CoinPostで今最も読まれています

ステラ開発財団、最大130億円相当のXLMエアドロップを実施 仮想通貨配布で興味関心の向上図る

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ステラ開発財団がXLMを無料配布
ステラ開発財団が、大規模なエアドロップを実施すると発表。「Keybase」というチャットアプリのユーザーに約130億円相当のステラ(XLM)を配布し、XLMの普及拡大を狙う。

XLMのエアドロップを実施

ステラ開発財団(SDF)が、大規模なエアドロップ(無料配布)を実施することを9月9日に発表した。SDFは、ステラのブロックチェーンネットワークを支える非営利組織である。

今回のエアドロップでは、最大で20億ステラ(XLM)、現在の価格で1億2100万ドル(約130億円)相当を無料配布する。(現在1XLMの価格は、およそ0.061230ドル≒約6.6円)対象者は「Keybase」というチャットアプリのユーザーだ。Keybaseは、SlackやWhatsApp、Telegramなどと同種類のアプリである。

今回のエアドロップは、SDFと仮想通貨ウォレットプロバイダー「Blockchain」のパートナーシップ締結に続く取り組みである。

Keybaseユーザーを対象にしたエアドロップでは、1回目の配布で、1億XLMが40万人のユーザーに無料配布。10月からの20カ月間、毎月15日に1億XLMずつ段階的に配布される。しかし、継続条件が設定されており、最低3カ月の実施は保証するものの、プログラム自体の活動がうまくいっているかを調査した上で、4ヶ月目以降の継続を決める。

ステラの認知を広める活動を行うSDFは、米仮想通貨取引所コインベースが提供する教育プログラム「Coinbase Earn」とも協業しており、同プログラムの報酬でもXLMも対応している。

「Coinbase Earn」は、ユーザーが仮想通貨について学習することを奨励し、非中央集権的なプロトコルをテストしたり、クイズに答えたり、タスクを行ったユーザーに報酬として仮想通貨を与えるものだ。

SDFの取り組み

SDFとKeybaseの関係は新しいものではなく、2018年にSDFがKeybaseに資金提供を行なっている。SDF CEOであるDenelle Dixon氏はThe Blockに対し、「SDFのミッションは、ステラを世界中の人々へ届けることだ。Keybaseは、その対象となる人々を提供してくれた」と語った。

さらに、「我々は、アイデンティティを証明し、安全に仮想通貨を保管する手段を構築した。Keybaseとエアドロップを行うことで、明確な対象者に安全にXLMを届けることができる」とも話している。

SDFの過去のパートナーシップとは違い、Keybaseは仮想通貨とは直接関係がなく、ユーザーはブロックチェーンとも無縁だとDixon氏は話す。「XLMを無料配布することによって、SDFはKeybaseのユーザーがステラを初めとするブロックチェーンに興味を持ってくれることを望んでいる」と語った。

発表によると、Keybaseの各ユーザーは、最大で500ドル(約5万4000円)相当のXLMを受け取ることができる。Dixon氏は、この上限は20ヶ月間全体のエアドロップの合計であると説明。無料配布を受けるためには、Keybaseにアカウントを作る必要がある。これはBOTからの登録を避け、実在する人間による登録のみに限定するための手段だと、Keybaseは解説している。

Keybaseには、ステラネットワークと連携した機能がある。Dixon氏によれば、ユーザーはKeybase上でXLMを送付することができるという。Keybaseにはウォレット機能もあり、XLMをそこで受け取ることができる。

ブロックチェーン上の最初のブロックである「ジェネシスブロック」では、SDFは1000億XLMを発行した。現在は上位100アカウントが全供給量の98%を保有していることが、The Blockの調査で分かっている。

出典 : The Block

2018年11月に、SDFはBlockchainとパートナーシップを締結し、Blockchainの顧客に1億2500万ドル(約134億円)相当のXLMを無料配布した。当時SDFは、仮想通貨イーサリアム(ETH)やリップル(XRP)といったライバルと競うために、Blockchainの顧客の3000万以上に上るウォレットがXLMの普及を拡大することを望んでいると期待を示した。

SDFのミッションは世界規模の金融領域への参入だ。Dixon氏は、「我々だけではこのミッションは成し遂げられない。我々と関係を築いてくれる参加者が数多く必要だ」と以前語っている。

CoinPost App DL
記事提供:THE BLOCK
THE BLOCKとは

Cryptoにおける”最初で最後の言葉”であること。
The BlockはCryptoにおける最高クオリティで最重要のシグナルをお届けします。日々、Website、Newsletter、Podcast、イベントを通じて、業界で最も影響力のある人々にリーチしています。

注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
09/14 土曜日
15:00
英高等裁「USDT含むステーブルコインは法律に基づく財産」と判決
英国の高等裁判所がUSDTを法的財産と認定。仮想通貨の法的保護を強化する判決に。背景となった訴訟の詳細を解説。
13:20
「RWAトークン化市場が1.7兆円規模に成長」バイナンスの最新リサーチ
バイナンスが現実資産(RWA)トークン化市場を分析。米国債トークンが牽引し、1.7兆円規模に。法的課題や今後の展望も解説。
12:00
リップルX幹部が語る対SEC裁判やIPO|WebX2024インタビュー
WebX2024でRipple(リップル)X幹部に取材。長年に渡る米SECとの裁判や株式上場(IPO)の可能性、仮想通貨ステーブルコインの開発、日本市場の重要性について語られた。
11:00
FTX前CEOバンクマン・フリード氏、25年懲役判決に控訴 再審求める
FTX破綻事件において詐欺などで25年の判決を受けたサム・バンクマン=フリード前CEOが控訴。支払能力があったと主張し、再審を要求。
09:38
バイナンスのソラナステーキング「BNSOL」、資産運用の新たな選択肢に
世界最大の仮想通貨取引所バイナンスは12日、独自のソラナリキッドステーキングトークン(LST)である「BNSOL」の提供を正式に開始した。
08:30
米SEC、「仮想通貨証券」の表現を削除
米SECがバイナンスとの裁判で訴状を修正し、仮想通貨証券という表現を削除した。その理由について述べている。
07:30
ワールドコインのワールドID、ソラナブロックチェーンで利用可能に
サム・アルトマン氏の仮想通貨プロジェクト「ワールドコイン」のオンチェーンIDである「ワールドID」はソラナ上でも利用できるようになった。
07:00
新経済連盟、2025年度税制改正提言を発表 暗号資産税制も含む
新経済連盟が2025年度税制改正提言を発表。暗号資産の申告分離課税導入やETF取り扱い可能化など、Web3支援策を提案。日本経済活性化と国際競争力強化を目指し、AI開発やスタートアップ支援も含む16の具体策を提示。
06:15
米マイクロストラテジー、18300BTCのビットコインを追加購入
米マイクロストラテジーは13日、仮想通貨ビットコインを追加購入したことを発表した。
09/13 金曜日
15:00
ヴィタリック・ブテリン氏、L2プロジェクトの分散化を促す基準適用を宣言 
イーサリアムの共同創設者であるヴィタリク・ブテリン氏は、L2で分散化に関する一定の基準を満たさないプロジェクトについては、来年からは公に支持することはないと宣言。同氏が定義した分散化の三段階で「ステージ1」に達していないプロジェクトは「失敗」とみなすと述べた。
13:40
SWIFT、現実資産(RWA)トークン化分野で新たなソリューションを開発
SWIFTがトークン化資産と法定通貨の相互運用性を高めるソリューションを開発中。CBDCやステーブルコインも利用予定。
10:50
eToroがSECと和解 米国でビットコインなど3銘柄のみ提供へ
eToroがSECと和解し、2億円の罰金支払いに同意。米国顧客向け仮想通貨取引をビットコインなど3銘柄に限定へ。
09:50
ディーカレット、63億円超を資金調達
デジタル通貨DCJPYの事業基盤強化に向け、ディーカレットホールディングスは第三者割当増資で総額63億4,900万円の資金調達を実施したことを発表。今後の計画も説明した。
08:30
コインベース、仮想通貨ビットコインの代替資産「cbBTC」をローンチ
仮想通貨取引所大手コインベースは9月12日、8月に予告していたcbBTCトークンをイーサリアムとベースチェーン上で展開した。
07:45
米SEC、採用方針が法違反の可能性
米SECは、メンバーを採用するに政治的な考え方を考慮している疑いが持たれている。米議員3名がゲンスラー委員長に書簡を送り、情報提供を求めた。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア