はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨・ブロックチェーン関連の求人が10ヶ月で倍増 Indeedデータ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

求人件数の急増

暗号資産(仮想通貨)とブロックチェーンの関連求人はこの10ヶ月で急増している。求人情報サイトIndeedがまとめたデータで明らかになった。

2021年7月16日時点と2020年9月5日を比較すると、仮想通貨・ブロックチェーン(以下、BC)関連の求人件数は全体で118%増加。

Indeedによると、仮想通貨・BC関連の求人件数は2019年半ばからパンデミックが発生するまで、比較的安定していたものの、昨年2月から7月に16%急落した後、秋口まで低迷が続いたという。しかし、昨年11月中旬に転機が訪れ、求人件数は急速に回復し、さらに増加して行った。

出典:indeed

求人件数が急上昇した要因の一つとして、Indeedは2020年末にかけて仮想通貨価格が急騰したこと、また、今年、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)などの主要通貨だけでなく、ドージコイン(DOGE)などのアルトコインの躍進があったと指摘。「仮想通貨の人気は労働市場にも反映されている」と分析した。

ドージコイン(DOGE)とは

2013年にジョークとして開発された柴犬をモチーフにした仮想通貨。2021年2月、イーロン・マスク氏のツイートによって人気が急上昇した。

▶️仮想通貨用語集

関連:米ロビンフッド2Q決算報告、ドージコイン(DOGE)が仮想通貨収益を牽引

職種構成にも変化

一方、この分野の求人情報を職種別に見ると、今年7月16日時点では、ソフトウェア開発関連が29.7%とトップとなった。しかし、職種ごとのシェアを昨年7月と比較すると、ソフトウェア開発が求人件数全体に占める割合は5.1%減少している一方で、人事部門は1%から2.7%、財務は1.5%から2.9%、IT業務・ヘルプデスクが3.9%から6.3%、マーケティングが7.7%から10.1%と、技術開発以外の職種の割合が大幅に増加している。

出典:indeed

Indeedは、この職種構成の変化が、仮想通貨・BC業界の成熟を表していると分析している。

どのようなビジネスでも、最終的には企業運営関連の業務が、中核的な技術機能を超えて拡大し、様々なスキルを持った人材を必要とする段階に至る。今、それが仮想通貨・BC業界でより急速なペースで起きている。

関心の高まり

求人件数の増加だけでなく、仮想通貨・BC業界で働くことへの関心も高まっているようだ。仮想通貨関連の検索数は、2021年7月10日~16日の1週間で、昨年8月26日〜9月1日の1週間と比べて300%上昇し、ブロックチェーン関連の検索も同時期に137%の伸びを示したという。

検索数の増加は、求人件数の増加と同様、主要仮想通貨の価格上昇と強い相関を示している模様。そのため、この業界の求人動向や求職者の関心が、仮想通貨価格の変動に、より素早く反応する可能性も指摘されている。価格急落時は、雇用市場に不利に働くと考えられるため、懸念材料でもある。

急成長した仮想通貨・BC業界だが、規制の影響や市場の価格変動が、引き続き課題であることには変わりないようだ。

求人の例

今年に入り、仮想通貨・BC分野の人材募集が加速していることは、世界の主要機関や企業の求人状況から垣間見ることができる。

  • イングランド銀行(英中央銀行):デジタル通貨関連
  • 投資銀行JPモルガン:ブロックチェーン利用の次世代決済システム部門
  • 金融大手フィデリティ:機関投資家向け、仮想通貨の資産運用
  • 大手取引所コインベース:インドでの事業展開
  • Eコマース大手アマゾン:DeFiプロダクト開発、デジタル通貨戦略の構築
  • 小売最大手ウォルマート:仮想通貨プロダクト責任者
  • IT大手アップル:代替決済事業開発

関連:Amazonがデジタル通貨の導入を計画 製品責任者の求人を掲載

関連:小売最大手ウォルマート、仮想通貨プロダクト責任者の求人開始

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
07/05 土曜日
13:40
トランプ一族の「World Liberty Financial」、WLFIトークンの取引開始を提案
World Liberty Financialが仮想通貨WLFIトークンの譲渡可能化を提案。早期支援者のトークンがアンロックされる見込み。
13:00
リップル社、シンガポールでXRPLの起業家育成プログラム開催へ 最大20万ドル資金提供
リップル社がシンガポールでXRP台帳基盤の起業家育成プログラムを開始する。RWAトークン化・DeFi・AI分野などに焦点を置き、最大20万ドルの資金提供を予定している。
10:20
1兆円相当ビットコインが移動も、構造的売り圧力は限定的か=Bitcoin Vector分析
14年以上動かなかった8万ビットコイン(約1.2兆円)が8個のアドレスから移動。仮想通貨取引所への売却ではなくOTC取引との見方も。
09:45
ロシア国営ロステック、トロンでステーブルコインRUBx発行へ 制裁回避狙いも
ロシア国営企業ロステックがルーブル建てステーブルコインRUBxを年内に発行する予定だ。決済プラットフォームRT-Payも立ち上げる。経済制裁回避の意図もあるとみられる。
08:20
Mercado Bitcoin、XRPレジャーで約300億円の資産トークン化計画
ブラジルの仮想通貨取引所Mercado BitcoinがXRPLで実世界資産トークン化を拡大。南米機関による最大規模の取り組み。
07:10
英上場ゴールド探査会社Hamak Gold、ビットコイン財務戦略導入で247万ポンド調達
ロンドン上場のHamak Goldが仮想通貨戦略転換を発表。カタール王族系投資ファンドも参加し株価6%上昇。
06:55
14年以上動かなかったビットコイン、合計1兆円相当が移動 警戒感高まる
14年以上動かなかった合計1兆円相当の仮想通貨ビットコインが、8個のアドレスから移動したことがわかった。当時からどのくらい価値が増えているのかも明らかになっている。
06:30
Ondo Finance、米SEC登録のOasis Pro社買収でトークン化証券市場に本格参入
RWAトークン化プラットフォームOndoが規制準拠のOasis Proを買収。米国投資家向けトークン化証券サービス拡大へ。
06:10
スウェーデン、違法収益による仮想通貨の押収を強化
スウェーデンのストレマー司法相が警察や税務当局に仮想通貨を含む犯罪収益の押収強化を指示。昨年11月導入の欧州最厳格な没収法により840万ドル相当を押収済み。
05:40
2800分の1の確率を突破 個人マイナーがビットコイン採掘に成功、5000万円獲得
個人ビットコインマイナーが7月4日にブロック903,883を単独採掘し、3.173BTC(約5000万円)の報酬を獲得。ネットワーク全体の0.00026%のハッシュレートで成功。
07/04 金曜日
17:43
マックハウス、仮想通貨事業でゼロフィールドと基本契約
アパレル大手マックハウスが暗号資産事業に参入。国内マイニングシェア1位のゼロフィールドと基本契約を締結し、ビットコイン購入とマイニングの両輪戦略で収益多様化を目指す。
17:11
SMBCグループ、事業共創施設「HOOPSLINK」を丸の内に開設 Web3や生成AIの活用を目指す
SMBCグループが事業共創施設「HOOPSLINK」を丸の内に開設。Web3などを活用し、スタートアップから大企業まで多様なパートナーと新事業を創出。
15:08
みんなの銀行、ソラナ基盤のステーブルコイン事業化に向け共同検討を開始
みんなの銀行がソラナ(SOL)基盤のステーブルコインとweb3ウォレットの事業化に向け共同検討を開始。Solana Japan、Fireblocks、TISの3社と協業し、新たな金融体験の創出を目指す。
13:50
米上場アンバー・インターナショナル、約37億円調達で仮想通貨準備金戦略を加速
米上場のアンバー・インターナショナルが機関投資家から2550万ドルを調達し、1億ドルの仮想通貨リザーブ戦略を強化。パンテラ・キャピタルなど著名投資家が参加。
13:00
米ストラテジー社に集団訴訟 ビットコイン保有リスクを軽視と主張
米国でストラテジー社に対する集団訴訟が提起された。ビットコイン投資戦略を過大評価しリスクを軽視したと主張している。新会計規則適用後の損失計上が争点の一つになっている。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧