オントロジー(ONT)上場へ
国内暗号資産(仮想通貨)取引所Huobi Japanは11日、12日よりオントロジー(ONT)の取扱いを開始することを発表した。12日よりONTの取扱いを記念した3つのキャンペーンを実施する。
ONTの上場は国内取引所では2例目であり、21年7月に国内初上場を発表したディーカレットに続く形となる。
7月2日にTwitterのSpaceにて行われた3周年記念ライブ放送の中でも、「日本の仮想通貨業界におけるエコシステム拡大を強く推し進めていく」と関係者は明言しており、その通りの展開となった。
オントロジーとは
オントロジーとは、アイデンティティとデータの分散管理に特化したオープンソースのプロジェクトで、企業のニーズに合わせて柔軟にエンタープライズ・ブロックチェーンを設計できる点を特徴とする。
独自動車メーカーのダイムラーモビリティ社など多数の企業と提携しており、今後分散型データ管理における利用拡大が期待されている。また、ネットワークのセキュリティと円滑な運営のために2種類のトークンを採用しており、プライマリコインであるONTの総供給量は10億ONTで、そのうちの約80%が現在流通している。
ONTはコンセンサスおよび他のガバナンス機能でのステーキングに使用できるトークンとして、もう一方のONGはオンチェーンサービスにおけるユーティリティトークンとして利用される。
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国内取引所参入までの流れ
これまでにもオントロジーは、国内のイベントに積極的に参加したり、日本の一般企業やブロックチェーン関連企業との提携などの活動を拡大してきていた。
2019年、オントロジーは日本最大級のブロックチェーンカンファレンスであるb.tokyo展に参加し、分散型ビジネスを加速させる方法を講演。
関連:国内最大級のブロックチェーンカンファレンス『b.tokyo 2019』が10月に開催
また2019年9月には、国内上場企業gumiの連結子会社「gumi Cryptos」と戦略的パートナーシップを締結、日本進出に向け動き出していた。
関連:オントロジーが日本進出へ gumi Cryptosと戦略的パートナーシップを締結
2021年5月、国内上場に先駆けて日本のITコンサルタント会社であるエーピー合同会社と提携した後、続いて6月にクラウドストレージ在庫管理アプリケーションを提供するZAICO(ザイコ)とのパートナーシップも発表していた。
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今後の展望
オントロジーは分散化IDとデータに特化した、オープンソースのマルチプラットフォームを開発中だ。イーサリアムとの確立した相互運用性や、数々の企業とのパートナーシップ、そしてウォレットなどのアプリ開発も盛んであり、包括的ユーザーエクスペリエンスの提供を目指している。
今後、オントロジーは独自の分散型ソリューションを、より多くの日本企業や公的機関に提供し、日本のブロックチェーン・エコシステムの発展に向け尽力するという。
オントロジーはTwitterなどを通じ、日本語で最新情報を配信している。
Huobi Japan(フォビジャパン)にて、明日8月12日より $ONT の取扱いが始まります🪙✨
— Ontology (オントロジー日本公式) (@OntologyJP) August 11, 2021
国内2例目の取引所上場を受けて、@OntologyNetwork はさらに日本での勢いを増していきます❗️
今後のニュースもお楽しみに😉 https://t.co/oyHCuD9LFn
Huobi Japanとは
Huobi Japanは、2016年に設立された、世界130ヶ国以上に仮想通貨取引所や関連サービスを展開しているHuobiグループの日本子会社。
フォビグループはセキュリティ対策に注力しており、設立してから8年間で一度も、資産盗難の被害を受けたことがない。また仮想通貨「フォビトークン(HT)」の取り扱いを特徴としており、国内ではHuobi Japanで唯一取り扱われている。
Huobi Japanの取り扱い銘柄一覧は以下の通り。12日より、これにオントロジー(ONT)が加わる。
- フォビトークン(HT)
- ビットコイン(BTC)
- ビットコインキャッシュ(BCH)
- イーサリアム(ETH)
- イーサリアムクラシック(ETC)
- XRP(リップル)
- ライトコイン(LTC)
- ステラルーメン(XLM)
- ネム(XEM)
- ベーシックアテンショントークン(BAT)
- モナコイン(MONA)