はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

「年末にかけて金・仮想通貨・テック株を保有」著名投資家チューダー・ジョーンズ氏、リスクも指摘

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

現在の市況分析

著名投資家のポール・チューダー・ジョーンズ氏は6日、CNBCの番組に出演し、現在の株式市場における強気相場には、まだ大幅な上値余地があるとの見方を示した。

自身はこれから年末にかけて、FOMO(乗り遅れる恐怖)による相場上昇に乗るためにゴールド(金)、暗号資産(仮想通貨)、ナスダックのテック株を組み合わせて保有すると説明。一方で、下落のリスクについても言及している。

FOMOとは

「Fear Of Missing Out」の略。最新の動向に乗り遅れて利益を得られる投資などに参加する機会を失ってしまうのではないかという恐れのこと。

今回ジョーンズ氏は、現在の市場は1999年ごろのドットコム(IT)バブルの崩壊につながる状況を思い出させると指摘。当時はテック株が大きく上昇し、投機的な投資も増えていた。現在の状況についてジョーンズ氏は、強気相場が最終局面を迎える前にさらに上昇するための材料は揃っているとの見方を示している。

また、歴史が韻を踏むと思うが、それはドットコムバブルよりはるかに規模が大きくなる可能性があると予想。短期的な大きな下落は予測しておらず、最終局面に到達するまでまだ上値余地があると主張した。

これから相場上昇の最終局面に達するためには、個人投資家やヘッジファンドらによる購入や投機的な熱狂がまだ必要だとしている。

関連:「ビットコイン・金・株はインフレ対策に最適なポートフォリオ」伝説の投資家チューダー・ジョーンズ氏

ドットコムバブルとの比較

さらなる相場の上昇を予測するジョーンズ氏だが、今回はバブルだけではなく、バブル崩壊につながる状況を思い起こさせると説明している。当時と比較して現在懸念している領域は、ナスダック最高値更新を牽引するAI(人工知能)だと語った。

ジョーンズ氏は、AI関連企業間で見られる資金循環や『ベンダーファイナンス』を懸念していると説明。ベンダーファイナンスとは、企業が顧客に対して自社の製品などを購入する資金を提供する仕組み(エヌビディアとOpenAIの取引などがその一例)を指し、ドットコムバブル時と似た構図であることはジョーンズ氏以外も指摘している。

一方、ジョーンズ氏は当時と異なる点もあると指摘。それは米連邦準備理事会(FRB)が現在利下げを再開しているが、当時は反対に利上げの局面にあった点だ。

他にも、当時は財政が黒字で現在は赤字である点も異なると指摘。この金融政策と財政の組み合わせは、戦後の1950年代初め以来経験したことがないと思うと語っている。

ジョーンズ氏は即座に相場が下落するとは予想していないが相場の終盤について、「迅速に列車に乗ったり降りたりできるようにしなくてはならない」と発言。そして、「最も大きく価格が上昇するのは常に最高値に達するまでの12カ月間であり、それは年間平均の2倍になる」とも語っている。

関連:「ビットコインとゴールドはロング」著名投資家ポール・チューダー・ジョーンズ氏

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/21 金曜日
17:25
米ビットコインETF、1週間で大規模な資金流出が2回
11月20日、米ビットコイン現物ETFは9億300万ドル(約1,395億円)の純流出を記録し、史上2番目の規模となった。1週間前の記録を更新。ブラックロック、グレースケール、フィデリティの主要3ファンドで流出の大部分を占め、全ETFで純流入ゼロという異例の事態に。
16:38
予測市場が急成長 カルシ(Kalshi)が1500億円調達と報道も
予測市場カルシが2ヶ月で評価額2倍超の110億ドルで10億ドル調達。取引量は10月に過去最高の44億ドルを記録。競合ポリマーケットも120億〜150億ドルでの追加調達を協議中で、予測市場への投資が加速。
16:33
暗号資産(仮想通貨)の申告分離課税が実現したら?押さえておきたい税務のポイント|Aerial Partners寄稿
仮想通貨の申告分離課税が現実味を帯びてきた今、投資家が知っておくべき税制変更のポイントを解説。税率の一定化、損益通算、特定口座の導入可能性など、制度導入後の注意点と準備すべきことをわかりやすく紹介します。
16:10
CAICAテクノロジーズ、JPYC決済ソリューションの提供を開始
CAICAテクノロジーズが日本円ステーブルコインJPYCの決済ソリューション提供を開始。企業向けにコンサルティングサービスと決済モジュールを提供し、ステーブルコイン決済の導入を支援する。
16:03
ナッジ、ステーブルコイン決済・還元対応クレカ「HashPortカード」発行開始
HashPortとナッジが日本初となる後払い型クリプトクレジットカード「HashPortカード」を発行開始。ステーブルコインJPYCで決済・還元が可能で、利用額の0.3%をJPYCで還元。年会費無料、カード発行手数料2,500円。
15:44
金融庁が語る暗号資産規制改革の全貌──銀行参入、インサイダー規制、DEX対応の狙い|独占取材
金融庁独占取材。暗号資産規制の金商法移行について、銀行グループ子会社の参入、インサイダー取引規制導入、分散型取引所(DEX)対応の狙いを詳しく聞く。投資家保護と健全なイノベーション両立への取り組みを解説。
13:55
Bitcoin Core、史上初の公開セキュリティ監査をクリア 「重大な脆弱性なし」
ビットコインの基盤ソフトウェアBitcoin Coreが16年の歴史で初となる第三者セキュリティ監査を完了した。Quarkslabによる4ヶ月間の徹底調査で致命的な脆弱性は発見されず、300兆円規模のネットワークの安全性が裏付けられた。
13:30
金融安定理事会、ステーブルコイン監視強化を表明 G20サミット前に警告
金融安定理事会(FSB)のベイリー議長がG20首脳会議を前にステーブルコイン規制強化を表明。市場規模3000億ドル突破を受け、ECBも警戒。2026年作業計画で国際協力推進。
13:05
仮想通貨団体ら、税制改正などをトランプ大統領に要望
ソラナ政策研究所など65以上の仮想通貨団体がトランプ大統領に書簡を提出。税制の改善、規制の明確化、イノベーションや開発者保護の取り組みを求めた。
13:00
Secured Finance CEOが語るJPYC固定金利レンディングの挑戦|独占インタビュー
Secured Finance菊池氏が語るJPYC固定金利レンディングの全貌。日本円を世界の金利ベンチマークにする構想、RWA担保展開、x402対応など最新戦略を独占取材。
11:25
米SEC、今年度の仮想通貨含む執行件数が3割減 アトキンス委員長就任後は記録的低水準に=報告
米SECの2025年度執行件数が30%減の56件、金銭的和解額も45%減の8億ドルと記録的低水準に。トランプ政権下でアトキンス委員長が就任し、仮想通貨規制を大幅緩和。前政権の「執行による規制」から明確なルール作りへ方針転換。
11:02
アバランチ財務企業「AVAX One」、最大63億円規模の自社株買いを承認
仮想通貨アバランチの財務企業AVAX Oneは、取締役会が最大で約63億円規模の自社株買いを承認したと発表。また、購入規模を増やしたり、購入期間を延長したりしていく可能性があるとも説明している。
10:30
バイナンスジャパン、PayPayで暗号資産購入が可能に
Binance JapanとPayPayが連携サービスを開始。PayPayマネーから1,000円で暗号資産を購入可能に。入金手数料無料、24時間365日利用可能、PayPayポイントも使える新サービス。
10:20
ビットコイン続落、トレジャリー企業の売り懸念とFOMC利下げ不透明感で市場心理最悪に|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは続落基調が止まらず、一時は7か月ぶりとなる8万5000ドル台まで下落。背景には、世界最大のビットコイントレジャリー企業であるストラテジー社が、MSCIやナスダック100といった主要株価指数から除外される可能性がある。
10:05
コインベース、イーサリアム担保ローンを開始 最大約1.57億円まで借入可能
大手仮想通貨取引所コインベースがイーサリアム担保ローンサービスを開始。最大100万ドルのUSDC借入が可能に。Morphoプロトコル活用でBase上で運用。ニューヨーク州を除く米国ユーザーが利用可能。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧