はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

マスターカード、仮想通貨分析企業CipherTraceを買収へ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ブロックチェーン分析企業を買収へ

米決済大手マスターカードは9日、ブロックチェーンデータ分析企業CipherTraceを買収すると発表した。

今回の買収は、マスターカードが暗号資産(仮想通貨)やNFT(非代替性トークン)を含むデジタル資産領域に参入するための取り組みの一環である。CipherTraceの技術を取り入れてセキュリティを高め、デジタル資産のエコシステムにいるユーザーが安心して新しい技術を利用できるように取り組んでいくという。

マスターカードはこれまでも仮想通貨やブロックチェーンという新しい技術に関心を示してきた。今回の発表では、消費者や小売店、企業らに対し、デジタル上の価値の利用について、より多くの選択肢を与えたいと説明。

また、これまでの取り組みとして、仮想通貨のカードを作るためにUphold、Gemini、BitPayと提携したこと、中央銀行デジタル通貨(CBDC)のためのプラットフォームの開発・実験を行なっていること、ブロックチェーンやNFTの利用拡大をサポートするプログラムを立ち上げたことを挙げた。7月には仮想通貨決済の本格導入に向けて、ステーブルコイン「USDC」を活用してテストを行うことが明らかになっている。

関連マスターカード、仮想通貨決済導入へ前進 USDCを活用したテスト実施へ

USDCとは

米ドル価格と1:1の価値となるように発行されているステーブルコインで、コインベースとサークルの共同事業体「Centre」が発行。ステーブルコインの中では、テザー(USDT)に次いで2番目に多い流通量を誇る。

▶️仮想通貨用語集

関連仮想通貨取引所コインベースとは|投資家向け情報と注目ポイント

CipherTraceは、詐欺への対策やマネーロンダリング対策(AML)など、金融犯罪捜査のためのソリューションを提供している企業。今回発表のプレスリリースによれば、900超の仮想通貨に対応している。顧客には世界各国の大手銀行や取引所、その他の金融機関が含まれ、世界の7,000以上の企業らにソリューションを提供しているという。

デジタル資産の普及のために

マスターカードは、デジタル資産が日常生活に浸透してくるにつれて、広く普及するには信頼とセキュリティが重要になると説明。新しい技術には新しいソリューションが必要で、従来の決済手段と同様に安心して利用できるようにしていくべきであると述べている。

これからCipherTraceのデジタル資産に関する技術と、マスターカードのサイバーセキュリティのためのソリューションを統合し、企業がリスクを認識したり、デジタル資産の規制に対応したりする取り組みを、透明性を高めてサポートしていくという。

マスターカードでセキュリティに関するプロダクトの開発チームを率いるAjay Bhalla氏は、今回の買収について以下のようにコメントを寄せた。

 

デジタル資産は、日常的な支払いなどの商業活動を再考させる可能性を秘めている。経済を変革し、効率性を高め、より多くの人々に金融サービスを提供できる可能性がある。

 

デジタル資産のエコシステムが急速に発展するにつれて信頼性や安全性を高める必要があるため、これからCipherTraceと協力していきたい。

買収に関する取引は年末までに完了する予定。買収額など契約に関する具体的な条件は明かされていない。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/14 日曜日
11:30
来週の米雇用統計に注目、労働市場減速ならビットコイン相場に追い風か|bitbankアナリスト寄稿
BTC相場は1450万円周辺で推移。FOMCで利下げ決定、流動性供給再開で中期的な下支え期待。来週の米雇用統計で労働市場減速が示されれば、追加利下げ観測強まりBTCの追い風となるか。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|仮想通貨税制に関する国会質疑に高い関心
今週は、ストラテジーによるビットコイン押し目買い、仮想通貨税制に関する国会質疑、仮想通貨マーケットメーカー大手Wintermuteの市場分析レポートに関する記事が関心を集めた。
12/13 土曜日
14:05
米インタラクティブ・ブローカーズ、ステーブルコインでの口座入金を開始
ステーブルコイン入金を導入 ブルームバーグが報じたところによると、オンライン証券大手インタラクティブ・ブローカーズ・グループが、個人証券口座へのステーブルコインによる入金を可能…
13:35
仮想通貨業界団体ら、シタデルに反論 「DeFiは仲介事業者ではない」
DeFi教育基金など仮想通貨業界団体らが米SECに書簡を提出した。シタデル・セキュリティーズによるDeFi規制要求に反論し、自律的ソフトウェアは仲介者に該当しないと主張している。
11:55
ブラジル金融大手イタウ、3%のビットコイン配分を推奨
ブラジルの金融機関イタウがポートフォリオの1%から3%をビットコインに配分するよう推奨した。米国のバンク・オブ・アメリカやモルガン・スタンレーも最大4%の配分を提案している。
11:20
ファントムウォレットが予測市場機能を導入、カルシと提携
主要仮想通貨ウォレットのファントムが予測市場プラットフォームのカルシと提携し、ウォレット内で政治、スポーツ、文化イベントの契約を可能にする新機能を発表した。
10:25
Pyth Network、トークンの買い戻しメカニズム「PYTH Reserve」を導入
分散型オラクルPyth Networkが、収益の一部で仮想通貨PYTHを毎月買い戻す新メカニズムを導入する。DAOの資金残高の3分の1程度を購入に充てる予定だ。
09:20
テザー、イタリアサッカー名門ユベントス買収を提案
ステーブルコイン発行企業テザーがサッカークラブのユベントス買収を提案した。エクソール保有の65.4%株式を現金取得後、残る株式も公開買付けし、10億ユーロの投資を準備している。
08:30
テザー、自社株のトークン化や買い戻しを検討か
仮想通貨ステーブルコインUSDTなどを発行するテザー社は、自社の株式の流動性を確保するためにトークン化や自社株買いなどの手段を検討していることが報じられた。検討の背景が明らかになっている。
07:40
ソラナDEX大手ジュピター、7つの大型アップグレード発表 オンチェーン金融強化へ
ソラナ上のDEXアグリゲーター「ジュピター」がレンディングのオープンソース化、ステーブルコインジュプUSDローンチ、トークン検証システムVRFD拡張など7つの包括的アップグレードを発表した。
07:05
バンガード幹部がビットコインを投機的収集品と指摘、仮想通貨ETF取引解禁も慎重な姿勢
バンガードの責任者ジョン・アメリクス氏がビットコインを人気玩具ラブブに例え投機的資産と指摘。同社は仮想通貨ETF取引を解禁したが、独自商品提供や投資助言は行わない方針を維持。
06:35
ソラナ「ファイアダンサー」がメインネット稼働開始、100万TPS目指す
ソラナの新しいバリデータ・クライアント「ファイアダンサー」が3年間の開発を経てついにメインネット稼働を実現。1秒あたり100万トランザクションの処理を目指している
06:10
米ムーディーズがステーブルコイン格付けフレームワークを提案、準備資産評価へ
米大手格付け会社ムーディーズがステーブルコインを評価するための新たなフレームワークを提案した。ステーブルコインを裏付ける準備資産プールの各適格資産タイプを評価し、信用力に基づいて格付けを付与。
05:45
リップルやサークルなど5社、米連邦信託銀行免許の条件付き承認を取得
米通貨監督庁がリップル、サークル、ビットゴー、フィデリティ・デジタル・アセッツ、パクソスの5社に連邦認可信託銀行免許の条件付き承認を付与した。ステーブルコイン発行企業を連邦規制監督下に置く重要な一歩となる。
12/12 金曜日
16:19
ソラナ公式が「XRP登場」を発表 wXRPが同日ローンチ
ソラナ公式が12日、XRP統合を発表。ヘックス・トラストもwXRPのソラナローンチを同日発表し、1億ドル超のTVLを確保。レイヤーゼロ技術を活用したクロスチェーン機能で、ソラナDeFiでのXRP利用が実現へ。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧