・商品詐欺対策チーム共同責任者のスコット・ハートマン氏は15日、実務法学協会の会議に出席。仮想通貨関連訴訟に充てるリソースが減る予定だとして、次のように話している。

仮想通貨の冬が起きた際、私たちは多くの大きな事件を提起した。重要な詐欺事件がたくさんあった。

しかし、当局と提携する規制機関がこの分野で活発に活動していることはわかっているし、私たちはそれほど多くの人材を有していない。

背景としては、ドナルド・トランプ次期大統領の下で司法省が、移民法関連の取り締まりなど、他の分野を優先する見通しがある。トランプ氏は選挙キャンペーン中に、不法移民対策を政策の一つに掲げていた。

ニューヨーク南部地区は金融犯罪などの訴追で知られているが、仮想通貨業界で債務不履行の連鎖が起きた2022年以降、FTXのサム・バンクマン・フリード前CEOやセルシウスのアレクサンダー・マシンスキー創設者に対するものなど、注目度の高い仮想通貨訴訟を扱っている。

トランプ政権下では、仮想通貨関連法案の進展、規制環境の改善、SECによる訴訟取り下げなどの可能性、銀行のカストディ事業参入など様々な追い風が予測されているところだ。

関連:JPモルガン、米トランプ新政権下の仮想通貨市場について6つの予測

トップは前SEC委員長のクレイトン氏

トランプ氏陣営は14日に、前米証券取引委員会(SEC)委員長のジェイ・クレイトン氏をニューヨーク南部地区のトップである連邦検事に指名したところだ。

クレイトン氏は第一次トランプ政権の2017年から2020年までSEC委員長を務め、仮想通貨ETF(上場投資信託)の申請却下など仮想通貨業界に対して比較的厳しい姿勢を示していた。SECがリップル社を提訴したのも同氏が退任する直前のことである。

ただ、退任後は、ビットコインETFを申請した仮想通貨ヘッジファンド「One River Digital Asset Management」の顧問を務め、2023年にはビットコイン現物ETFの承認に前向きな見解を示すなど、態度が軟化している可能性もある。

また、クレイトン氏は2021年時点で、広義の仮想通貨テクノロジーについて可能性を信じていると発言。資産トークン化など評価できる側面では後押しすることが必要だとも述べていた。

直近の発言としては13日、トランプ新政権下では「仮想通貨に関する立法が行われると思う」と話している。関連する問題のいくつかが、行政レベルなどで対処できるのであれば、立法は容易になるだろうと意見する格好だ。

仮想通貨立法のうち注目されているものの一つは、シンシア・ルミス議員による「2024年ビットコイン法」だ。これは米国が一定期間内に100万枚のビットコイン(時価14兆円相当)を準備資産として購入することを定めている。

実現すれば、準備金としてビットコインの地位がゴールド(金)と同様のレベルに達し、各国が続く可能性もあるという見方も浮上しているところだ。ただ、上院で法案承認を強行するには60議席が必要とされるが、共和党の議席数は53であることなど難点も挙げられている。

関連:ルミス議員、米国のビットコイン準備金を改めて呼びかけ トランプ氏勝利受け

関連:ビットコインの買い方|初心者が知るべき投資メリット、リスク、最適な取引所選び

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
14:05
米インタラクティブ・ブローカーズ、ステーブルコインでの口座入金を開始
ステーブルコイン入金を導入 ブルームバーグが報じたところによると、オンライン証券大手インタラクティブ・ブローカーズ・グループが、個人証券口座へのステーブルコインによる入金を可能…
13:35
仮想通貨業界団体ら、シタデルに反論 「DeFiは仲介事業者ではない」
DeFi教育基金など仮想通貨業界団体らが米SECに書簡を提出した。シタデル・セキュリティーズによるDeFi規制要求に反論し、自律的ソフトウェアは仲介者に該当しないと主張している。
11:55
ブラジル金融大手イタウ、3%のビットコイン配分を推奨
ブラジルの金融機関イタウがポートフォリオの1%から3%をビットコインに配分するよう推奨した。米国のバンク・オブ・アメリカやモルガン・スタンレーも最大4%の配分を提案している。
11:20
ファントムウォレットが予測市場機能を導入、カルシと提携
主要仮想通貨ウォレットのファントムが予測市場プラットフォームのカルシと提携し、ウォレット内で政治、スポーツ、文化イベントの契約を可能にする新機能を発表した。
10:25
Pyth Network、トークンの買い戻しメカニズム「PYTH Reserve」を導入
分散型オラクルPyth Networkが、収益の一部で仮想通貨PYTHを毎月買い戻す新メカニズムを導入する。DAOの資金残高の3分の1程度を購入に充てる予定だ。
09:20
テザー、イタリアサッカー名門ユベントス買収を提案
ステーブルコイン発行企業テザーがサッカークラブのユベントス買収を提案した。エクソール保有の65.4%株式を現金取得後、残る株式も公開買付けし、10億ユーロの投資を準備している。
08:30
テザー、自社株のトークン化や買い戻しを検討か
仮想通貨ステーブルコインUSDTなどを発行するテザー社は、自社の株式の流動性を確保するためにトークン化や自社株買いなどの手段を検討していることが報じられた。検討の背景が明らかになっている。
07:40
ソラナDEX大手ジュピター、7つの大型アップグレード発表 オンチェーン金融強化へ
ソラナ上のDEXアグリゲーター「ジュピター」がレンディングのオープンソース化、ステーブルコインジュプUSDローンチ、トークン検証システムVRFD拡張など7つの包括的アップグレードを発表した。
07:05
バンガード幹部がビットコインを投機的収集品と指摘、仮想通貨ETF取引解禁も慎重な姿勢
バンガードの責任者ジョン・アメリクス氏がビットコインを人気玩具ラブブに例え投機的資産と指摘。同社は仮想通貨ETF取引を解禁したが、独自商品提供や投資助言は行わない方針を維持。
06:35
ソラナ「ファイアダンサー」がメインネット稼働開始、100万TPS目指す
ソラナの新しいバリデータ・クライアント「ファイアダンサー」が3年間の開発を経てついにメインネット稼働を実現。1秒あたり100万トランザクションの処理を目指している
06:10
米ムーディーズがステーブルコイン格付けフレームワークを提案、準備資産評価へ
米大手格付け会社ムーディーズがステーブルコインを評価するための新たなフレームワークを提案した。ステーブルコインを裏付ける準備資産プールの各適格資産タイプを評価し、信用力に基づいて格付けを付与。
05:45
リップルやサークルなど5社、米連邦信託銀行免許の条件付き承認を取得
米通貨監督庁がリップル、サークル、ビットゴー、フィデリティ・デジタル・アセッツ、パクソスの5社に連邦認可信託銀行免許の条件付き承認を付与した。ステーブルコイン発行企業を連邦規制監督下に置く重要な一歩となる。
12/12 金曜日
16:19
ソラナ公式が「XRP登場」を発表 wXRPが同日ローンチ
ソラナ公式が12日、XRP統合を発表。ヘックス・トラストもwXRPのソラナローンチを同日発表し、1億ドル超のTVLを確保。レイヤーゼロ技術を活用したクロスチェーン機能で、ソラナDeFiでのXRP利用が実現へ。
15:10
Animoca Brands Japan、ビットコイン分散型金融「Solv Protocol」とMOU締結
アニモカジャパンはSolv ProtocolとMOUを締結し、企業のビットコイン保有・運用を支援するDAT領域で協力を拡大。BTCFi活用による財務戦略の高度化を目指す。
14:57
米CFTC、ポリマーケットなど4社にデータ規制で柔軟対応
米CFTCが予測市場運営4社にノーアクションレターを発行し、特定の記録保管要件を免除。業界全体の取引高は2025年1-10月で279億ドル(約4兆2000億円)に達し、急成長が続いている。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧