はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

米共和党トップ議員、SEC委員長に仮想通貨規制の明確化を求める

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨規制の明確化

米下院金融サービス委員会のメンバーで、共和党トップのパトリック・マクヘンリー下院議員は5日、証券取引委員会(SEC)のゲーリー・ゲンスラー委員長に対し、改めて暗号資産(仮想通貨)規制の明確化を求めた。

ゲンスラー委員長の仮想通貨規制に関する発言は投資家や議会の関係者らに混乱を招いているとし、書簡を送付して6つの質問を行い、書面での回答を求めている。

SECとは

株や債券などの証券の取引を監督する米政府機関。仮想通貨が有価証券に該当するかという判断も行っている。

▶️仮想通貨用語集

マクヘンリー議員は、今年3月に米国における仮想通貨規制を明確化するための法案を提出するなど、積極的に規制整備に動いている。最近では8月に、SECと米商品先物取引委員会(CFTC)のトップら対し、他の議員と連名で書簡を提出して、仮想通貨規制において両機関で連携するよう改めて求めた。

関連米議員ら、仮想通貨規制でSECとCFTCの連携求める

5日は金融サービス委員会のSECに関する公聴会も行われ、ゲンスラー委員長やマクヘンリー議員も参加。マクヘンリー議員は、同日付けでゲンスラー委員長に対し、仮想通貨規制の明確化を求める書簡も送付している。

書簡内容

マクヘンリー議員は書簡の中で、仮想通貨取引所やステーブルコインに関するゲンスラー委員長の発言を列挙し、その発言は一貫性もなく混乱を招いていると主張。その上で、以下の6つの質問に回答するように求めた。

  1. 仮想通貨の取引プラットフォームを規制するために、SECの権限を増やす必要があるか。
  2. 未登録有価証券を取り扱ったとプラットフォームを取り締まる前に、どの銘柄が有価証券であるかを判断しているか。
  3. 2について、もしそのような判断していないのであれは、SECの分析を公開せずに、別の方法で特定の銘柄が有価証券であると決めているのか。
  4. 個々の仮想通貨が有価証券であると非公開の場で実際に決めているのあれば、SECの分析結果を提供することを望む。また、なぜ分析結果を公開していないのか理由を知りたい。
  5. SECは全ての、また一部のステーブルコインを有価証券とみなしているのか。みなしているのであれば理由を知りたい。
  6. SECとCFTCの間で、どのように仮想通貨規制に対する見解が違うのか。その違いをなくすために議会は何か行う必要があるか。

マクヘンリー議員は、ゲンスラー委員長の回答期限を10月19日までとした。

仮想通貨規制に関する最近の動向

ゲンスラー委員長は最近、仮想通貨業界の規制を整備する必要があると頻繁に訴えている。上記質問の1については、仮想通貨取引所を監督するために、SECの権限を増やす必要があるなどと以前に主張していた。

関連コインベースのような仮想通貨取引所はSECに登録を」ゲンスラー委員長が米公聴会で発言

質問の2と3と4については8月、「未登録のオンラインデジタル資産取引所」を運営したとして、Poloniexに罰金など合計約1,000万ドル(約11億円)の支払いを科すことで両者が合意した事例がある。その際、SECのプレスリリースは、具体的にどのデジタル資産が有価証券に該当したのかについて明かしていない。

関連仮想通貨取引所Poloniex、証券法違反で米SECに11億円超の罰金

また、5と6については、ゲンスラー委員長はステーブルコインは有価証券にあたる可能性があるなどと述べて規制の必要性を主張。8月にはCFTCのブライアン・クインテンツ委員が「SECには仮想通貨に対する権限はない」と発言するなど、両機関の見解に相違も見られている。

関連米CFTC委員「SEC(証券取引委員会)は、仮想通貨など商品に対する権限は持たない」

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/24 水曜日
17:57
2025年の調整局面 過去サイクルの「仮想通貨の冬」との違いは?
2025年後半、仮想通貨市場は調整局面を迎えている。しかし過去2度の「冬」とは決定的に異なることがある。トランプ政権の支援、ETF普及、規制整備が同時進行。従来の4年サイクルが崩れる可能性も。2026年の市場展望を専門家の見解とともに解説する。
16:51
ガーナで仮想通貨取引が合法化、2024年取引高は4700億円規模
アフリカのガーナ議会が仮想資産サービスプロバイダー法案を可決し、約300万人が利用する仮想通貨取引を正式に合法化。中央銀行がライセンス発行・監督を担当し、2024年の取引高は4,700億円規模。個人の取引を保護しつつ、事業者には厳格な規制を適用する新たな枠組みを解説。
14:17
ビットコインとイーサリアムに資金集中 仮想通貨市場は年末調整局面へ=Wintermute分析
大手マーケットメーカーWintermuteの分析によると、仮想通貨市場ではビットコインとイーサリアムへの資金集中が加速。機関投資家は夏以降一貫して買い圧力を維持し、個人投資家もアルトコインから主要通貨へローテーションを開始している。
13:25
取引所クリプトドットコム、スポーツ予測市場でトレーダー募集 利益相反の懸念も
仮想通貨取引所クリプトドットコムがスポーツ予測市場のトレーダーを募集している。流動性提供を担当する職務内容だが、利益相反に当たるとの議論も浮上している。
10:20
ブラックロック、ビットコインETFを「今年の3つの投資テーマ」に選出
最大手資産運用会社ブラックロックが、仮想通貨ビットコイン現物ETF「IBIT」を2025年の上位3つの投資テーマに選出した。米国債などと並ぶ投資先として位置づけている。
09:46
コインベースがベース経由でSOL入出金に対応
コインベース取引所が23日、ベースネットワーク経由でのSOL入出金機能を開始。チェーンリンクとの協力により、外部ブリッジを使わずソラナとベース間の直接送金が可能に。ただし日本を含む一部地域では利用制限あり。
09:45
IMF「エルサルバドルのBTCプロジェクトに関する議論は継続中」
IMFは、エルサルバドルに関する職員の報告を公開。報告は40カ月間の中期融資制度のレビューに関する内容で、同国の仮想通貨ビットコインのプロジェクトにも言及している。
08:30
米Amplify ETFs、ステーブルコインとトークン化特化の新ETFを上場
米Amplify ETFsがステーブルコイン技術とトークン化技術に投資する2つの新ETFを発表した。ステーブルコイン市場は2030年に3兆7000億ドル、トークン化資産は3兆6000億ドルへの成長が見込まれている。
07:20
ロシア中銀、適格投資家以外の仮想通貨購入の認可を政府に提案
ロシア中銀は、仮想通貨規制のコンセプトを考案して政府に対して法改正の提案を行ったと発表。提案の内容や今後の計画を説明している。
06:55
ソラナ特化型ウペクシ社、シェルフ登録で柔軟な資金調達体制を構築
米上場のソラナ特化型企業ウペクシが米SECにシェルフ登録届出書を提出し、未使用のエクイティラインを解約する計画を発表した。資本調達の効率性向上とコスト削減を目指す動きとなる。
06:20
ビットコイン、金・銀と乖離し上昇に遅れ 大口売り圧力が要因に
仮想通貨ビットコインは金や銀と異なり最高値から30%下落したまま推移。8月以降ナスダックとの相関が乖離し、大口プレイヤーからの売り圧力が上昇を阻んでいると分析された。
05:35
米アリゾナ州、仮想通貨免税法案を提出
米国アリゾナ州で仮想通貨を州税から免除する法案が提出された。連邦レベルでは200ドル未満のステーブルコイン取引を非課税とする超党派法案の草案が発表された。
12/23 火曜日
18:30
CircleのStableFXとは?外国為替をステーブルコインで効率化する戦略を読み解く
1日1,400兆円超のFX市場に、Circle社がステーブルコインで挑む。StableFXの仕組み・強み・日本円ステーブルコインJPYC採択の背景まで、戦略を読み解きます。
18:16
ビットコイン、インフレ調整後の購買力ベースでは10万ドル突破せず=Galaxy分析
ギャラクシー・デジタルの研究者がインフレ調整後、ビットコインは「真の10万ドル」に未達と指摘。しかし日本の投資家は円安効果により米国投資家を大きく上回る実質リターンを獲得。円キャリートレードの典型例を分析。
18:00
edgeX(エッジエックス)とは?エアドロップ情報・使い方を解説
edgeX(エッジエックス)は累計取引高5,900億ドル超の永久先物DEX。独自トークンの発行やエアドロップも予定されています。本記事では特徴や使い方、流動性提供の方法、手数料・リスクまでわかりやすく解説します。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧