
mmUSD発行提案
仮想通貨ウォレット大手メタマスクが8月5日、米決済大手ストライプと提携して独自ステーブルコイン「メタマスクUSD(mmUSD)」を発行する計画を発表した。トークンロジックが同日、イーサリアムとリネアネットワークでアーベv3コアプロトコルへの統合提案を提出している。

mmUSDはストライプが発行し、M^0ネットワークを活用してオンチェーン発行・決済を行う仕組みだ。メタマスクエコシステムの基軸資産として位置付けられ、ウォレット、スワップ、売買、運用機能に統合される予定となっている。
M^0(エム・ゼロ)ネットワークは分散型インフラを通じて機関レベルのステーブルコイン発行を可能にするプロトコルで、従来の中央集権型発行システムに代わる新技術として位置付けられている。このプロトコルはイーサリアム(ETH)やソラナ(SOL)上で稼働している。
今回の提携はストライプの既存金融インフラを活用して、アルトコイン取引の安定性と利便性向上を図る狙いがある。従来の金融システムと分散型プラットフォームの橋渡し役として機能し、DeFiユーザー行動の変革を目指しているという。
この発表はトランプ大統領が7月19日にジーニアス法案に署名し、米国でのステーブルコイン新規発行が解禁された直後のタイミングとなった。同法案は2,500億ドル規模のステーブルコイン市場に連邦規制枠組みを確立し、米ドルや米短期国債による完全担保を義務化している。
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mmUSDの具体的な構造、ローンチ時期、規制対応の詳細は限定的だが、従来の中央集権型と異なる完全オンチェーン発行が特徴だ。ジーニアス法成立後の米国ステーブルコイン市場参入の大型案件として、仮想通貨業界から大きな注目を集めている。
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