はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

エヌビディア株価や仮想通貨のAI銘柄価格が急落 中国DeepSeekに警戒感

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

エヌビディア急落

米国株式市場が中国発AIスタートアップDeepSeekの台頭に揺れている。米月曜日(日本時間火曜日夜)の早朝取引ではナスダック総合指数が3.5%以上急落し、ビットコイン(BTC)マイニング株やAI関連仮想通貨が連鎖的に下落する事態が発生。DeepSeekが従来の30分の1以下のコストでOpenAIのGPT-4(o1)並みの性能を持つ大規模言語モデルを開発し無料版をリリースしたことが、市場の需給見通しを一変させた。

関連ビットコイン下落で心理的節目の10万ドル接近

DeepSeekの技術革新性はコスト効率に集約されるとされる。入力トークン100万当たり14セントという破格の価格設定は、OpenAIのGPT-4の同15ドルと比較して100分の1以下。廉価版NVIDIA H800チップ2,048枚を55日間稼働させるだけで学習訓練を完了したとするアプローチが、米テック企業の数十億ドル規模の設備投資戦略に根本的な疑問を投げかけた模様。これを受けNVDA株は17.16%下落し、ARMやAMDといった半導体関連株全体に売りが広がった。

DeepSeekのインパクトに反応し仮想通貨市場ではAI関連トークンが全面安となった。Virtuals Protocol が8.7%、ai16zが12.4%、Renderが10.6%下落。また、ビットコインが10万ドルを下回ったことを受け、AI分野の関連事業も行う大手マイニング関連銘柄の株価も急落。Core ScientificとCipher Miningが一時30%超の下落幅を記録した。さらに、マイクロストラテジー8.5%下落、コインベース10%下落など、市場全体のリスク回避姿勢となっている。

追記:トランプ大統領は日本時間28日朝、外国製チップ(GPU等)への関税導入を発表した。この政策は、中国発DeepSeekの台頭を背景に、エヌビディアやAMDなど米国製GPUの競争力維持を図る狙いがあるとされる。

アナリストの見解は二分されている。JPモルガンは「800億ドル規模の米国AI投資が過剰資本装備を示唆」と指摘する一方、シティグループは「大規模モデルの最適化には依然GPUが不可欠」と従来戦略を擁護。RedstoneのCOOは「DeepSeekモデルが仮想通貨AIプロジェクトに組み込まれるのは時間の問題」と技術融合の必然性を強調した。実際、急落後多くのAI関連トークンは反発を見せた。

関連AIエージェントとは?仮想通貨とウォレットで広がる可能性

さらに、著名ベンチャーキャピタリストMarc Andreessen氏は「AIのスプートニク・モーメント(旧ソ連による世界初の人工衛星打ち上げ計画)」と評し、米中技術競争の新たな段階が示唆されるとコメント。Third Seven Capitalのマーケットストラテジストは「DeepSeekの脅威が現実化するかは時間が証明するだろう。技術の実用性と欧米大手の対応・進化を巡る競争は加速していく」、「市場は第2期トランプ政権の始動を過剰に楽観視し、調整の口実を探していた。DeepSeekの衝撃はその絶好の理由となったようだ」と分析している。

ビットコイン|投資情報・価格チャート
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/23 火曜日
18:30
CircleのStableFXとは?外国為替をステーブルコインで効率化する戦略を読み解く
1日1,400兆円超のFX市場に、Circle社がステーブルコインで挑む。StableFXの仕組み・強み・日本円ステーブルコインJPYC採択の背景まで、戦略を読み解きます。
18:16
ビットコイン、インフレ調整後の購買力ベースでは10万ドル突破せず=Galaxy分析
ギャラクシー・デジタルの研究者がインフレ調整後、ビットコインは「真の10万ドル」に未達と指摘。しかし日本の投資家は円安効果により米国投資家を大きく上回る実質リターンを獲得。円キャリートレードの典型例を分析。
18:00
edgeX(エッジエックス)とは?エアドロップ情報・使い方を解説
edgeX(エッジエックス)は累計取引高5,900億ドル超の永久先物DEX。独自トークンの発行やエアドロップも予定されています。本記事では特徴や使い方、流動性提供の方法、手数料・リスクまでわかりやすく解説します。
18:00
SBIホールディングス株式会社、次世代金融カンファレンスMoneyX 2026の企画・運営として参画決定
SBIホールディングスが、2026年2月27日にザ・プリンスパークタワー東京で開催される次世代金融カンファレンス「MoneyX 2026」に共催企業として参画。通貨のデジタル化と社会実装をテーマに開催される。
15:46
予測市場カルシ、BNBチェーンでの入出金サポートを開始
CFTC規制下の予測市場カルシがBNBチェーンの入出金に対応。BSCユーザーはブリッジ不要で直接アクセス可能に。予測市場業界は2025年に急成長、取引高は400億ドル規模へ。
14:34
ソラナ財団、手数料代行サービス「Kora」を発表 SOL不要で取引可能に
ソラナ財団が12月23日に発表した「Kora」により、ユーザーはSOLを保有せずにUSDCなど任意のトークンで取引手数料を支払えるようになる。手数料代行の仕組みと応用例を解説。
13:15
仮想通貨ウォレット狙う情報窃盗マルウェア「Stealka」検出=Kaspersky
Kasperskyが仮想通貨ウォレットなどを狙う高度マルウェア「Stealka」を報告した。海賊版ソフトなどに偽装し100種類以上のブラウザやウォレットを標的に。被害を防ぐ対策も解説。
12:39
ビットコイン採掘者の降伏、価格底打ちのシグナルか=VanEck分析
資産運用会社VanEckは、ビットコインのハッシュレートが4%低下したことについて、価格底打ちを示唆する強気シグナルと分析。過去のデータでは180日後に77%の確率で価格上昇。ただし一部専門家は慎重な見方も。
12:16
ビットポイント、P2P.orgを含む3社連携 法人向けETH活用支援を強化
SBIグループのビットポイントジャパンが世界最大級のステーキング企業P2P.orgと連携。東証上場のDef consultingが進めるイーサリアムトレジャリー戦略を、グローバル基準の技術で支援する体制を構築した。
10:50
メタプラネットの臨時株主総会、5議案を全て承認
仮想通貨ビットコイン財務企業メタプラネットは、同日開催した臨時株主総会で5つの議案が全て承認されたことを発表。優先株式の定款変更や発行に対する承認が特に注目を集めている。
10:31
米最大取引所コインベース、予測市場事業強化へ新興企業を買収
米仮想通貨取引所最大手コインベースが予測市場スタートアップThe Clearing Companyを買収。2026年1月完了予定。予測市場は2030年までに1兆ドル規模に成長する見込みで、コインベースは「Everything Exchange」構想の実現を加速させる。
09:42
バイナンス、2023年和解後も疑わしい口座の約212億円移動を防げず=FT報道
英紙FTは、バイナンスが2023年和解後も疑惑口座による1.4億ドルの取引を防げなかったと報道。13の口座が2021年以降17億ドルを移動。テロ資金調達との関連も指摘される中、バイナンスは「当時制裁対象ではなかった」と反論している。
09:40
ネットスターズ、羽田空港でUSDC決済の実証実験を近日開始へ
決済ゲートウェイのネットスターズが羽田空港第3ターミナルでUSDCによる店舗決済の実証実験を開始へ。QRコードを活用し、インバウンド旅行客がウォレットから直接支払い可能。加盟店は円建てで精算される仕組み。
09:30
XRP建て利回り商品「earnXRP」がフレアでローンチ、4〜10%の利回り目指す
アップシフト、クリアスター、フレアがXRP建て利回りボールト「earnXRP」を立ち上げた。XRP保有者が複雑な戦略を運用することなく利回りを得られる商品で目標利回りは4%から10%となる。
08:12
トランプメディア、451BTC追加購入で保有額10億ドル突破
トランプメディアが新たに451BTCを取得し総保有額が10億ドルを超えたと報じられた。第3四半期は5z480万ドルの純損失を計上したが仮想通貨戦略を継続している。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧