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ビットコイン現物主導の売りで暴落か、3万ドルの心理的節目で反発

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨市場とBTC(ビットコイン)

連休明け12日の暗号資産(仮想通貨)市場。ビットコイン(BTC)価格は、前日比7.3%安の356万円。11日の仮想通貨市場は、4万ドルを割り込むと下げが加速して全面安に。

The Block Researchのデータによると、ビットコイン先物におけるロングポジションのロスカットは14.7億ドルを超えたほか、ByBtのデータでは、24時間29億ドル相当のポジションがロスカットされた。

8日の過去最高値42,000ドル(①)から11日の安値30,100ドル(②)まで、実に12,000ドル幅(-28.5%)の大幅下落となった。これは、20年3月のコロナ・ショック以来、過去1年間で2番目の下げ幅だ。

3万ドルの心理的節目が意識され、30,100ドルのサポートラインで下げ止まると、短期的に売られすぎ水準にあったことから翌朝にかけて約5,000ドル幅反発した。しかしその後2,000ドル反落するなど、ボラティリティ(価格変動性)急拡大により、不安定な足場を露呈している。

関連:ビットコイン下落の背景は?──仮想通貨時価総額は一時27兆円減

毎回のように押し目買いが正着となるような放物線的な上昇は終わりを告げ、大きな売り圧力に直面した。上昇トレンドは崩れており、調整局面に移行したと言える。

すでに約30%もの値幅調整をこなしたことと、膨らんでいた未決済建玉(OI)を消化して極端な過熱相場が是正されたこと、中・長期な強気相場の過程にあることなどを背景にこのまま反転上昇する可能性も十分あるが、弱気筋が台頭した場合、短期的には下落トレンド転換も視野に入れる必要がある。

3万ドルを割り込んだ場合の下値支持線としては、1月4日のフラッシュ・クラッシュで下げ止まった27,000〜28,000ドル(③)。昨年12月の下落局面で揉み合った22,500〜23,500ドル(④)が挙げられる。

直近高騰していたアルトコインも、軒並み-20〜30%安となるなど暴落を余儀なくされた。

コインチェック銘柄

1月8日の記事で指摘したように、4万ドルを超える局面でデリバティブ市場における金利動向などで過熱感が急速に高まっていたほか、金融専門のCoinCollege∛では、オプション市場の異常値について警鐘を鳴らしていた。過去最高値の2万ドルから2倍という利確水準に達し、大口の利確に伴い下抜けたことで、膨らんでいたロングポジションの逆回転が起きたものと思われる。

関連:4万ドル到達のビットコイン、売りシグナルと調整局面に警戒する理由

機関投資家に利確行動

仮想通貨投資企業CoinSharesの最新レポートによると、1月第1週における業界の仮想通貨投資商品への資金流入は、米国クリスマス前後の10億ドル(1040億円)相当から2900万ドル(30億円)と約97%縮小しており、年末年始の薄商いを控え、「投資家が利確に走った証拠」だとする見解を示した。

また相場高騰に連なる形で、仮想通貨投資商品の出来高も2017年12月以来の高水準(ビットコイン出来高の10.5%)を記録している。

出典:CoinShares

さらに、2017年の仮想通貨バブル時に5340万ドル(560億円)だった新規資産額は、20年12月に82億ドル(8500億円)まで増加、投資家からの資金流入が桁違いに増えていたことが伺える。

クジラの押し目買いも

研究者Elias Simos(@eliasimos)の調査によると、1000BTC(3.5億円相当)以上を保有するアドレス数は、2020年12月2日から4.02%上昇。一方で、小口投資家を示す0.01BTCのアドレス数は6.32%減少、10,000BTCのアドレスは8.26%減少している。

Elias Simos

Glassnodeのデータでは、価格急落の初動局面でもアドレス数が増加しており、一部のクジラが小口の売りを呑み込んだ可能性を示した。

出典:Glassnode

オンチェーン分析を手がける仮想通貨アナリストWilly Woo(@woonomic)氏は、ビットコイン現物の大量売りを指摘した。昨日の暴落局面では、bitFlyerなどデリバティブ市場にて現物乖離が大幅プラスに傾き、+5.0%を超えるSFD水準に達している。

一方、このような大幅調整は過去の上昇トレンドでも起こってきたもので、中・長期のオンチェーン分析は依然として強気との見解を示している。

グレースケール再開

米国で機関投資家を対象にビットコイントラストなどの投資信託商品を提供するグレースケール社が、新規顧客の募集を再開したことが確認された。同投資信託ファンドは昨年12月21日、新規顧客の募集を一時停止していた。

新規口座の受付停止の仕組みなど、詳細は以下の記事で報じている。

関連:ビットコイン投資信託の米グレースケール、新規顧客の募集を再開

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