CoinPostで今最も読まれています

4万ドル到達のビットコイン、売りシグナルと調整局面に警戒する理由

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

4万ドル到達のビットコイン

8日の暗号資産(仮想通貨)市場。ビットコイン(BTC)価格は、一時4万ドル(約420万円)の大台に到達した。

年末年始の強気相場でアルト市場が全面高となり、急落時の反騰の強さからも買い意欲の強さを示してきた一方で、テクニカル的な節目(4万ドル)で売りシグナルを示唆しており、市場心理における過度の強気(陶酔状態)にある足元の過熱感などから、反動下げが警戒されている。

勢いが削がれなければさらに高騰する可能性もあるが、短期的には様子見が無難な局面か。

大手デリバティブ(金融派生商品)取引所の未決済建玉(OI)が再び積まれているほか、金利状況におけるファンディングレート(資金調達率)は、いずれも過熱感を示す0.1〜0.2%台に達した。

ファンディングレートとは、ポジション保有コストのことで、ポジションを保有し続ける限り掛かるコストを指しており、ファンディングレートの偏りは、すなわちポジションの偏りを示唆している。

関連:ビットコインの「トレンド転換点」の見極め方|寄稿:中島 翔

年末年始に高騰したBTC価格は、4日に約6,000ドル幅暴落後に大幅反騰。8日には4万400ドルを突破した。いかなる強気相場でも、市場原理からして一本調子で上昇し続けることはなく、過去の上昇トレンドでも、大規模な調整局面(プルバック)は、起こるべくして起きている。

2016年の半減期を挟んだ2015年〜2017年の強気相場では、約2年で計9回の大幅調整を挟んでおり、下落幅は平均37%に及んだ。19年6月には、14,000ドル到達後に30%ほど反落したほか、15年11月には41.3%、17年9月には40.3%の大幅下落を経験している。

海外の著名アナリストJosh Rager(@Josh_Rager)氏は昨年、過去の上昇相場では30%超のプルバック発生後、平均153%ほどの上値につながったと指摘している。

Josh_Rager

オプション市場動向

投資銀行出身者が運用するクリプトメディア「CoinCollege∛(@CoinCollegeTK)」では、オプション市場動向について、サブプライム・ショック前のFXオプション市場を例に警鐘を鳴らした。

大手デリバティブ取引所Deribitにて、本日17時に迎えるオプションカットオフ(権利行使のための締め切り時間)において、40,000ドルの建玉が、36,000ドルや52,000ドルのストライク・プライス(権利行使価格)に次ぐ規模だとして注視している。

オプションカットオフなどの仮想通貨の重要ファンダカレンダーは、CoinPostアプリで配信しているため、有効活用されたい。

CoinPostに寄稿するアナリスト中島 翔氏の解説にあるように、オプション取引を利用しなくてもオプション取引を行なっている投資家のフローというものは、ダイレクトにスポット市場(直物取引・現物取引)に影響を与えるものである。

オプション取引とは、ある一定の期日に定めた価格で売買する権利を売り買いすること。「権利」を売買しているだけであり、現物は一切売買していない。(※オプションの権利行使タイミングで現物決済が発生)。

巨大なピン(オプション建玉の大きなストライク)に吸い寄せられるように価格が離れない動きを指す「マグネット効果」などの解説は、以下。

関連:プロが解説:ビットコインのオプション建玉から仮想通貨マーケットを読む

注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
16:24
バイナンス・リサーチが挙げる、仮想通貨業界でフォローすべき「10のシナリオ」
仮想通貨取引所大手バイナンスのリサーチ部門は、「強気相場突入か?フォローすべき10のシナリオ」と題したレポートを公開。今後数ヶ月間を見通す上で、注目すべきシナリオと指標について解説した。
15:00
台湾中銀、CBDCと現実資産トークン化(RWA)の利点を強調
台湾中央銀行の副総裁は「バンキング4.0」を提唱し、その一環としてCBDCと現実資産トークン化(RWA)のもたらす利点を語った。
14:46
国内仮想通貨取引所ビットバンク、14日よりアービトラム(ARB)やIMXなど5銘柄を新規上場
暗号資産(仮想通貨)取引所ビットバンク11日、暗号資産アービトラム(ARB)、オプティミズム(OP)、ダイ(DAI)、クレイトン(KLAY)、イミュータブルエックス(IMX)の5銘柄について、2023年12月14日(木)より取引所および販売所での取扱い開始を発表した。
13:18
『web3はインターネットの未来』インド政府、Web3スタートアップ支援を表明
インドの電子・技術担当大臣は、ブロックチェーンを重要分野として、Web3に取り組むスタートアップ企業の支援に力を入れると話した。
12:13
ビットコイン急落で400億円規模のロスカット、主要アルトも反動安
暗号資産(仮想通貨)市場では、過去数週間の過熱感の反動でビットコインが30,400ドルまで急落し、高騰していた主要アルトコインも利確売りが先行した。ボラティリティ(価格変動性)上昇が懸念される。
12/10 日曜日
15:00
新NISA特集
老後2000万円問題が話題になる中、仮想通貨業界でも注目を集める新NISAの特集ページをCoinPostが開設。税制優遇や「つみたてNISA」のメリット、SBI証券、楽天証券の特徴を比較した投資口座選びまで、初心者から上級者まで役立つ情報を整理した。
11:30
ビットコイン高騰も、値幅調整の可能性には警戒を|bitbankアナリスト寄稿
650万円まで回復するもやや軟化傾向で推移する今週のビットコインチャートを図解。国内大手取引所bitbankのアナリストが今後の展望を読み解く。オンチェーンデータも掲載。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|24年BTC125,000ドル到達予測に高い関心
今週は、Matrixport Researchの仮想通貨ビットコインの価格予想、米国におけるビットコイン現物ETFの動向、ビットコインの時価総額の上昇が最も関心を集めた。
12/09 土曜日
20:56
株式投資の「つみたてNISA」、今すぐ始めた方が良い理由
つみたてNISA(つみたて投資枠)は長期投資に向いており、多くの投資家にとって利用しやすい制度です。この記事では、つみたてNISAの概要や長期投資に向いている理由、具体的な投資戦略を解説しました。
20:47
年間投資枠3倍に、新NISAの「5大メリット」を解説
NISAとは少額投資にも適した非課税制度です。若い世代を中心に多くの層が利用しています。2024年から開始する新NISAとの違いや具体的なメリット、つみたて投資枠などを解説します。
16:20
2024年仮想通貨市場予測、アルトコインへのシフトや企業のトークン保有増
VanEck社が発表した2024年の仮想通貨市場予測を詳細に分析。ビットコイン半減期の影響、イーサリアムの市場ポジション、企業の暗号資産保有増加など、15の重要なトレンドを探求。仮想通貨業界の次の発展段階を見据えた包括的なレポート。
13:30
フリービットの格安スマホ、TONE Coin報酬と株主専用NFTでWeb3事業拡大
フリービット株式会社が格安スマホ市場に新たな一手。Web3の世界への進出と共に、「TONE Coin」報酬システムを導入し、株主に特別なNFTを提供。スマートフォンユーザーの参加を促し、非中央集権化ブロックチェーンコミュニティの拡大を目指す。
12:30
米国議会、国防権限法で仮想通貨関連条項を不採用
米国議会は2024会計年度国防予算の枠組みを決める国防権限法を発表。ビットコインなど仮想通貨やブロックチェーンに関する条項は採用されなかった。
11:20
コインベース、L2仮想通貨銘柄などの先物を提供へ
米仮想通貨取引所大手コインベースは、Optimism(OP)、Arbitrum(ARB)、Ethereum Classic(ETC)のパーペチュアル先物取引を新たに提供する予定を発表した。
10:25
大手銀BBVAスイス支社、リップル社傘下のMetacoと提携
欧州の大手銀BBVAのスイス部門は、仮想通貨のカストディで米リップル社傘下のメタコと提携すると発表した。現実資産トークン化も念頭に置いている。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
重要指標
一覧
新着指標
一覧