はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ビットコイン上位銘柄で週間騰落率1位に・イーサリアムの週間取引量は減少傾向 CoinPost週次データレポート

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨市場の動向

6月第2週の暗号資産(仮想通貨)市場。週末6日に米マイアミ市で開催された「ビットコイン・カンファレンス」でエルサルバドルのブケレ大統領はビットコイン(BTC)を法定通貨に定める法案を提出する方針を示すと、9日には議会に法案を提出。同日、法案は可決して、世界初の事例となった。

ビットコイン(BTC)は9日には一時31,000ドル台まで下落したものの、その後6,000ドルの上昇を見せるなど反発。14日には5月26日以来となる4万ドル台を回復した。

出典:CoinMarketCap

イーサリアム(ETH)も下落基調で12日には2,300ドル台まで続落。取引量も一時期より低下した。

出典:CoinMarketCap

関連: 世界初、ビットコインを国の通貨に?専門家に重要性を聞いた 【動画解説】

時価総額TOP20の騰落率

時価総額上位銘柄の週間騰落率は以下の通り。(ステーブルコインは除く:14日時点)

  • ビットコイン(BTC):+20.78%
  • ポルカドット(DOT):+19.93%
  • ライトコイン(LTC):+11:30%
  • ビットコインキャッシュ(BCH):+7.38%
  • ポリゴン(MATIC):+4.74%

ビットコインのオンチェーンデータ

ビットコイン(BTC)関連の注目のオンチェーンデータは以下の通り。

Taproot、ロックイン完了

CoinPostでも報道した通り、約4年ぶりとなるビットコインの大型アップグレード「Taproot」のロックインが12日、完了した。5月よりTaproot支持を示す「シグナルビット」を含むことが可能になるSpeedy Trialが実施されており、2016ブロックの90%(≒1815ブロック)を超えることでTaprootの導入が決定する仕組みとなっている。

Taprootの本格的な実装はブロック高709,632時点、時期的には11月頃に行う。主なメリットとしては、プライバシー機能の向上やライトニング・ネットワークなどの諸コスト削減などが挙げられる。

TaprootはSegWit以来とされる、ビットコインの大型アップグレード案。シュノア署名やMASTといった新技術を導入することで、ビットコインのプライバシー機能やスケーラビリティの向上などが利点として挙げられている。1月時点でも、すでに9割の大手マイニングプールが原則的な合意を示していた。

関連:ビットコインの大型アップデート「Taproot」の実装テスト開始

ビットコインのメイヤー倍数、20年3月以来の水準に

また8日には、ビットコインの「メイヤー倍数」(Mayer Multiple)が、20年3月以来となる低水準「0.79」を記録した。

出典:Buy Bitcoin Worldwide

メイヤー倍数は、「ビットコインの現在価格」を価格の長期的なトレンドを見るために使用する「200日移動平均線」で割った指標で、これまでのチャートと比較して現在の位置を測るものだ。著名仮想通貨投資家のTrace Mayer氏が独自で考案した仮想通貨専用の指標である。

一般的な株式と同様に、ビットコインの本質的価値を長期スパンで判断するために考案されたもので、倍数が「2.4」を超えると買い過多、「1.0」を下回ると売り過多を示す。

過去のデータによれば、メイヤー倍数が1.0を超えた場合、ビットコイン価格上昇タイミングと重なる傾向にあることが指摘されており、長期的なBTC分析に用いられる。15年6月には、16ヶ月ぶりに1.0を突破してからBTC価格が約100%上昇した。

出典:CoinMarketCap

なお、15日時点のメイヤー倍数は「0.92」。2021年1月上旬と2月に「2.4」を超えた時期があったが、5月中旬の暴落を経て、約1年ぶりに1.0を下回った。

イーサリアムのオンチェーンデータ

イーサリアム(ETH)関連の注目のオンチェーンデータは以下の通り。

ETH2.0 ステーキング額

ステーキングはブロックチェーン上で仮想通貨をロックすることで、配当として仮想通貨を得る資産運用手段を指す。前週から約2.4%ステーキング額は増加した。

総ステーキング額:約545万ETH(先週:約532万ETH)

出典:CryptoQuant

関連:仮想通貨ステーキングとは|初心者でもわかる「報酬」の仕組み

ETHのオンチェーン取引量

7日平均のイーサリアム・オンチェーン取引量は5月中旬以降、減少傾向にあることが伺える。

DeFi(分散型金融)

DeFiプラットフォームのTVLは6億ドルと前週比では0.5%の増加を見せた。TVL(Total Value Locked)は、DeFiプロトコルへ預入れされた仮想通貨資産の総ロック額を指す。

出典:Defi Llama

UNI、CAKE前週比推移

DeFi上位銘柄のユニスワップとパンケーキスワップの前週比は以下の通り。(12日時点)

  • ユニスワップ(UNI):21.62(-6.0%)
  • パンケーキスワップ(CAKE):15.97(-6.6%)

関連:PancakeSwapが稼働するブロックチェーン、バイナンス・スマートチェーンとは

NFT上位銘柄:前週比

NFT(非代替性トークン)関連銘柄の騰落率は以下の通り。(12日時点)

  • シータ(THETA):7.95(-11.3%)
  • チリーズ(CHZ):0.290577(6.9%)
  • エンジンコイン(ENJ):1.24(-17.7%)

関連:非代替性トークンNFTとは|主な特徴と将来性を解説

クリプト指標

          
日程 指標
6/15 Secret NetworkはBSCブリッジをローンチへ
6/17 ビットコインETF VanEck社に対するSECの可否判断

Secret NetworkはBSCブリッジをローンチへ

6/15

2021年6月15日、Secret Networkはバイナンス・スマートチェーンとの接続をメインネット上でローンチ予定。

バイナンス・スマートチェーン上の資産をSecret DeFi(SecretSwapを含む)で使用したり、ETHベースの資産にスワップすることができる。また、ユーザーはプライバシーの確保と低い取引手数料を受けることができる。

ビットコインETF VanEck社に対するSECの可否判断

6/17

米SEC(証券取引委員会)はVanEckとCboeが申請する仮想通貨BTCの上場投資信託(ETF)に対し、判断を6月に延期するとしていた。最初の判断は4月29日前後だったが、SECは今回の書類にて、それに対する判断の日程を45日間延期し、次期判断を6月17日前後と認定している。

参考:米SEC、VanEckのビットコインETF判断を6月に延期

前回の週次レポートはこちら:ビットコイン暴落前後をデータから読む、その時仮想通貨投資家は

重要ファンダ情報などのクリプト指標カレンダーは、CoinPostアプリ(iOS)、TAOTAOアプリ(iOS/Android版)で好評配信中。

関連:クリプト指標導入「CoinPostアプリ」の使い方をトレーダー目線で解説|寄稿:Bit仙人

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
08/20 水曜日
14:40
WebX 2025完全ガイド|日本最大Web3カンファレンスのチケット料金・見どころ・参加方法まとめ
国内最大手仮想通貨メディアCoinPostによる「WebX 2025」の特集ページ(公式ガイド)。SBIの北尾会長、平 将明デジタル大臣、小池都知事、ホリエモン、オードリー・タン、アーサー・ヘイズなど豪華な注目スピーカーをはじめ、お得な割引情報を含むチケット料金、会場アクセス、サイドイベント情報を詳しく解説。
13:15
イーサリアムトレジャリー企業が市場に与える影響は? クリプトクアント分析
クリプトクアントが仮想通貨イーサリアム・トレジャリー企業の台頭を分析した。16社以上がETH財務戦略を採用する中、そのメリットや問題点を解説している。
13:00
J-CAMのWebXブースは「体験型エンタメ空間」遊び心と近未来を彷彿とさせる仕掛け|WebXスポンサーインタビュー
大規模カンファレンス「WebX 2025」のタイトルスポンサーとしてブース出展を決めた、株式会社J-CAMの新津俊之CEOへインタビュー。BitLendingやIoliteを通じた暗号資産レンディングサービスの展望ついて聞いた。
11:45
JPYC、日本円ステーブルコイン発行へ 新サービス「JPYC EX」とは?
JPYCが資金移動業ライセンスを取得し、日本初の円建てステーブルコイン「JPYC EX」を発行へ。特徴や将来性を徹底解説。
11:25
岐路に立つビットコイン、次の上昇はいつから? 専門家の見解
仮想通貨ビットコインが11万4000~11万5000ドルで調整継続中。アナリストは9-10月回復予測する。バーンスタインは2027年まで強気相場継続と分析。
10:30
スカイブリッジ、アバランチで440億円の資産トークン化
米投資運用会社スカイブリッジが主力ヘッジファンドを仮想通貨アバランチのブロックチェーンでトークン化する。RWA市場が成長し機関投資家のトークン化参入が本格化している。
10:20
テゾスエコシステム at WebX 2025:RWA最新動向から日本限定グッズ、体験型コンテンツまで一挙公開
WebX 2025でテゾス共同創設者Arthur Breitman氏が登壇。そのエコシステムについて、ハードフォーク不要でアップグレードできるブロックチェーン技術と100万TPS対応のレイヤー2、世界初ウラントークン化など最新動向を解説。日本限定グッズ抽選やフォトブース体験も。
10:15
ロビンフッド、NFLと大学のアメフトの予測市場を提供へ
仮想通貨などの取引サービスを提供するロビンフッドは、米国のプロと大学のフットボールの試合結果に賭けることができる予測市場のローンチを発表。ロビンフッドのアプリから直接使用できる。
08:12
ワイオミング州、米国初の州発行ステーブルコイン「FRNT」をローンチ
ワイオミング州が米国初の州政府発行ステーブルコイン「フロンティア・ステーブル・トークン(FRNT)」を正式リリース。7つのブロックチェーンに対応。
07:00
カインドリーMD、5744BTCを購入 ナカモト合併後初の大型投資
医療企業カインドリーMDが5744BTCの仮想通貨ビットコインを約679億円で購入。ナカモト・ホールディングスとの合併完了後初の大型投資で総保有量は5765BTCに拡大。
06:35
米SEC・FRBトップ、仮想通貨規制方針転換を宣言
米SECアトキンス委員長とFRBボウマン副議長がワイオミング・ブロックチェーン・シンポジウムで仮想通貨規制の抜本的方針転換を発表。イノベーション重視の新時代開幕。
05:55
テザー、トランプ政権仮想通貨評議会の元高官を戦略顧問に起用
世界最大のステーブルコイン発行会社テザーが、トランプ政権でホワイトハウス仮想通貨評議会を率いたボー・ハインズ氏を米国戦略担当の戦略顧問に任命。
05:45
シャープリンク、イーサリアム保有量74万ETHに拡大
米上場のシャープリンク・ゲーミングが8月17日時点でイーサリアム保有量を74万760ETHまで拡大。前週は新たに14万3593ETHを購入した。
05:30
仮想通貨取引所Bullish、IPO調達資金全額をステーブルコインで受領
仮想通貨取引所ブリッシュがIPO調達資金11.5億ドルを全てステーブルコインで受け取り、米国IPO史上初の事例を達成。ソラナネットワークを活用しコインベースが保管。
08/19 火曜日
18:37
OKBとは?|OKXの取引所トークンの将来性・買い方・リスクを徹底解説
2025年8月、OKXがOKBを大規模バーンし発行量を2,100万枚に固定。価格は2.5倍に急騰した。OKBの特徴・買い方・将来性を詳しく解説します。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧