ビットコインの魅力
以前ツイッター社(現X)のCEOを務め、現在は金融事業などを行うブロック社を率いるジャック・ドーシー氏は、暗号資産(仮想通貨)ビットコインの価格は2030年までに100万ドル(約1.5億円)を超える可能性があると強気な見方を示した。
なお、この価格予想について、細かい根拠を示したわけではない。ドーシー氏は、ビットコインの最大の魅力は価格ではないと述べている。
関連:ジャック・ドーシー率いるBlock、店舗売上をビットコインに変換へ
今回の価格予想は、「Pirate Wires」というメディアのインタビューで行った。インタビューの内容は10日に公開。主な内容はSNSに関するものだ。
関連:J・ドーシー氏 × E・スノーデン氏「インターネットを再び偉大なツールに」|Nostrasiaレポート
Pirate Wiresは、インタビューの最後の質問として「2030年のビットコインはいくらになるか」をドーシー氏に聞いた。同氏は笑いながら「わからない」と答えた後で「少なくとも100万ドル」という答え方をしている。そして、「100ドルに到達し、それをさらに超えていく」と予想した。
一方で、ビットコインの最大の魅力は価格以外にあるとし、以下のように述べている。
ビットコインの最もすばらしいところは、創設のストーリー以外では、誰でも関わったり、支払いを受け取ったり、自分で購入したりできることである。エコシステム全体を良くするために誰でも関わることができ、それが価格上昇につながるだろう。
これは他の何よりも魅力的なエコシステムであり、ムーブメントだ。私には多くの学びがある。
関連:「イーサやソラナなどは有価証券」ビットコイン強気派M・セイラー氏が主張
2030年の価格予想
ドーシー氏はツイッター社にいた時からビットコインを強く支持していた。2020年には毎週1万ドル(当時のレートで約100万円)のビットコインを購入していることも明かしている。
関連:Twitter社ジャック・ドーシーCEO、毎週100万円相当のビットコインを購入
今回ドーシー氏は強気な価格予想を行ったが、米ARK Investmentのキャシー・ウッドCEOは3月にさらに強気な見方を示した。この時ウッド氏は、ビットコインは2030年までに380万ドル(約5.9億円)に達する可能性があると予想している。なお、同社はビットコイン現物ETFを提供する企業である。
ウッド氏は、米国のビットコイン現物ETF承認後に同社が行った分析によると、もし機関投資家がポートフォリオの5%強をビットコインに割り当てた場合、2030年までに380万ドルに達することが考えられると述べていた。
関連:「ビットコインは2030年までに6億円に」ARKウッドCEO
ビットコイン現物ETFは2月から3月ごろに比べれば資金流入が落ち着いており、純流出の日も増え始めた。一方、機関投資家の本格参入はこれからという見方が上がっている。
関連:グレースケールのビットコインETFに約100億円の資金、1月デビュー以来初の純流入
ビットコインETF特集
ビットコインETFの仕組み、基本から徹底解説 | ブラックロックが仕掛けるビットコインETF、投資家必見のポイント |
不動産投資とは|種類や利点、運用方法を仮想通貨投資家向けに解説 | FXの「スワップポイント」とは|概念や特徴、おすすめ運用方法も解説 |
初心者が学ぶトレード知識 | CoinPostアプリで個人投資家に優位性を |
関連:2024年注目の仮想通貨10選 各セクターの主要銘柄と関心を集める理由を解説