CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨Maker(MKR)が前週比80%高──価格高騰の要因は?

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Makerの価格が急騰

暗号資産(仮想通貨)Maker(MKR)の価格が急騰している。

データプロバイダーCoinGeckoによると、6日夜に860ドル(約9万円)付近を推移していた価格が7日には一時1200ドル(約12万円)超まで急騰。本記事執筆時点で、24時間で34.3%、7日間で82.1%の上昇率となっており、2018年5月以来の高値となっている。

出典:CoinGecko

MKRはDeFi(分散型金融)のオープンソースプロジェクトMakerDAOで、ガバナンストークンとして利用されている。MakerDAOは、担保を預け、米ドルにソフトペッグされているステーブルコイン「Dai」を発行できるプロジェクト。MKR保有者は手数料や担保の種類、担保比率などのパラメーターに対し議決権が与えられる。

関連DeFiを代表するプロダクト|Uniswap、Kyber Network、MakerDAOを解説

MKRの価格は昨年夏頃に始まったDeFiブームの時には、現在の水準まで高騰しなかった。DeFiトークンの時価総額が20億ドルを超えて2カ月で倍増した昨年6月の価格は、500ドル(約5万円)付近を推移しており、その後の価格は8月14日の790ドル(約8万円)超が最高だった。

関連仮想通貨DeFi銘柄の時価総額が20億ドル規模に、2ヶ月で倍増した理由は?

MKR高騰の要因

今回MKRの価格が高騰した要因の1つに、MakerDAOプロジェクトの需要の高まりがある。

まずDeFi全体における資産のロック総額(米ドル)が今年1月以降急増している。以下は過去1年間のロック額の推移だ。

出典:DeFi Pulse

またDaiの発行量が増加していることも背景にある。昨年末のMakerDAOのブログによれば、2019年12月のDaiの総数量は7100万だったのに対し、20年12月7日には10.7億超となり、1411%増となっている。

出典:MakerDAO

また分析企業Messariのアナリストは仮想通貨メディアCoinDeskに対し、Daiを借りる時の利率を上げたことが背景にあると説明した。

最初は0%だったが昨年の夏から秋にかけて利率を上げたことで、MKR所有者が間接的に利益を得ることができるようになり、このことがMKRの需要を高めたとしている。以下は昨年10月にアナリストがツイートしたMakerDAOにおける年間収益の推移のグラフだ。

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
07/27 土曜日
09:45
3兆円運用の米ミシガン州の退職年金基金、10億円以上のビットコイン現物ETF保有
仮想通貨ビットコインの現物ETFに対する米国の年金基金からの需要は増加傾向にある。運用資産総額3兆円に相当するミシガン州の退職年金はウィスコンシン州とニュージャージー州のジャージー市の年金基金に続き、ビットコインETFの株を保有していることを報告した。
08:10
マスク氏のX(旧ツイッター)、ビットコインなどの仮想通貨絵文字表示を削除か
イーロン・マスク氏がオーナーのX(旧ツイッター)は、ビットコインなどの仮想通貨絵文字表示を削除した。ドージコイン擁護のためか。
07:35
BitwiseのETH現物ETFの横断幕、NYSEに掲揚
仮想通貨運用企業Bitwiseのイーサリアム現物ETFの横断幕が、ニューヨーク証券取引所に掲げられた。同社は、取引終了のベルを鳴らすことも報告している。
07:05
野村傘下のレーザーデジタル、利回り提供のイーサリアムファンド販売予定か
野村ホールディングスの仮想通貨資産子会社であるLaser Digital(レーザーデジタル)は、イーサリアム現物ETFの代替商品の導入を計画しているようだ。
06:40
米SEC、グレースケールのミニ版ビットコインETFを承認
仮想通貨投資企業グレースケールが提供するGBTCは手数料(1.5%)が最も高く資金流出は続いていたが、新商品を導入し0.15%という業界最安の手数料設定で競争力を高める狙いだ。
06:20
ビットコイン価格が21年後に最大で75億円に到達か、マイケル・セイラー氏の強気予想
ビットコインを最も保有する米上場企業マイクロストラテジーのマイケル・セイラー氏はカンファレンス「ビットコイン2024」で、BTCの今後の強気予想のプレゼンテーションを行った。
07/26 金曜日
17:10
「米大統領選で価格変動 トランプやハリス由来のミームコインの買い方
トランプトークンの概要 ドナルド・トランプ前米大統領とその「Make America Great Again」(アメリカを再び偉大に)というスローガンからインスピレーションを得…
17:10
ヤマハ発動機が初のVTuberコラボNFTを発行、Yamaha E-Ride Baseを訪れて進化可能
ヤマハ発動機が初のNFTデジタルステッカーを発行。横浜のYamaha E-Ride Baseで進化するダイナミックNFTを体験し、限定グッズをゲットできる。
15:13
ビットフライヤーがFTX Japan買収完了、カストディ事業展開へ
株式会社bitFlyer HoldingsはFTX Japanの株式100%を取得し、完全子会社化を発表。8月26日までに社名を変更し、クリプトカストディ事業を展開予定。法制度整備後の暗号資産現物ETF関連サービス提供も視野に入れている。
14:43
Neo Xメインネットが正式稼働 EVM互換でネオのエコシステムを拡張
Neoは高性能EVMベースのサイドチェーン「Neo X」のメインネット正式稼働を発表。クロスチェーンブリッジで流動性と互換性が向上し、エコシステムの可能性が広がる。
14:15
カマラ・ハリス氏のミームコインが過去最高値を記録、大統領候補指名の期待受け
PolitiFiと呼ばれる政治パロディのミームコインが、仮想通貨領域で独自のジャンルを形成しており、カマラ・ハリス副大統領のパロディコイン「 Kamala Horris(KAMA)」が急騰し話題となっている。
12:55
アルトコインETFの未来、ブラックロックが語る現実と可能性
ブラックロックのデジタル資産責任者は、イーサリアム現物ETFが承認されていても他のアルトコインETF誕生には困難があると話した。
12:14
仮想通貨相場反発、ビットコイン・カンファレンスのトランプ登壇に関心集まる
昨日までの大幅下落とは打って変わり暗号資産(仮想通貨)相場は反発した。強気シグナルのハッシュリボンが点灯しているほか、今週末にはビットコインカンファレンスに米国のトランプ前大統領が登壇予定であり、投資家の関心が集まる。
11:00
トランプ前大統領の陣営、4〜6月期で仮想通貨で6億円の寄付金調達
トランプ前大統領は、ビットコインなど仮想通貨で6億円以上の選挙資金を調達。「ビットコイン2024」でもさらに資金を集める予定だ。
10:30
BTCが290万ドルに到達するシナリオ、VanEckが公開
仮想通貨ビットコインが2050年までに290万ドルに到達するシナリオをVanEckのアナリストが公開。このシナリオを実現するための条件を説明している。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア