CoinPostで今最も読まれています

ビットコイン先物取引が価格下落の要因:SF連邦準備銀行がレポート公開

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットコイン先物取引の価格への影響
Federal Reserveが公開したレポートによると、ビットコインの先物取引の開始によって、ビットコインに否定的な投資家たちが市場に参入できるようになり、その結果現在まで続く価格の下落傾向に至ったとのことです。
ビットコインの今後
ederal Reserveは、ビットコインへの投機の流れが衰退していくにつれて、通貨としてのビットコインのメリットが価格決定の最大の要因となると述べています。

ビットコイン先物取引の価格への影響

Federal Reserve Bank of San Francisco (以下Federal Reserve)が金融レポートを公開し、ビットコイン価格が20,000ドル台を記録した昨年末以降、10,000ドル台の現在まで下落したのはビットコインの先物取引開始の結果だと報じました。

Federal Reserveはレポートで以下のように公表しています。

先物取引導入後のビットコインの急速な価格上昇とその後の下落は、偶然ではありません。一般的な先物取引の導入時の市場変化と同様の形でビットコイン価格も変動しています。

昨年のビットコインの過去最高価格は、12月中旬のCME(シカゴマーカンタイル取引所)でのビットコン先物取引の導入が要因となってもたらされました。

しかし、その1週間前にCBOE(シカゴオプション取引所)が同様にビットコインの先物取引導入を発表した時は取引は盛り上がらなかったとレポートでは述べられています。

また、レポートによれば、ビットコイン価格が上がる方に賭けた楽観的な投資家たちはビットコイン価格上昇の唯一の要因だったとのことで、価格の上昇がさらなる楽観派の投資家の増加につながりました。

対して、悲観的な投資家たちは、ビットコインの先物取引が導入されるまでビットコインの価格下落に賭けて利益を得る手段がありませんでした。

先物取引で下落に賭けられるようになったことで、先物市場に価格下落の需要がうまれ、続いて価格も実際に下落することとなりました。

ビットコイン先物取引の開始は悲観的な投資家を市場に参加させることとなり、ビットコインの上昇トレンドを反転させる要因となりました。

レポートでは上記のように記載されています。

また、先物市場は取引規模が小さかったため、CBOEやCMEの先物取引導入によって一晩のうちにビットコイン価格が崩壊するといった自体にはならなかったとも報じられました。

ビットコインの今後

先週、Federal Reserveの前総裁は、以下のように発言していました。

ジェローム・パウエル氏の代わりに私が連邦準備制度理事会議長に任命されていたら、連邦の独自仮想通貨の構想を練るチームを組成していたでしょうね。

Federal Reserveは、今後の価格は、需要と、伝統的な金融機関への支払い手段・直接投資対象としての仮想通貨の採用の有無が影響するとの見方を示しています。

また、ボーダーレスで手数料の低い、法定通貨に取って代わる通貨として、ビットコインが現実世界に適用されていくかどうかが、今後のビットコインの価格を決める最大の要因になるとの表現でも説明がなされました。

Federal Reserveはレポートで以下のように述べました。

我々はビットコインの長期的な価格に影響する要因をいくつかは理解していますが、ビットコインの通貨としての現実的なメリットへの理解は、長期的な価格を推し量るにはまだまだ不十分です。しかし、ビットコインへの投機の流れが衰退していくにつれて、通貨としてのビットコインのメリットが価格決定の最大の要因となるでしょう。

また、レポートでは以下のような記述もあります。

もし現在ビットコインが基軸通貨として支配するこの仮想通貨市場で、他の通貨が基軸通貨としての利用を拡大したとしたら、ビットコインの需要は急激に落ちるでしょう。なぜなら、この市場は勝者独占の気質が強いからです。

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
07/27 土曜日
08:10
マスク氏のX(旧ツイッター)、ビットコインなどの仮想通貨絵文字表示を削除か
イーロン・マスク氏がオーナーのX(旧ツイッター)は、ビットコインなどの仮想通貨絵文字表示を削除した。ドージコイン擁護のためか。
07:35
BitwiseのETH現物ETFの横断幕、NYSEに掲揚
仮想通貨運用企業Bitwiseのイーサリアム現物ETFの横断幕が、ニューヨーク証券取引所に掲げられた。同社は、取引終了のベルを鳴らすことも報告している。
07:05
野村傘下のレーザーデジタル、利回り提供のイーサリアムファンド販売予定か
野村ホールディングスの仮想通貨資産子会社であるLaser Digital(レーザーデジタル)は、イーサリアム現物ETFの代替商品の導入を計画しているようだ。
06:40
米SEC、グレースケールのミニ版ビットコインETFを承認
仮想通貨投資企業グレースケールが提供するGBTCは手数料(1.5%)が最も高く資金流出は続いていたが、新商品を導入し0.15%という業界最安の手数料設定で競争力を高める狙いだ。
06:20
ビットコイン価格が21年後に最大で75億円に到達か、マイケル・セイラー氏の強気予想
ビットコインを最も保有する米上場企業マイクロストラテジーのマイケル・セイラー氏はカンファレンス「ビットコイン2024」で、BTCの今後の強気予想のプレゼンテーションを行った。
07/26 金曜日
17:10
「米大統領選で価格変動 トランプやハリス由来のミームコインの買い方
トランプトークンの概要 ドナルド・トランプ前米大統領とその「Make America Great Again」(アメリカを再び偉大に)というスローガンからインスピレーションを得…
17:10
ヤマハ発動機が初のVTuberコラボNFTを発行、Yamaha E-Ride Baseを訪れて進化可能
ヤマハ発動機が初のNFTデジタルステッカーを発行。横浜のYamaha E-Ride Baseで進化するダイナミックNFTを体験し、限定グッズをゲットできる。
15:13
ビットフライヤーがFTX Japan買収完了、カストディ事業展開へ
株式会社bitFlyer HoldingsはFTX Japanの株式100%を取得し、完全子会社化を発表。8月26日までに社名を変更し、クリプトカストディ事業を展開予定。法制度整備後の暗号資産現物ETF関連サービス提供も視野に入れている。
14:43
Neo Xメインネットが正式稼働 EVM互換でネオのエコシステムを拡張
Neoは高性能EVMベースのサイドチェーン「Neo X」のメインネット正式稼働を発表。クロスチェーンブリッジで流動性と互換性が向上し、エコシステムの可能性が広がる。
14:15
カマラ・ハリス氏のミームコインが過去最高値を記録、大統領候補指名の期待受け
PolitiFiと呼ばれる政治パロディのミームコインが、仮想通貨領域で独自のジャンルを形成しており、カマラ・ハリス副大統領のパロディコイン「 Kamala Horris(KAMA)」が急騰し話題となっている。
12:55
アルトコインETFの未来、ブラックロックが語る現実と可能性
ブラックロックのデジタル資産責任者は、イーサリアム現物ETFが承認されていても他のアルトコインETF誕生には困難があると話した。
12:14
仮想通貨相場反発、ビットコイン・カンファレンスのトランプ登壇に関心集まる
昨日までの大幅下落とは打って変わり暗号資産(仮想通貨)相場は反発した。強気シグナルのハッシュリボンが点灯しているほか、今週末にはビットコインカンファレンスに米国のトランプ前大統領が登壇予定であり、投資家の関心が集まる。
11:00
トランプ前大統領の陣営、4〜6月期で仮想通貨で6億円の寄付金調達
トランプ前大統領は、ビットコインなど仮想通貨で6億円以上の選挙資金を調達。「ビットコイン2024」でもさらに資金を集める予定だ。
10:30
BTCが290万ドルに到達するシナリオ、VanEckが公開
仮想通貨ビットコインが2050年までに290万ドルに到達するシナリオをVanEckのアナリストが公開。このシナリオを実現するための条件を説明している。
10:00
ソラナ初事例、パラオ共和国がデジタルID発行
主権国家が仮想通貨・ブロックチェーンであるソラナ上で、法的アイデンティティを発行する初めての事例となった。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア