イーサリアムなど既存3チェーンに追加
ステーブルコイン発行企業テザーは8日、同社のステーブルコインUSDTがアブダビ・グローバル・マーケット(ADGM)で「法定通貨参照トークン」として認定されたと発表した。
ADGMの金融サービス規制当局から認可を受けた事業者は、アプトス、セロ、コスモス、カイア、ニア、ポルカドット、テゾス、TON、トロンの9つのブロックチェーン上でUSDTを使った規制業務を提供できる。
USDTは以前からイーサリアム、ソラナ、アバランチで承認されており、今回の認定で対応ブロックチェーンが大幅に拡大した。
「法定通貨参照トークン」は、ADGMがステーブルコインを法的に分類する際の正式区分で、米ドルのような特定の法定通貨に1:1で価値を連動させるトークンを指す。
ステーブルコインという一般名称では分類できないリスクを切り分けるため、同地域で整備された枠組みだ。
テザーのパオロ・アルドイノCEOは「UAEはデジタル資産規制において世界標準を設定し続けており、テザーはこのリーダーシップに貢献できることを誇りに思う」と述べた。
同氏は、今回の認定がADGMの規制枠組み内でUSDTを導入することで、ステーブルコインが現代の金融環境において不可欠な要素としての役割を強化すると指摘。中東全体での協力と成長の新たな機会を創出するとの見解を示した。
関連:テザー社CEO、S&PによるステーブルコインUSDT格下げに反論 余剰資本を強調
UAE、ステーブルコイン規制の拠点に
UAEでは他のステーブルコインも規制承認を獲得している。サークルのUSDC、ワールド・リバティ・ファイのUSD1、リップルのドル連動型ステーブルコインRLUSDがADGMの「法定通貨参照トークン」リストに掲載されており、機関投資家による利用が可能になっている。
また、アブダビの政府系ファンドや大手銀行が、UAE中央銀行の承認待ちでディルハム連動型ステーブルコインの発行を計画している。
世界のステーブルコイン市場は3000億ドル(約45兆円)を超える規模に成長しており、アブダビは明確な規制枠組みを通じてこの市場の主要拠点としての地位を確立しつつある。
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