CoinPostで今最も読まれています

コインチェック流出通貨に関係か、海外の仮想通貨取引所でビットコイン現金化の動きで売り圧力懸念も|産経新聞報道

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

不正流出した仮想通貨に新たな動き
昨年のコインチェックハッキング事件で不正流出した巨額の通貨と交換したビットコインが、海外取引所に持ち込まれた形跡があったと産経新聞が報じた。相場の下落に伴い現金化を急いだとの指摘もあり、今後売り圧力となることも懸念される。

不正流出した仮想通貨に新たな動き

当時の時価で「約580億円分」の仮想通貨「NEM(ネム)」が、外部からの不正アクセスにより不正流出した事件が社会問題となってから約1年。

産経新聞の報道によれば、海外の仮想通貨取引所に、コインチェックハッキング事件に関連すると思しき「少額(数万〜数十万円分)のビットコイン」が持ち込まれた形跡があったことがわかった。

このビットコインは、ダークウェブで不正流出したNEMと交換されたもので、資金洗浄(マネー・ロンダリング)を疑われるものである可能性が高いという。

今回の動きが”捜査の撹乱”を狙ったものかは定かではないが、様子見色が強いことから、ホワイトハッカーやセキュリティ専門家の出方を伺っている可能性もあると指摘されており、実際に換金に成功したかどうかは不明だ。

売り圧力となる可能性も

警視庁は、「仮想通貨市場における相場の大幅下落に伴い、犯行グループが現金化に動いた可能性がある」と指摘している。

現在観測されている換金の動きは少額であるものの、仮に犯人(及び犯行グループ)の保有する巨額のビットコインが断続的に市場内で売却されるようなことがあれば、相場の”売り圧力”となることも懸念される。

相場下落に伴い現金化を急いでいるのだとしたら、直近1年間の最安値となる「34.5万円(3150ドル)」付近のサポートライン(赤線)を割り込んだ場合、売りが加速する恐れも考えられる。

市場価格の推移に焦点を当ててみると、コインチェック社がハッキングされた時期(2018年1月26日)のBTC価格は120万前後で推移していたが、約1年経過した現在では再び40万円を下回るなど、すでにピークアウトしていた当時基準で比較しても、1/3以下まで下落している。(下図参照)

全てBTC基準で単純計算しても、580億円相当の盗難通貨は、190億円相当の価値まで目減りしている計算だ。

犯人の身元確保は困難か

もっとも、足のつきにくいダークウェブや海外取引所を経由したマネー・ロンダリングは、捜査の妨げになっており、犯人の身元確保は困難だとされている。あれから1年を経ても、依然として”大きな爪痕”を残しているコインチェックハッキング事件。

仮想通貨業界の健全な発展のためにも、犯人確保および「事件の真相究明」が待たれる。

CoinPostのLINE@

スマートフォンへの「プッシュ通知」で、相場に影響を及ぼす重要ニュースをいち早く知らせてくれる「LINE@」の登録はこちら。大好評につき、登録者11,000名突破。

CoinPostの関連記事

コインチェック事件:日本円補償の場合は課税所得になりうると閣議決定
コインチェックから不正流出した仮想通貨「NEM(ネム)」を保有する約26万人に対し日本円で返金された場合の税金問題について、政府は27日、「一般論としては、課税所得になりうる」と閣議決定しました。
Zaif仮想通貨不正流出事件の最新情報|ホワイトハッカーが犯人のIPアドレスを特定
9月に発覚したZaif仮想通貨不正流出事件で計70億円相当のビットコイン、ビットコインキャッシュとモナコインをハッキングした犯人のIPアドレスが特定された。情報は金融庁と警視庁に提供されており、事件解決の大きな手がかりとなることが期待されている。
コメントしてBTCを貰おう
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
03/24 金曜日
08:12
ヘデラ(HBAR)、国内初上場 CoinTrade
CoinTradeは23日、国内初の取扱いとなるヘデラおよびアバランチの新規取り扱い実施を発表した。
07:55
テラのDo Kwon氏、モンテネグロの空港で逮捕か
モンテネグロの内務大臣は、仮想通貨テラの開発を主導していたTerraform LabsのDo Kwon共同創設者と見られる人物を拘束したと発表。現在、身元確認が行われている。
07:30
米IT株・ナスダック反発 FOMC追加利上げから一夜明け|24日金融短観
3/24(金)朝の相場動向(前日比) 暗号資産 ビットコイン:28,259ドル +2.6% イーサリアム:1,818ドル +4.1% アービトラム:1.42ドル -71% 伝統…
03/23 木曜日
17:02
Bitrue、仮想通貨XRP関連トークン「COREUM」のエアドロップに対応
仮想通貨取引所のBitrueは、レイヤー1ブロックチェーン「COREUM」による、XRP(リップル)等の保有者向けエアドロップのサポートを発表した。スナップショットは3月24日13時(日本時間)から開始される。
16:05
Aavegotchi、ポリゴンでカスタムチェーン構築へ
メタバースゲーム「Aavegotchi」、独自ブロックチェーン「Gotchichain」の開発計画を発表した。カスタム可能なブロックチェーン構築ツール「Polygon Supernets」で専用のブロックチェーン「Gotchichain」が構築される。
13:15
Gala Games、公開プレイテスト開始
Gala Gamesが2タイトルで公開プレイテストを実施中。4X系のターン制RPG、「エターナル・パラドックス」とサバイバルMMOPRG「ウォーキング・デッド:エンパイア」で2週間限定で実施される。
13:00
アバランチ(AVAX)、アップデート後に1時間のダウンタイム発生
仮想通貨アバランチのブロックチェーンは、23日に実装されたアップデート「Banff 12」後に約1時間に渡って停止した。アバランチの「Contract(C)Chain」が影響を受け、一部取引所では入出金を停止する措置が取られた。
12:27
ビットコイン反落、FOMCパウエル発言やイエレン議会証言で楽観的な見方が後退
暗号資産(仮想通貨)市場では年初来高値を更新していたビットコインが急反落。米連邦公開市場委員会(FOMC)で0.25%の利上げを行なったパウエルFRB議長の方針とイエレンの議会証言で、楽観的な見方が後退した。
11:28
メタマスク、機関投資家向けにステーキング機能を提供へ
米ConsenSysは、機関投資家向けの仮想通貨ウォレット「Metamask Institutional」にステーキング専用のマーケットプレイスを設置する計画を発表した。4つの仲介サービスを提供し、イーサリアムのワンクリック・ステーキングが可能になる。
11:15
ビットコインカストディのXapo Bank、USDC送金システム提供へ
ビットコインカストディ企業Xapo Bankは、ステーブルコインUSDCを発行する米サークル社と提携して送金システムを提供すると発表した。SWIFTと比べ低コストで迅速に送金できるものだとしている。
10:15
Bitrue、Arbitrum(ARB)上場予定
仮想通貨取引所Bitrueは、イーサリアムのL2「Arbitrum」の新規上場計画を発表した。同社は取扱い開始を記念して独自にARBトークンのエアドロップを実施予定。賞金として総額100,000 ARBが用意されている。
10:10
米SEC、トロン創設者ジャスティン・サン氏らを提訴
米証券取引委員会は、仮想通貨トロンの創設者であるジャスティン・サン氏に対して訴訟を起こした。未登録証券の提供や販売、ウォッシュトレードを行ったと申し立てている。
09:50
「GM Radio」 次回は分散型IDプロジェクト「Masa Finance」が参加
グローバル版CoinPostによる第15回GM Radioは、3月24日の12:00からツイッタースペースで配信予定。ゲストに、SBT活用の分散型IDプロジェクトMasa Financeを招待する。
09:20
米SEC、証券法違反の疑いでコインベースを調査
仮想通貨取引所コインベースは、米SECからウェルズ通知を受け取ったことを公表。SECが調査している内容やコインベースの考えを説明した。
08:20
コインベース、Arbitrum(ARB)上場予定
仮想通貨取引所大手コインベースは、「Arbitrum(アービトラム・ARB)」の新規上場を決定した。また、個人投資家向けのアルゴランド(ALGO)のステーキング報酬の付与中止する予定だ。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア