はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

「ビットコインよりもイーサリアムを高評価」米バンカメレポート

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

バンカメがDeFiを評価

米大手銀行「バンク・オブ・アメリカ(以下、バンカメ)」が、DeFi(分散型金融)の可能性を評価していることが分かった。

DeFiはメインストリームの資本市場を大きく変革する可能性を秘めていると述べ、その基盤となる暗号資産(仮想通貨)イーサリアム(ETH)のブロックチェーンの方が、ビットコイン(BTC)のブロックチェーンよりも優れていると主張した。

今回の見解は、バンカメが17日に公開した「Bitcoin’s Dirty Little Secrets」というレポートの内容から明らかになった。タイトル通り主にビットコインについて書かれたレポートだが、その中でDeFiに言及している。

バンカメは多くのDeFiの基盤であることなどを理由に、イーサリアムのブロックチェーンは柔軟性があり、ビットコインのブロックチェーンよりも多くの機能を備えていると評価。DeFiについて、現在急速に成長している分野だと述べている。

関連:イーサリアム3年ぶりの過去最高値更新、高騰要因に4つの理由

一方でビットコインよりもイーサリアムの方が機能面のスケーラビリティは高いかもしれないが、スピードやブロックサイズ、イーサリアムの価格(時価総額)という課題もあると指摘。現在の規模から判断すると、DeFiがメインストリームの金融システムになるにはまだ時間がかかるとしている。

DeFiが銀行やウォールストリートの企業、保険会社などと競合する可能性については、「可能性はあるが、今ではない」と指摘し、現代の金融を動かす重要な要素の1つは「信用創造(Credit Creation)」だが、DeFiにはそのような機能が欠けているとした。

信用創造とは、銀行が受け入れた預金が貸し出しを通じて、さらなる預金を生み出し、これによって預金通貨が創造される仕組みのこと。

ビットコインの評価

バンカメはビットコインに対しては、厳しい評価をしている。

まずは価格が上がらないと、保有していてもあまり意味がないというのが主な理由だ。そして、その価格上昇はテスラやスクエア、PayPal、グレースケールのビットコイン投資信託(GBTC)などの大口の購入者に大きく影響を受けているとして、発行されたビットコインの95%が、残高数量が多い上位2.4%のアドレスによってコントロールされている点が、従来の金融資産と比較して、資産比率が集権化していると指摘した。

関連:ビットコインの高騰理由を解説、加速する資金流入に「3つの要因」

またリスク資産と相関性があり、価格変動が非常に大きいことなども欠点として挙げ、価値の保存手段としても決済手段としても実用的ではないとの見方を示した格好だ。

さらにマイニングが大量の電力を消費し、環境に悪影響を与えている点にも触れ、「仮にビットコインの価格が100万ドル(約1億円)まで上昇することがあれば取引量が増加し、二酸化炭素(CO2)の排出量は、日本を抜いて世界第5位の水準になる可能性がある」として、問題視される可能性が懸念事項にあるとしている。

関連ビットコイン高騰でマイニング(採掘)の環境問題が再浮上、今後の課題は?

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/30 火曜日
14:00
米カリフォルニア州の超富裕層への「5%資産税」に業界猛反発 仮想通貨起業家流出の懸念も
米カリフォルニア州で純資産10億ドル超の富裕層に5%課税する提案が行われ、Kraken創業者やBitwise CEOをはじめとする仮想通貨・テック業界リーダーが強く反発し、警告を発した。株式、不動産、仮想通貨などを対象とし、未実現の含み益にも課税される点が問題視されている。
14:00
コインベース・ベンチャーズが注目する2026年の仮想通貨4大トレンドとは
米最大手コインベースの投資部門コインベース・ベンチャーズが2026年に積極投資する4分野を発表した。RWA永久先物、専門取引所、次世代DeFi、AIとロボット技術など、次のブレイクアウトが期待される仮想通貨領域について紹介。
12:32
ビットマイン、イーサリアム買い増し 独自のステーキング・インフラも準備中 
ビットマインの仮想通貨イーサリアム保有量が411万枚に到達した。年末の価格下落を好機と捉え買い増しを行っている。2026年には独自ステーキング基盤も公開予定だ。
10:00
2025年の仮想通貨市場を重要ニュースから振り返る
2025年は仮想通貨を支持するドナルド・トランプ氏が米大統領に就任し、相場は米国の動向から大きな影響を受けた。本記事では、ビットコインの最高値更新など1年間の重要ニュースを振り返る。
09:50
仮想通貨投資商品、先週700億円超の純流出 XRP・ソラナは好調維持=CoinShares
仮想通貨投資商品から先週700億円超が流出した。CoinSharesは投資家心理がまだ完全に回復していないと分析した。一方で資産別ではXRPとソラナへの流入は好調だった。
12/29 月曜日
14:23
ビットコインは持続的上昇局面に?4年サイクル論争と機関投資家の影響力
Bitwise CIOマット・ホーガン氏が「ビットコインの4年サイクルは終焉し、持続的上昇局面に入った」と主張した。ハーバード大学など大手機関がBTCを保有し、個人投資家から機関への資産移転が進行。ボラティリティ低下の理由と、「階段を上りエレベーターで降りる」値動きパターンを専門家2人が詳しく解説。
13:35
AIや仮想通貨のショッピング活用進む Z世代が牽引か=Visaレポート
決済大手ビザの調査で、ショッピングにAIツールや仮想通貨を利用する消費者が増加していることが判明。特にZ世代が牽引していた。ステーブルコイン送金への関心も高まっている。
09:44
スベルバンク銀、ロシア初の仮想通貨担保ローン発行
ロシア最大の銀行スベルバンクが同国初の仮想通貨担保ローンを発行した。ビットコインマイニング企業に融資し、デジタル資産担保の仕組みを検証している。
12/28 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、MTGOXハッキング容疑者関連のBTC送金やearnXRPローンチなど
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナといった主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
ビットコイン年末相場、値頃感から買い戻し期待も|bitbankアナリスト寄稿
今週のビットコインは方向感に欠け1400万円周辺で推移。26日のオプションカット通過後の動向が注目される。底入れには12月高値9.4万ドルの回復が条件だが、割安感から買い戻されやすいとbitbankアナリストが分析。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|Bybitの日本居住者向けサービス終了発表に高い関心
今週は、大手仮想通貨取引所Bybitの日本居住者向けサービス終了の発表、仮想通貨市場の調整局面、日銀の植田和男総裁の講演に関する記事が関心を集めた。
12/27 土曜日
14:00
ジーキャッシュのシールドプール供給シェアが23%で安定、プライバシー採用が定着
仮想通貨ジーキャッシュのシールドプール供給の市場シェアが2025年初頭の約8%から23%前後で安定している。プライバシー採用指標は依然として安定しておりプライバシー保護取引への持続的な関心を示している。
13:25
金融庁、仮想通貨ETFの導入に向けた税制改正──暗号資産取引の課税見直しと新たな可能性
金融庁が2026年度税制改正の資料を公開した。暗号資産取引を総合課税55%から申告分離課税20%へ変更することに加えて、ETF解禁や繰越控除などについても挙げられた。
11:10
KLab、ビットコインとゴールドを購入開始 「岐路に立つBTC」と分析
東証プライム上場のKLabが25日にビットコインとゴールドの購入を開始。AIを活用した市場分析レポートの不定期発刊も開始した。
10:05
ミームコイン市場は2025年に60%下落、「TRUMP」発行から始まった一年を振り返る
ミームコイン市場は2025年に60%下落した。トランプ氏による独自仮想通貨「TRUMP」発行や、ドージコインETF誕生など変化の激しかった一年を解説する。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧