はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

BTC市場の急落は健全? 3名の著名アナリストが読み解く仮想通貨市場

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

著名仮想通貨アナリスト3人の予想とは
ビットコインは9月24日わずか1時間で15%以上価格が急落し、低調な相場が続いている。著名仮想通貨アナリストらがこの相場をどう見るか、内容をまとめた。

著名仮想通貨アナリスト3人の予想

ビットコイン(BTC)は9月24日、わずか1時間で15%以上価格が急落、その後も低調な価格推移が続いている。しかし、著名仮想通貨アナリストらからは、こうした「プルバック」を、ポジティブな兆候としてとらえる見方がでている。今回は、それら3名のアナリストの見解をまとめた。

関連ビットコイン急落 1時間で14万円幅 海外取引所で7万BTCのロスカット連鎖

Venture Coinist社:7800ドルを超えれば9000ドル台も可能

Venture Coinist社のLuke Martin氏の見解によると、先物SQ日の日を契機にBTC価格は再び上昇する。ただし、「7,800ドルを超えれば(耐えれば)」という前提に基づくものだ。

関連BTC市場の急落要因、CME SQ日の影響を指摘

Luke Martin氏は、長期的な価格のポイントとして、7800ドルのラインを重要視しており、今回の下落相場で同ポイントを明確に上回れば、BTCは9000ドル台に向かって上昇する可能性も考えられるとした。

今回のSQ日では、DeribitとBitMEXのSQ日が27日に終了したほか、28日にはCMEのSQ日を終えている。当時の価格推移では、SQ日に向けてビットコイン価格が下落した状況こそ見られているものの、直近7日間の安値7700ドルを付けた後、横ばいの推移を続けている。

Luke Martin氏の分析は、CME SQ日前後のリターン率の参照データをもとにしており(下記参照)、重要ラインを割らなければ、リターンが一時的に見込めるとみた分析だ。

  • 満期前2週間のリターン=‐6.79%
  • 満期前1週間のリターン=-2.28%
  • 満期後1週間のリターン=+11.4%
  • 満期後2週間のリターン=+9.9%

このデータを見ると、SQ日後は新たな先物サイクルに入りビットコイン市場は回復する、一巡の傾向を示している。

新たな市場反発の予感

人気トレーダーPlanBは、独自のビットコイン価格チャート「stock-to-flow chart」で、価格パターンを特定するためのフラクタル分析に基づき、BTC価格が「小さな上げ下げを伴いながら、徐々に上昇していく時期に差し掛かった可能性が高い」と説明した。

出典:https://digitalik.net/btc/

更新されたチャートでは、BTCフラクタルは時間とともに変化し、弱気、中立、強気などの段階を示している。青から緑、オレンジ、赤への変化、あるいはその逆への変化が、一貫して生じている点を見ると、現在はオレンジ~赤への移行段階の初期にある。

この「stock-to-flow chart」は、ストック・フロー比率を使ったビットコインのモデル価格だ。BTCのストック(現在の流通量)とフロー(年間BTC採掘量)にサトシ・ナカモトが持っているとされる100万BTCの存在もデータに入れて算出される。つまり、市場の流通量や新規発行量などから算出した適正価格にあたる。

ビットコインの市場価格は執筆時、約8,100ドルだが、ストック・フロー(1日)のモデル価格では11,207ドル、ストック・フロー(365日)では8,285ドルと示している。

下落が続き、その後強気に転じる

勿論、全てのアナリストが「すぐに強気に転じる」と予想をしているわけではない。

仮想通貨投資アドバイザリー企業BlockRoots社の共同設立者Josh Rager氏は、ビットコインの過去の価格変動と過去1週間の不安定な下落を比較し、風向きが変わる前にさらに下落する可能性もあると見ている。

2013年と2019年のビットコイン市場を比較すると、2013年の強気相場は89日間にわたり75%反落した後、1600%値上がりし当時の最高値を更新した。2019年現在は91日間で42%反落が続いている。このまま値下がりが続く可能性も考えられるが、最終的には強気に転じると予想している。

BTCに重要なマイニングの周期から見た市場分析も掲載した。マイナーの重要な時期が10月に迫っている今、ぜひ一読してほしい。

今後のBTC市場を読み解く、「採掘レート・半減期」仮想通貨特有要因に潜む裏事情
ビットコインマイニングや半減期、仮想通貨の特有要因の裏側。マイナーが要因となる暴落は再び来るのか、ハッシュレートや業者の動きから今後の展望を読み解く。

相場の重要ファンダ一覧はこちら

仮想通貨市場に影響を及ぼす「重要ファンダ」一覧表|ビットコイン、リップルなど【3/7更新】
ビットコイン(BTC)やリップル(XRP)など、仮想通貨市場に影響を与え得る重要ファンダ一覧はこちら。あらかじめイベントをチェックしておくことで、トレードの投資判断に役立てることができる。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/03 水曜日
09:49
クラーケン、Backed買収 米国株のトークン化取引を拡大
仮想通貨取引所クラーケンがスイスのBacked Finance買収を発表。トークン化株式サービス「xStocks」は半年で取引高100億ドルを突破。RWA市場は2028年に2兆ドル規模へ成長見込み。
07:25
欧州10銀行がユーロ連動ステーブルコイン発行へ、2026年後半に開始予定
INGやBNPパリバなど欧州10銀行がユーロ連動ステーブルコイン発行を計画中。新会社キバリスを設立し2026年後半の発行を目指す。
07:15
バンカメ「資産管理サービスの顧客は仮想通貨投資を検討すべき」
バンク・オブ・アメリカは、資産管理サービスの顧客に対しポートフォリオの最大4%を仮想通貨などのデジタル資産に配分するように推奨していることがわかった。ビットコイン現物ETFも投資対象にする計画だ。
06:45
トム・リーのビットマインが継続的にイーサリアムを押し目買い、3日間で110億円相当
ビットマインが市場下落局面でも3日間に110億円相当のイーサリアムを追加購入した。同社は約373万ETHを保有し総供給量5%保有の目標に向け62%まで進捗。
06:25
米CME、ビットコインの恐怖指数VIXなどの新ベンチマークを導入
米CMEがビットコイン、イーサリアム、ソラナ、XRPを対象とした仮想通貨ベンチマーク指数を導入した。ビットコインのボラティリティを追跡する指数は株式市場のVIXに相当し、機関投資家のリスク管理ツールとなる。
05:55
チェーンリンク初の現物ETFがNYSEで取引開始、グレースケール「GLNK」
仮想通貨チェーンリンクの初の現物ETFが3日にニューヨーク証券取引所で取引を開始した。グレースケールがGLNKとして上場し運用資産は1700万ドル超となっている。
05:40
米SEC委員長が仮想通貨向け「イノベーション免除」導入へ、資金調達環境の改善を重視
米SECのアトキンス委員長が仮想通貨セクター向けの「イノベーション免除」導入を表明した。新たな法律を待たずにイノベーションを促進する方針で、2005年以降改革されていない開示規制の包括的見直しも発表した。
12/02 火曜日
18:36
AIがスマートコントラクト脆弱性6億9000万円分を発見 防御活用にも期待=レポート
Anthropicの研究で、AIエージェントがスマートコントラクト脆弱性6億9000万円分を発見。2025年3月以降の34件で460万ドル相当の攻撃に成功し、新たに2件のゼロデイ脆弱性も発見。攻撃収益は1.3カ月ごとに倍増しており、防御活用が急務に。
18:00
イーサリアムの買い方|初心者向け取引所比較とリスク・税金まで解説
米国初のビットコインETF承認の影響でBTC価格が過去最高値を更新し、仮想通貨投資による資産運用の注目度が急上昇しています。本記事では初心者向けに高騰するイーサリアム(ETH)の買い方、アルトコイン投資のメリットやデメリット、リスクなどを解説しています。
17:42
FRBが3年半にわたる量的引き締め(QT)終了、仮想通貨市場に流動性改善の可能性
米FRBが12月1日、3年半にわたる量的引き締め(QT)を終了した。約2.4兆ドル規模の資産縮小後、仮想通貨市場への流動性改善が期待される。2019年QT終了時はビットコインが短期下落後に上昇した経緯があるが、専門家は政策効果の遅延やインフレ動向など不確実性に慎重な見方も示している。
16:04
走行映像でGARコインを還元 ドラレコアプリ「セトラス」が地方創生DXモデルを始動
セトラスが市民のドラレコ映像を行政業務に活用し、専用暗号通貨「GARコイン」で報酬を還元する地方創生モデルを発表。実証実験に参加する自治体を3枠限定で募集している。
13:55
コインベースへの情報開示請求が過去最多の1.2万件、欧米で協力要請急増 実態判明
コインベースが2025年透明性レポートを公開し、60カ国以上から12,716件の情報開示請求を受領し、前年比19%増加となったと報告した。米国の件数がトップだが、米国外からの請求は53%を占め前年比2%増加した。
13:15
米FDIC、ステーブルコイン規制「ジーニアス法」運用規則案を12月下旬に公表予定
米FDIC代行議長がステーブルコイン規制「ジーニアス法」の運用規則案を今月に公表する予定だと表明。トークン化預金や仮想通貨業界のデバンキング問題についても対処を説明した。
12:29
カルシ、ソラナ上で予測市場トークン化を開始 仮想通貨の流動性取り込みへ
米予測市場カルシがソラナ上で予測市場契約のトークン化を開始。オンチェーン取引により匿名性が向上し、開発者のサードパーティ構築も可能に。評価額110億ドル、約3500市場を運営する同社は仮想通貨ユーザーの流動性獲得を目指す。
12:00
ソラナ(SOL)のおすすめ取引所|将来性・買い方・リスクも総まとめ
トランプ新政権で今後のソラナ(SOL)の価格分析。買い方やおすすめ取引所、投資の注意点を初心者にもわかりやすく解説します。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧