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仮想通貨 ストラティス(Stratis)とは?

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ブロックチェーンを活用したい法人向けのプラットフォーム
世界中のプログラマーが精通しているC#言語でのブロックチェーン構築プロジェクトであり、多くの企業ネットワークにブロックチェーンを導入する目標を持っています。
有名企業と提携している
多くの大手企業と提携していますが、中でもマイクロソフトとの提携は有名です。
TumbleBitによりビットコインに匿名性を持たせる
Stratisが現在開発中のウォレットにTumbleBitを適用すると、匿名仮想通貨(ダッシュやモネロなど)を使うことなくビットコインのまま匿名で送金することが出来ます。
目次
  1. 概要
  2. 歴史
  3. 特徴
  4. 取引所
  5. ウォレット
  6. マイニング
  7. まとめ

概要

通貨コード STRAT
取引開始日 2016年8月9日
承認アルゴリズム Proof of Stake(X13)
発行上限 9,800万 STRAT
ブロック生成サイクル 約60秒
公式ページ ストラティス(Stratis)公式
ブロックチェーンURL ブロックチェーン公式
White paper White paperサイト

現在他の仮想通貨全てに言える事は、技術者の不足です。仮想通貨ごとに設計言語が異なり、仮想通貨市場の中で共食いしているような状況があります。

そのような状況の中誕生したStratis(ストラティス)はブロックチェーンの構築を世界中のプログラマーが精通しているC#言語でプログラミングすることで、一気に企業レベルまでブロックチェーンを広めようというプロジェクトです。

Stratis(ストラティス)は運用の潤滑油として、仮想通貨STRATを発行し、取引所と提携しています。

歴史

C#言語を扱うプログラマーは、世界に数千万人いるとされています。Stratis(ストラティス)はC#言語エンジニアを取り込むことで急速に発展しようとしているのです。

誕生間もなく、Stratis(ストラティス)は世界最大の取引所poloniex(ポロニエックス)に上場を果たし、大手取引所Bittrex(ビットトレックス)にも上場し、その後誰もが知るマイクロソフトと提携しました。リスク(Lisk)と同様、マイクロソフトの主要プロジェクトの一つになっています。

上画像は2017年上半期のSTRATのチャートです。1月1日時点での価格が8.9円、ピーク時の価格が1,202円。つまり約135倍の価格上昇を記録しています。

上画像はICO statsというサイトで閲覧出来る「現状の価格から算出した今までICOで発行された通貨の伸び率」の表です。CHANGE(%)を降順で並び替えていますので、つまり現在まで(2017年7月)のICOで発行された通貨の中で1位の伸び率を記録している、ということになります。

日々開発状況を展開しているところ、ロードマップが守られているところなどから、信頼出来るプロジェクトと評価されているためでしょう。

特徴

Stratis(ストラティス)は、.NET Framework(アプリ開発環境)のC#(プログラミング言語)を使った使いやすい&手頃な価格でのビジネスソリューションを提供する事がコンセプトです。SDFとnStratisというアルゴリズムが使われています。

マイクロソフトの中でも大手企業のシステムを専門とする、Microsoft Azureと共にStratis Development Platformを提供し、企業が簡単にブロックチェーンを導入出来るように開発が進んでいます。

更には「Cloud Stratis」「TumbleBit」などといった仕組み作りにも取り組んでいます。この2つの仕組みについては下記に詳細を述べています。

Cloud Stratisとは

ビットコイン・イーサリアム・ビットシェアのブロックチェーンをストラティス(Stratis)に取り組むことが可能になる仕組みです。複雑なシステムの構築は、Stratis(ストラティス)のクラウドが簡潔化するので、気軽にシステムを導入できます。

簡単に述べると、ブロックチェーンを社内ネットワークへと導入するために専門のエンジニアを雇う必要がなくなり、マイクロソフトに依頼すると導入出来るという事です。

TumbleBitとは

ビットコインの取引は誰にでも見ることが出来るように設定してあります。TumbleBitはそのビットコインの取引に匿名性を保つ事が出来るようになる仕組みです。

取引をする場合タンブラーという仲介者を介し送金者はビットコインをエスクローにプールします。支払いもタンブラーが行い受け取りはタンブラーがコインをミキシングし一斉に受け取り者に送信することで匿名性を保つ仕組みです。

つまり、この仕組みをStratis(ストラティス)が開発中のBreeze Walletと呼ばれるウォレットに導入することで、匿名仮想通貨(ダッシュやモネロなど)を使うことなくビットコインのまま匿名で送金することが出来ます。

取引所

2017年7月現在、国内の取引所では取り扱っていないため、海外取引所にビットコインを送金してビットコイン建てで購入することしか出来ません。日本円やイーサリアム(ETH)建て、テザー(USDT)建てで購入することは不可能です。

取り扱い取引所CoinPost記事
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ウォレット

2017年7月現在ではStaking Wallet一択でしょう。公式ページからダウンロード出来ます。

jaxxが今後約50種類の仮想通貨に対応していくと発表し、その中にはSTRATもありましたが未だ未実装です。

Staking Wallet公式:https://github.com/stratisproject/stratisX/releases/tag/v2.0.0.3

マイニング

Proof of Stake(PoS)を採用しているSTRATはProof of Work(PoW)のビットコインとは違い、採掘速度が計算力に依存するのではなく、その仮想通貨を持っている量でブロック承認の成功率が高まります。

PoSにおけるマイニングは鋳造(mintingもしくはforge)と呼ばれ、高性能なコンピューターや膨大な電気代を費やさなくても有利になる仕組みです。51%攻撃(ネットワーク全体の採掘速度の過半数が支配されてしまうこと)の可能性を低く出来るメリットもあります。

よって、利益を出すためには多くのSTRATを所持している必要があります。

まとめ

Stratis(ストラティス)のSTRATは現在、仮想通貨全体の時価総額10位にまで上り詰めています。

ICOで発行された通貨の中でも驚異的な伸び率を記録しているところ、日々開発状況を展開しているところ、ロードマップが守られているところなどから、信頼できるプロジェクトと言えます。

日本語での情報が多くない仮想通貨なので、公式の発表や海外ニュースサイトでの情報のチェックも必要になります。長期保有を考えている方は、プロジェクトの進行度を定期的に確認するようにしましょう。

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