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Enjin(エンジン)、米企業と共同で歴史遺産NFTを発行へ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ピラミッドがNFTに

ブロックチェーン技術を用いたエコシステムの構築と、NFT(非代替性トークン)関連の開発で知られているEnjinは17日、歴史的建造物のデジタル化を手掛ける米Virtual Worldsとの提携を発表した。

今回の提携により、Virtual Worldsはエジプトのピラミッドやスフィンクスなど、有名な建造物のレプリカをNFT限定セットとして制作開始する。デジタル化された歴史的建造物がNFTとして発行されるのは今回が初の事例となる。

NFT

NFTとは、「Non-Fungible Token」の略称で、代替不可能で固有の価値を持つデジタルトークンのこと。

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Virtual Worldは今後、解像度60Kの測量スキャン技術を使い、世界中の歴史遺産をリアルに再現し、新たなインタラクションを可能にするとのことだ。これらのNFTは、Virtual Worldsのプラットフォーム内にあるバーチャル空間に設置できるようになる。

今後は、ペルーのマチュピチュ遺跡などもコレクションに追加する予定だという。

バーチャルコンテンツの新たな楽しみ方を提案

Enjinより提供

提携の初期段階においては、まずNFTを活用したゲーミフィケーションが提供される予定となっている。

プレイヤーは3D環境で歴史建造物のNFTを入手できるトレジャーハントに参加し、Enjinプラットフォームのスマートコントラクトを利用して、獲得したNFTをウォレットに送ったり、EnjinのJumpNetブロックチェーンをはじめ、Ethereum、Polkadot、Efinityなどの分散型マーケットプレイスで取引したりすることができるようになる。これらのNFTは今後、Enjinエコシステム内のVRやARアプリ、3Dゲームとも連携可能になる予定だ。

またVirtual Worldsは、レースや対人ゲームなど、リアルで高精細な環境を舞台にしたゲームを制作し、古代の歴史や文化的に重要なランドマークとゲーマーを結びつけるような構想のようだ。

今回の提携に関し、Virtual Worlds社CEO Elliott Mizroch氏は次のコメントを発表した。

Virtual Worldsは、世界的に重要な芸術品やモニュメントを新しいデジタルエコシステムに導き、次世代のために保存するとともに、これまでにない方法でアクセスできるようにします。Enjinの技術によって、過去の世界遺産が共有され、デジタルな未来に生き続けることができるのです。

EnjinのCEO Maxim Blagov氏は、Virtual Worldとの提携についてこのように述べている。

Virtual Worldsは、3Dグラフィックスとユーザーエクスペリエンスの最高の融合をNFTで実現させます。これは、NFTがいかにプレイヤーを惹きつけ、新しい仮想世界と経済を創造し、すべてのデジタルエコシステムを1つのマルチバースにつなげることができるかを示す、新たな事例となるでしょう。また、1対1のレプリカを通じてデジタルと現実世界をつなぐ素晴らしい機会でもあります。

Enjin社によるこれまでの代表的な取り組み

2009年創業のEnjinは、NFTを活用したゲームプラットフォームを提供するシンガポール企業。同社のEnjin Networkというゲームコミュニティ・プラットフォームでは、月間プレイヤー数1.2億、累計販売本数2億本を超える大人気ゲーム「マインクラフト」とブロックチェーンで連携した、オープンソースのプラグインツール「EnjinCraft」を提供中。

また、同社のメタバース(仮想世界)プロジェクト、MyMetaverseでは、マインクラフトにおける土地の所有権を「NFT」としてローンチしたことを発表した。現在、Enjin Networkは2,000万ユーザーを超えるプラットフォームに成長している。

関連:エンジン(Enjin)基盤のバーチャル空間プロジェクト、マインクラフトの土地をNFTに

Enjinは今月10日にヘルスエンゲージメントとテレヘルス(遠隔医療)のサービスを展開する、米Health Hero社とのパートナーシップを締結しており、先月5月12日にも、国内エンターテイメント大手のエイベックス関連会社との提携を発表したばかりだ。

関連:Enjin(エンジン)、ウェルネスアプリ開発のHealth Heroと提携発表

関連:仮想通貨プロジェクトEnjin(エンジン)、エイベックス・テクノロジーズと提携

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